『世相あれこれ』

『世相あれこれ』

また、長期の休養をしてしまいました。
認知症の母の介護から解放されましたが、何かと忙しくまた、一種の虚脱感にも見舞われ、とても世間のことにあれやこれや口出すをする気にもなりませんでした。
にも拘わらず、この間訪問して下さった方々には、本当に感謝の気持ちで一杯です。

さて、前回はW杯の準決勝についてで終わってしまっていましたので、サッカーを中心に、その後の世相について簡単にコメントしてみたいと思います。

まず、W杯の決勝ですが、私の予想はアルゼンチンの神がかった勝利でしたが、残念ながら、実力通りにドイツが優勝しました。アルゼンチンにもチャンスが無かったわけではないですが、はやり実力的にはドイツが2枚上で下ね。

代表とリーグとは違いますが、そのドイツ・ブンデスリーガに数多くの日本人選手が所属し、活躍していることを考えれば、やはり日本代表の成績は不本意だったと思わざるを得ません。その日本代表の惨敗の原因ですが、なんと、その理由の一つが、『コンディショニングの失敗』だそうです。

私は呆れましたね。これまで、私は何度も『日本代表の生命線は一にも二にも、体調管理』が重要と言ってきました。その条件さえクリアーできれば、ベスト8は有り得るとも言ってきました。事実、コンディショニングが良ければ、コートジボワールとギリシャには勝てていたと思います。また、決勝T一回戦はコスタリカ戦でしたから、そいれも勝てたと思います。たしかに、コスタリカはこの大会の台風の目でしたが、大会前の調整試合で完勝していました。~たら、~ればですが、返す返すも非常に残念な悔いの残る大会となりました。

その日本代表のアギーレ新監督に八百長問題が勃発してしまいました。私は断固解任すべしと考えます。アギーレ監督の能力や人柄とは別問題です。八百長が真実かどうかも無関係です。まずもって、このような醜聞に巻き込まれるだけでアウトだと思います。何かの陰謀であれば別ですが、これまでのニュースを聞く限り、通常の疑惑のように思えます。であれば、無実であってもそれが判明するのは数か月後でしょうから、今の時点で解任すべきと考えます。

ああ、そうでした。このアギーレ監督と交渉したのが原専務理事でしたが、この男どうして責任を取らないのでしょうかね。いえ、今回の問題ではなく、W杯惨敗の責任です。彼は技術委員長でしたから、W杯の現場責任者といえるでしょう。にも拘らず、その責任を取るどころか、専務理事に昇格?現状維持?とはいかがなものでしょうか。

断わっておきますが、私は原氏とは何の関係もなく、個人的な恨みはありません。むしろその風貌、言動から見れば善良な人間なのかもしれません。仕事も有能なのかもしれません。しかし、結果的にW杯で惨敗したのですから、大仁会長が責任を取らないのであれば、原氏が責任を取って然るべきです。一旦、辞任して協会から離れ、禊をすましてから、有能であれば再び協会に戻れば良いのです。

それを責任を取るどころか、新監督の交渉までするとは言語道断です。こういう仲間内の傷の舐めあい、馴れ合いの構造が日本代表の更なる躍進の足枷になっていると思います。今回の八百長問題が深刻になれば、原専務理事だけでなく、大仁会長も引責辞任すべきと考えます。

もう一つ、衆議院選挙の結果ですが、一つだけ言わせてもらいますと、橋本、松井両氏が出馬しなかったの正解です。二人が出馬していれば維新が議席を伸ばしていたでしょうが、
あれだけの逆風の中で、1減は大健闘だと言えます。政治状況については次の機会に書かせていただきます。

 

 
安岡久遠の「どうする日本、どうなる世界」

サッカーブラジルW杯・準決勝

『サッカーブラジルW杯・準決勝』

 

準決勝の2試合が行われ、ドイツとアルゼンチンが決勝に進出しました。手前みそながら、予想が当たったというわけです。

 

ブラジル-ドイツ

7-1というブラジルは64年ぶりの得失点差で敗れるという歴史的大敗を喫してしまいました。 とはいえ、もちろん両者の実力の差がこれほどあったわけではありません。サッカーというスポーツは、流れ一つでブラジルのような強者をも地獄に落とすスポーツということです。先制点を奪われ、『しまった!』という感情が芽生え、2点目を奪われ大きく動揺した。ここで勝負はほぼ決してしまった。ドイツ相手に2点差はあまりに大きいですからね。3点目が駄目押しとなり、すっかり戦意を無くしたというところでしょう。したがって、4点目以降は蛇足、おまけのようなものです。

 

やはり、ブラジルはネイマールの欠場が大きかったですね。トータルの戦力というより、彼の突破力を失ったのが大きかった。もし、彼が出場していれば、個人技で先制点を奪えたかもしれない。そうなれば試合展開はまるっきり違ったものになったでしょう。しかし、

ドイツに先制点を奪われてしまった。ブラジルの選手たちには一層のプレッシャーが掛かってしまった。

 

ネイマールの欠場は、想像以上に他の選手の精神的負荷を掛けていたようです。ただでさえ、自国開催、また大会前の民衆デモによって、選手たちには優勝するしかないと決死の覚悟だったのでしょう。そこにネイマールの負傷です。選手たちの精神は風船のように張り詰めていた。先制点を取られ、風船から空気が漏れ始めたが、ブラジルの選手たちには、空気漏れを直す手立てに追われているうちに2点目を取られ、空気漏れはさらに加速し、3点目でとうとう破裂した。そういう意味では、グランド上の精神的な支柱だった主将のチアゴ・シウバの欠場も痛かったですね。やはり、厳しい南米予選を戦ってこなかったツケを払わされた恰好となってしまいました。

(TBSのNEWS23だったと思います。スポーツコーナーで、『ブラジルは大会から去

った』などとアホなことを言っていましたね。3位決定戦が有るのを知らないようです)

 

オランダ-アルゼンチン

こちらは延長を戦って0-0のスコアレスで、PK戦の末、アルゼンチンが勝ち上がりました。開始から終了まで、緊張感のある引き締まった良い試合でした。PK戦まで行ったので死闘と言えば死闘かもしれませんが、野球で言えば、壮絶な打ち合いではなく、ヒットも少なく、ランナーも滅多に出ない0-0の緊迫した投手戦といったところでしょうか。実際、延長120分戦って、シュート数はオランダが8本、アルゼンチンが7本と少なく、決定機もほとんどなかったので、見ごたえがなかったようにも見えたと思います。しかし、これはアルゼンチンが引き気味のショートカウンター狙いだが、枚数を掛けるというわけにはいかず、オランダはオランダでポゼッションしようと思うのだが、メッシの存在が邪魔になって、両SBを上げるという深い入りができない。お互いに守備の意識が高く、ミスした方が負けといった非常に締まった試合内容だったと思います。とくにアルゼンチンはメッシもそれなりに守備をしていましたし、ベルギーより一段上の攻撃力のあるオランダを封じ込めました。PK戦になって、オランダはさすがにコスタリカ戦と同じ手を使うわけにもいかず、こうなると、コスタリカ戦で交代させられたオランダのGKにも選手内にも微妙な失敗感が働いてしまった。(失敗ではないのだが、コスタリカ戦があまりにも見事に当たったため、なんとなく受け身になったように思う)

 

さて、決勝ですが、条件的にはドイツが有利です。決勝戦までアルゼンチンが中3日なのに対して、ドイツは1日多い中4日です。大会の序盤であれば問題ないのですが、決勝戦に来ての丸一日の差は大きい。しかも、ドイツが90分で決着が付いたのに対して、アルゼンチンは120分戦い切った。これは体力回復という面では大きな差と言えるでしょう。

 

しかし、メンタル面ではアルゼンチンが有利と見ます。ドイツは通算対戦成績で分が悪意ブラジルを完膚なきまでに叩きのめし、同時に2002年の決勝での屈辱を晴らました。これは一種の達成感が支配します。前回記述したように強靭なメンタルを持つドイツでも、それは苦境にあったときに発揮されるもので、自分たちが優位に立った場合はわかりません。条件面では自分たちが有利であり、優勝候補筆頭のブラジルを倒したのだがら、優勝して当り前とまではいかなくても、周囲はドイツ有利と書き立てるでしょう。この雰囲気の中で戦うのはいかなドイツでも厳しいのではないかと推察します。

 

スコア的にはアルゼンチン勝利ならば1-0か、延長に入っての2-1といったところでしょうか。ファンペルシーやロッベンといった非常に個の能力の高い攻撃は防げましたが、ドイツは連携で崩してくるので、アルゼンチンが対応出来るかどうかです。ドイツはもちろん最少スコア勝ちも考えられますが、3-0,4-1といった圧勝もあり得ると思います。ドイツはオランダ以上に守備は堅いと思われますので、普通であればアルゼンチンは1点取るのが精一杯でしょう。メッシが神がかりプレイで2点でしょうか。PK戦になれば、これはもう神のみぞ知るです。

 

私はアルゼンチンが優勝すると思っています。大会前からそう思っていましたが、理由はメッシが思った以上にマスコミに取り上げられなかったからです。ブラジル大会ということもあって、注目はネイマールに集中しました。これが、却ってメッシ、引いてはアルゼンチンに幸運を齎すのではないかと思いました。御存知のとおり、サッカーファンの間では、とくにアルゼンチン国内ではメッシとマラドーナとではどちらが上かという論争が少なからずあります。バルセロナで大活躍し、史上初の4年連続で4回目のバロンドールを獲得したメッシも、代表では、つまりW杯では目立った活躍もなく、1986年のメキシコ大会で獅子奮迅の活躍でアルゼンチンに2度目の優勝を齎したマラドーナに及ばないとされてきました。そう、『五人抜き』や『神の手』ゴールが有名になった大会です。したがって、今大会を主将で迎えるメッシは、表面上とは裏腹に並々ならぬ闘志をもって大会に臨んでいたと思うのです。それが、これまでのW杯での不振が幸いしたのか、それほどの期待も喧噪もなくここまで来れたと思うのです。これで、アルゼンチンが優勝すれば、それこそ『メッシの大会』と記憶され、名実ともにマラドーナ越えを果たし、論争に終止符を打つことでしょう。

 

 
安岡久遠の「どうする日本、どうなる世界」

サッカーブラジルW杯・準々決勝

『サッカーブラジルW杯・準々決勝』

 

5,6日と準々決勝が行われ、ドイツ、ブラジル、アルゼンチン、オランダが勝ち上がりました。何とも豪華なというべきか、願ってもない4か国が勝ち残ったものです。南米2か国、欧州2か国というのも良いですね。ブラジル、アルゼンチンは南米2強、ドイツ、オランダは欧州3強のうちの2つ。(次回の欧州選手権までスペインを入れておきます)

これで、決勝は欧州同士、南米同士、欧州VS南米といういずれの可能性も残しました。

 

ドイツ-フランス

思いのほか、つまらない試合になりました。ドイツはいつものようにポゼッションするわけでもなく、引いてカウンターを仕掛けるわけでもなく、だらだらとした試合運びに終始しました。そのためポゼッション率は50-50でしたが、シュート数はフランスが上回りました。前半13分という早い時間に得点したので、ドイツはペースを緩めたのかもしれません。情報では何人かがインフルエンザに罹ったらしいので、体力を温存していたのでしょうか。同点にされていたら、またエンジンを掛け直したていたと信じたい。もし、このようなパーフォーマンスであれば、ブラジル戦は苦杯を舐めることになるでしょう。

 

ブラジル-コロンビア

この試合は、思いのほかブラジルが良い試合をしたと思います。ポゼッション率、シュート数は互角でしたが、数字以上にブラジルには余裕が感じられました。勝敗は決定力の違いでした。ようやく、本当のブラジルの力を見た気がしましたが、残念ながらネイマールが骨折してしまい、以降の試合は絶望となってしまいしました。ネイマールには申し訳ないのですが、これが吉と出るか凶と出るか興味津々です。層の厚いブラジルですから、レベルの高い代わりの選手はいると思いますが、さすがにネイマールクラスとなると難しい。逆に、彼のために戦おう、と団結するのはプラスですが、もともと自国開催で士気が高まっていましたから、上積みとなると幅は知れています。ネイマールを失い、ダウンした戦力分を補えるかどうかですが、準決勝の相手がドイツというところが味噌です。オランダやアルゼンチンであれば、メンタルで凌駕できるかもしれませんが、世界一と言っても過言ではないメンタルを持つゲルマン民族ですからね、ネイマールを失い低下した実質分のツケを払わされることになるような気がします。

 

アルゼンチン-ベルギー

この試合もドイツ-フランス戦のドイツと同様、アルゼンチンが省エネの試合運びをしました。これまた前半8分という早い時間に得点してしまったため、無理にポゼッションせず、ベルギーに合わせた試合運びとなりました。シュート数、ポゼッション率がほ同じなのはその結果です。お互いに決定機を逃していますが、アルゼンチンが余裕残しの試合だったと思います。ただ、ディマリアの負傷交代は気になります。私はアルゼンチンの優勝予想ですが、彼が試合に出れないとなると、大きな痛手となります。

 

オランダ-コスタリカ

これはもう、一方的なオランダのペースでした。たしかに、コスタリカにもチャンスは無くはなかったですが、シュート数は3倍以上、ポゼッション率も64-36ですから、印象的にはほとんどコスタリカ側のエリアで戦っていたと言っても良いでしょう。判官びいきの方はコスタリカの健闘を湛えたくなるでしょうが、試合内容は圧倒的にオランダでした。コスタリカを褒めるとすれば、よくぞ120分間耐え抜いて、PK戦に持ち込んだものだということです。これで、コスタリカに大きな勝機が生まれました。俗に、PK戦は試合内容で負けていたチームが有利と言われています。実際のデータがどうなのか知りませんが、おそらく押していたチームの選手たちは『勝てた試合だったのに・・・・・・』というネガティブが精神に陥り、押されていたチームの選手には『負けていてもおかしくない試合だった。自分たちには失うものはない』というポジティブな気持ちが支配するからでしょう。

 

ところが、オランダのファンハール監督はPK戦用のGKを起用するというとんでもない策を用意していました。これは極めて優れた作戦です。交代したGKがどれほどPKに強い選手か知りませんが、前述しましたように、PK戦は押されていた方が精神的に有利となります。そこでファンハール監督は、コスタリカ側の気持ちを動揺させる作戦に出たとみます。コスタリカの選手たちに、『貴重な交代枠を使ってまで、わざわざGKを交代させるということは、相当PKが得意なのだろう』と緊張感を植え付けようとしたのだろうと思います。そうなると、精神的には互角とまではいかなくても、かなり同等になったはずです。結果的にオランダが勝利しましたので、作戦成功だと言えるでしょう。

 

ファンハール監督の頭の中には、最後の交代枠で攻撃的な選手を使い、1点を取り切るという作戦もあったでしょう。だがこの試合は、ポストやバーに4,5度嫌われてたという、流れ的には悪い試合でした。ですから、もう一段攻撃的に行っても、点が取れない可能性が高い。そうなると、ますますPK戦は精神的に不利になる。そうであれば、交代枠は心理作戦に使うという選択をしたのです。試合の流れを読み切った、実に素晴らしい作戦でした。これぞ名監督、名将と言えるでしょう。

 

準決勝ですが、この2試合は死闘となるでしょう。PK戦になったから死闘というのではなく、たとえ4-1でも魂の籠った、激しく攻守の切り替えの早い試合を期待したいと思います。さて、予想ですが、初志貫徹でドイツとアルゼンチンが勝利すると思います。

 
安岡久遠のサイト

サッカーブラジルW杯:決勝T1回戦総括と新代表監督選考

『サッカーブラジルW杯:決勝T1回戦総括と新代表監督選考』

 

決勝トーナメント1回戦の8試合が終了しました。

結果は、延長PK戦が2試合、延長決着が3試合、90分決着が3試合となりました。90分決着のオランダ-メキシコは、終盤までメキシコが優勢でしたから、比較的危なげない試合だったのはフランス-ナイジェリアとコロンビア-ウルグアイの2試合でしょうか。

 

私が勝ちを予想したギリシャはPK負け、アメリカも延長負けでした。、とくにギリシャはコスタリカが10人となったため、内容的には圧倒していましたが、今大会のコスタリカは何か持っているということなのでしょう。ともあれ、勝ち上がった8か国ともグループリーグ1位通過ですから、妥当と言えば妥当な線に落ち着いたということでしょう。

 

さて、高校野球の甲子園大会でも準々決勝が1番面白いと言いますが、今大会の準々決勝も面白い組み合わせになりました。中でもブラジル-コロンビアが一番です。コロンビアはエースのファルカオを欠きながら、この強さ、すばらしいチームですね。ブラジルを食うかもしれません。

 

ブラジルは良いメンバーが揃っているのですが、何かもう一つインパクトに欠けているような気がします。ホスト国ということで、厳しい南米予選を戦っていないことが影響しているのかもしれません。もし、ブラジルが本来の力を発揮し、コロンビアを下せば、一気に優勝まで突き進むかもしれませんが、コロンビアに屈してしまうような気がしてなりません。

 

フランス-ドイツ、私はドイツの勝利を予想しましたが、前回の予想よりフランスの評価は高くなっています。まだ、ドイツを凌駕するまでには至っていないのですが、延長まで縺れ込みそうな気もします。

 

オランダ-コスタリカ、さすがにコスタリカの神通力もここまででしょう。ここで敗れてもコスタリカの健闘は絶賛に値します。

 

アルゼンチン-ベルギー、これはアルゼンチンでしょうね。

 

さて、新聞紙上は次期監督の話題で持ちきりですが、これはもう首を捻るどころか、腹立たしい限りですね。日本サッカー協会のこういう姿勢が、日本サッカー界の成長の障壁となっているのです。なぜ、この時期に新監督を決めるのでしょうか。今大会の分析、評価、総括をしないままに新監督を決める、これって筋が通っていないでしょう。

 

しかも、交渉しているのが原技術委員長とは言語道断です。今大会の惨敗を受けて協会の誰かは責任を取らなければなりません。大仁会長が退任しないのであれば、当然原技術委員長が辞めなければなりません。その責任を取るべき人物に次の監督との交渉を任せるって、背任横領で懲戒解雇になった者に、商談中だからと言って契約を任せるようなものですよ。常識では考えられませんね。

 

新技術委員長には宮本恒靖氏が就任するようですが、筋論とすれば、今大会を総括し日本サッカーの目指す方向を定めた後で、宮本氏の手に委ねるというのが本道でしょう。なぜこれほど急ぐのかわかりません。もし、原氏が交渉を纏め、新監督で結果が出なかったとき、いったい誰が責任をとるのでしょうか。原氏はサッカー協会に残っているのでしょうか。はっきり言って日本サッカー協会の上層部は腐っていますね。

 

たしかに宮本氏は逸材です。日本人の元プロ選手としては初めてFIFAマスターの卒業生となり、今大会でもテクニカルスタディーグループ10名のうちの1人(試合を分析し、技術や戦術、傾向などを分析し、試合ごとのテクニカルリポート及び大会の総括リポートを作成するグループ)に選ばれたという、おそらく将来は会長になる器でしょう。したがって、金の卵に傷を付けたくないという親心なのかもしれませんし、優秀な監督は争奪戦になりますから、早く手を打とうということかもしれませんが、本末転倒の誹りは免れないでしょう。

 

マスコミも相変わらず糞ですな。その点を全く指摘していません。わずかに、2,3名の解説者がTV番組内で疑問を呈したぐらいです。日本サッカーが弱い原因の一つです。

紙面上のアギーレ氏の紹介記事も糞ですな。『メキシコを2度ベスト16に導いた名将』

という冠はいかがなものでしょうか。馬鹿でしょう。

 

メキシコは1994年大会から今大会まで6回連続決勝Tに進出している、いわば決勝T進出常連国です。それを2002年と2010年にキシコを決勝Tに進出させたからといって名将とは呼べないでしょう。ブラジルやドイツがベスト4に進んだからと言ってその監督が名将と言われますか。それなら、日本をアウェー大会で初めて決勝Tに進出された岡田氏の方がよほど名将ですし、今大会前評判を覆したピント氏の手腕の方が優れているでしょう。たしかに、2002年は低迷していたチームを立て直しての決勝T進出ですから評価はされるでしょうが、それにしてもマスコミの馬鹿ぶりは見るに堪えません。(アギーレ氏を否定しているのではなく、彼を名将とする根拠が間違っているということです。そうであれば、彼がスペインリーグでの手腕を評価すべきです)

 

さらに日本のファンにも呆れます。次期代表監督として誰が相応しいかというアンケートで、ストイコビッチ氏、ベンゲル氏などの名が上がりました。いったい、何を学習しているのでしょうか。私は両氏の能力を否定する者ではありません。しかし、W杯本番というのは、いかなベテラン監督でも混乱する舞台なのだということを知ったはずです。

そうであるならば、自分の好みはさておき、まず選択肢の中から、W杯未経験監督は除外して然るべきです。おそらく、Jクラブサポーターやコアなファンはわかっていると思いますが、一般のファンはそういう程度の認識しかないということです。実に嘆かわしいですが、サッカーがその国柄を映すスポーツだとすれば、この現状もまた今回の日本代表惨敗の原因の一つであることは間違いないでしょう。

 

 

安岡久遠の「どうする日本、どうなる世界」

サッカーブラジルW杯・Gリーグ総括

『サッカーブラジルW杯・Gリーグ総括』

 

Gリーグ全般と通して1番のサプライズは、何と言ってもコスタリカの躍進でしょう。

ウルグアイ、イタリア、イングランドと同居し、「死の組」と言われていました。むろん、死の組というのはW杯優勝国の3ヶ国が同居したからで、コスタリカは草刈り場的な存在になるはずでした。

 

ところが、初戦のウルグアイ戦に3-1で勝利すると、続くイタリアにも1-0で勝利し、あっさり決勝T進出を決めてしまった。イングランドと引き分けて1位通過というおまけつきとなった。またしても、~たら、~ればですが、日本が2位抜けしていれば、コスタリカと当たっていただけに残念です。直前の親善試合で3-1で勝っていましたからね。親善試合とはいえ、精神的には優位に立てたはずでした。

 

次に驚いたのはスペインの敗退です。実は、昨年のコンフェデレーション杯決勝で、ブラジルに惨敗したころから、下り坂になっていたと思いますが、それでもGリーグ敗退は驚きだった。オランダ戦は敗戦も予想できましたが、まさか1-5の逆転負けまでは想像できなかった。結局、この惨敗が尾を引いたのだろう。続くチリにも0-2で敗れてしまった。

 

3番目は、アジアが3分9敗、全てのグループで最下位となったことでしょう。これは極めて日本の責任です。他のイラン、オーストラリア、韓国の3ヶ国は、戦前より未勝利で終わる公算が大きく、期待できるのは日本しかなかったのです。その日本の未勝利により、24年ぶりにアジア未勝利となったと言っても過言ではありません。

 

このアジア惨敗により、出場枠の問題が浮上するでしょう。日本サッカー協会の田島副会長などはアジアの4.5枠を死守するなどと言っていますが、私にすればこういう態度が日本サッカーの成長を妨げている要因の一つだと思っています。私に言わせれば、アジア枠など「2」で十分ででしょう。

 

といっても、組合せのポット振り分けの問題もあるので、アジアは「1」減らして「3.5」が落としどころになるでしょう。その減った「1」のうち「0.5」はメキシコ、アメリカ、コスタリカの3ヶ国が決勝Tに進んだ北中米に与え「4.5」とし、プレイオフをアジアと北中米とする。そうすれば、これまでどおりにアジア+北中米で8か国となる。残る「0.5」は南米に与え「6」にすれば良いでしょう。(今回はブラジル+4.5だった)

 

さて、日本のW杯を振り返ると、

 

1998年フランス大会 3敗。   アルゼンチン、クロアチア、ジャマイカ

2002年日韓大会   2勝1分。 ベルギー、ロシア、チュニジア

2006年ドイツ大会  1分2敗。 ブラジル、クロアチア、オーストラリア

2010年南ア大会   2勝1敗。 オランダ、デンマーク、カメルーン

2014年ブラジル大会 1分2敗。 コロンビア、ギリシャ、コートジボワール

 

となるのだが、これをみて何か気づきませんか?

 

一つは、好成績(決勝T進出)と惨敗(Gリーグ敗退)が交互になっている。つまり、次のロシア大会は好成績となる? ではありません。

日本が惨敗した大会は、必ず南米の国と同居しているのです。そして一つも勝っていません。逆に欧州の国と同居した大会は、2勝1分1敗。しかも1敗は準優勝したオランダで、かなり善戦していました。

 

つまり、日本は依然として南米の国に弱く、欧州の国には比較的戦えるようになったということでしょう。W杯だけではありません。コンフェデレーション杯でも、親善試合でも欧州の国とは良い戦いができるのに、南米の国だと分が悪くなります。日本が勝利したのは4年前のアルゼンチンに1-0ぐらしか頭に残っていません。(あくまでも、W杯に出場できる国)

 

日本が南米の国に弱いのは、今に始まったわけではありません。日本が弱小だったことからずっとです。しかるに日本はその強化をしていません。強化と言っても、とくにすぐれた策があるわけではないのですが、日本は願ってもない機会を逸しています。11年と15年にせっかく南米選手権に招待されていながら、二度とも辞退したのはいかがなものでしょうか。11年は不幸な東日本大震災の影響で、Jリーグの日程がタイトになったため、15年は南米選手権なので、日本の海外選手が拘束できないため、ベストメンバーが組めないので辞退したのです。

 

だが、本当にこれで良いのでしょうか。11年のときは、クラブ側を思えば、負担が掛かるのは避けたかったのでしょう。ですが、残念ながら今の日本サッカー人気の趨勢は日本代表の結果によることが大きいことを思えば、クラブ側は譲歩するべきだったと思います。その際も書いたのですが、Jリーグの日程を12月末まで延ばし、天皇杯を1月に開催する方法だってあったはずです。南米選手権は4年一度、東日本大震災はそれこそ、何十年、何百年に一度の災害です。もっと柔軟な思考があってしかるべきだと思っていました。

 

15年の辞退も非常に残念です。これで、18年のロシア大会まで、南米の国と真剣勝負のできる機会を失ってしまいました。15年のアジア杯で優勝しても、コンフェデレーション杯で南米の国と戦えるかどうかも不明ですし、親善試合は当てにならないことが今大会の惨敗ではっきりしています。15年大会は海外クラブと交渉し、出来得る限りベストメンバーで参加すべきだったと思います。仮に本田、長友、内田、長谷部、岡崎あたりが不参加となっても、どっちみち4年後を見据えれば、「脱彼ら」を成し遂げなければ、さらなるレベルアップは望めないと思いますので、4年後の若手主力候補中心にを参加して欲しかったですね。

 

さて、決勝Tが始まり、ブラジルとコロンビアがベスト8に進みました。後出しジャンケンのようですが、私はチリが勝つのではないかと思っていました。結果はPKまで縺れ込み3-2で辛うじてブラジルが勝ちました。コロンビアは順当だったと思います。ウルグアイは、例の噛み付き事件でエースのスアレスが欠場となりましたが、コロンビアもエースのファルカオを欠いていますので、五分だったと思います。コロンビアは強いですね。

 

今後ですが、オランダVSメキシコは面白いですね。オランダが上だとは思いますが、展開次第でメキシコも十分可能性があると思います。コスタリカVSギリシャはギリシャだと思います。勢い的にはコスタリカですが、ギリシャが勝つような気がします。フランスVSナイジェリアはフランス、ドイツVSアルジェリアはドイツ、アルゼンチンVSスイスはアルゼンチン、ベルギーVSアメリカはアメリカとみます。

 

準々決勝、ブラジルVSコロンビアはブラジルVSチリ以上に、ブラジルは苦戦すると思います。案外コロンビアが勝つかもしれません。フランスVSドイツはドイツ、オランダVSギリシャはオランダ、アルゼンチンVSアメリカはアルゼンチンでしょう。

 

準決勝、コロンビアVSドイツはドイツ、オランダVSアルゼンチンはアルゼンチン。

決勝、ドイツVSアルゼンチンはアルゼンチン。今大会はアルゼンチンの優勝とみます。

 

まあ、当たらないでしょう。

 

 

サッカーブラジルW杯・コロンビア戦・戦評

「妥当な結果、的外れな批判と今後の強化策」

第三戦のコロンビア戦は1-4で敗れ、日本はGリーグで敗退した。副題の『妥当』というのはGリーグ敗退の事ではない。あくまでも、対コロンビア戦の結果である。リスクを冒して勝ちに行けば、失点する可能性も高くなるわけで、とくに3点目と4点目は度外視して良い。これを結果だけを見て大敗と批判するのは的外れである。

 

前回で予想した通り、コロンビアは8人もメンバーを替えて臨んで来た。そして、まずは守備を固め、カウンター狙いだったが、これも予想通りだった。今野のPK献上による失、点も,私にすればある意味、想定内で、むしろ却って戦い易くなったと思った。なぜなら、これで大会前の日本の試合運びと同じになったからである。つまり、前半の早い時期に失点し、追う展開である。

 

コロンビアは強豪だが、8人もメンバーを替えてきているし、戦術も引いて守ってカウンター狙い、しかもモチベーションも多少は落ちているはずである。となれば、親善試合でのオランダ、ベルギー、コスタリカ、ザンビアと同程度の力関係になったのではないかと期待が湧いてきていた。

 

ところが、同点にした時間帯が悪かった。おそらく、解説者や芸能人たちは、前半で同点にできて良かったというだろうが、そこが私と違うところである。たぶん、早い段階で同点にできたから、そこからもう一点という観点なのだろうが、私の見る目は少し違うのだ。たとえば、前半26分、香川がゴールを決めていれば、それが最良だった。香川が本調子ならば、決めることができたと思うが、きちんとボールを捉えることができず、弱いシュートになってしまった。あれを、たとえば向かってゴール左上隅に叩き込めるか否かが、世界のトッププレイヤーとの差である。

 

後半に同点にできたという前提で言えば、前半終了間際であれば、むしろ前半は0-1で終了した方が良かったと思っている。なぜなら、同点でもここで流れが一旦切れるからである。もし香川が同点にしていれば、日本は前半の残り時間を勢いに乗ったまま戦えたはずである。コロンビアも攻勢に出るだろうが、試合中の流れを変えるは容易ではない。だが、同点後すぐにハーフタイムでリセットされ、流れが止まってしまった。

 

もし、0-1で後半に入っていれば、コロンビアは1点取った後の試合運びをそのまま続けたであろう。その方が日本は戦い易かったはずである。ところが、同点にされ戦前と同じシチュエーションになったコロンビアにすれば、戦術的にも精神的にも元に戻して臨むことになった。つまり、また1点を取りに行って、取れたら守ってカウンター狙いである。一方で、日本も一息ついてしまうことになってしまった。いくら、モチベーションを保とうとしても無理である。

 

はたして、後半10分位に失点してしまった。これは、0-1で後半戦に入ったのと、1点差ということでは同じだが、精神的には全く違う。「折角追いついたのに~」というネガティブな気持ちがどうしても出ざるを得ない。日本人には特にである。岡崎のゴールが後半の15分ぐらいであれば、日本は残り30分あまりを勢いが付いたまま攻勢に出れる可能性が高かった。むろん、コロンビアも攻勢に出るだろうが、上記したように、試合中に流れを変えるというのは、よほどの力を必要とするので、日本は互角に戦えたと思っている。

 

そういう意味では、後半20分の内田のクロスを大久保が浮かしてしまったシーンが悔やまれる。もう半歩、もう1足前に出ていれば、決められていただろうし、そうなれば日本の勝つチャンスも生まれていたと思う。その半歩も世界との差ではあるが・・・・・。結局、せっかくモチベーションを保ったギリシャが奮闘して勝ってくれたのに、日本が情けなかったという結果に終わってしまった。もっとも、この時点で~たら、~ればなどと言っているようではお終いではある。今大会のコロンビアとの力関係からすれば、たぶん、どのような状況になっていたとしても、日本の引き分け以下は確定的だったと思う。

 

さて、Gリーグ敗退を受けて、日本ではこれから敗戦の分析や批判が噴出することになるだろう。闘う気持ちが感じられなかった、といった精神論から、決定力がない、最後のアイデアに乏しい、横パスばかりで相手は怖くない、勝負する勇気がないなど、素人の私でも言える批判に終止し、結局は監督の采配、選手のせいにしてお茶を濁すことになると思う。たしかに、ザッケローニ監督の采配には問題が有ったと思う。選手起用についてはコンディションの問題もあるので問わないが、終盤のパワープレイは疑問が残った。ハーフナーや豊田を選ばなかった時点でパワープレイは捨てたはずである。

 

だが、それでも監督批判をするのは良いが、監督を選んだのは協会だから、同時に協会の幹部を批判も忘れないで欲しい。というのも、そもそもが監督選考に問題があるのではないかと思っているのだ。98年のフランス大会は、加茂監督の解任劇があったので、コーチの岡田監督で仕方がなかったが、2002年はなぜトルシエだったのか。トルシエは代表監督の経験はあったが、W杯の経験は無かった。ベンゲル監督に要請したが、断られ、彼の推薦でトルシエに決めたということらしいが、あまりに短絡的ではないか。チームはベスト16に進んだが、トルコ戦では疑問符が付く采配があった。決勝T進出はホームアドバンテージが大きく、彼の手腕ではない。(U-20W杯準優勝は彼の貢献が大である)

 

韓国がヒディングという名将を擁してベスト4に進出したことを思えば、日本も監督次第で少し上まで行けたと思う。たしかに、韓国のベスト4は、FIFA技術委員会?、ブラッター会長が韓国の審判買収を示唆し、近頃、当時のサッカー協会会長・チョンモンジュンがそれを認める発言したことからも、八百長は間違いないところだが、それでもヒディングの手腕がなければベスト4までは進めなかっただろう。

 

ドイツ大会は、今度は代表監督未経験のジーコを選んでしまった。鹿島での日本サッカー界に対する貢献、選手としての実績は申し分なかったとはいえ、未経験監督とはいかがなものだろうか。これは川渕三郎名誉会長の鶴の一声だったというが、これも首を傾げる判断である。南ア大会になってようやく、オシム監督という世界的評価の高い監督を招聘することができたが、残念ながら病魔に倒れてしまった。そこで、監督になったのが、有事に強い岡田監督である。結果は、アウェーの地での初勝利、初決勝T進出という快挙を成し遂げた。

 

満を持しての監督がザッケローニ監督だったのだが、これまた代表監督未経験者だった。イタリアの名門クラブを指揮して結果を出していたとはいえ、これまたなぜ代表監督未経験者だったのか。もちろん、日本側が意中の監督に依頼しても、断られれば仕方がないのかもしれないが、それば選考下手、交渉下手ともいえるのではないだろうか。そのような担当者を選んだ協会側にも少なからず責任はあると思う。今回こそ、W杯の経験豊富な、できれば結果を出している監督と契約して欲しいものである。

 

だが、解説者と言われる人たちに協会批判は無理な相談であろう。なぜなら、芸能界で生きる決心をした者ならば別だが、彼らは一様に協会の庇護の下で生きるしかないからで

ある。協会の役員や各カテゴリーの監督、またJリーグクラブの監督になりたい彼らが協会の批判などできようもない。まあ、遠慮がないのはセルジオ越後氏ぐらいだろう。

 

そのセルジオ越後にしても、中田、中山、沢登、都並、北澤、城、福田、中西、小倉、はたまた山本、早野、宮沢ら(敬称略)にしても、今後の対策を問われても、最後は個を磨くしかないとか、子供の頃からの育成が重要といった抽象的なことしか言えないだろう。彼らに具体的な打開策があるとは思えない。いかにも無責任だとは思うが、それには目を瞑るとして、ならば今の日本代表のサッカーを否定するような的外れな批判をすることだけは止めて欲しい。日本の目指すサッカーは間違ってはいないのだから。

 

さて、今後の強化策となるとちょっと難しい。強化と言っても、個とチームに分かれるからである。

個の強化策は、基本的には今のままで良いと思う。Jリーグの発展、強化、ユースレベルを向上させ、なるべく多くの選手が欧州に移籍する。

 

1.たとえば今の3倍の60名ぐらいの選手が欧州のクラブに在籍する。

 

2.そのうち6大リーグすなわち、イングランド、スペイン、ドイツ、イタリア、ポルトガル、フランスの各リーグのクラブに、40名ほど所属し、そのうち25名がレギュラー。

 

3.40名のうち、10名がいわゆるビッグクラブ、10名が6大リーグの中でも欧州CLに出場するクラブの合わせて20名が所属し、そのうち10名がレギュラー。

 

4.20名のうち10名が欧州CLの決勝Tに進出するクラブに所属し、そのうち6名がレギュラー。

 

5.10名のうち、5名が欧州CLのベスト4に進出するクラブに所属し、そのうち3名がレギュラー。

最低でも、これぐらいの選手を輩出するのが目標となる。

 

ポジション別では、前にも書いたが、強力なFW、高くて速くて上手いCB、身体能力の高いGK、そして無尽蔵のスタミナを持つボランチの出現を願う。4年後を考えると、内田が代表引退をほのめかしたので、代わりは現在では酒井宏樹と酒井高徳が双璧となる。

とくに高徳は、一時ドイツ代表に選出か、とまで評価された選手であるから、努力次第では内田を超えられるのではないだろうか。本田、長友、岡崎の去就はわからないが、とくに長友は気になる。

 

強力なFWだが、代表経験者でいえば大迫、ハーフナー・マイク、豊田(年齢は問題だが)ぐらいしか浮かばない。柿谷、原口、山田、宇佐美、斎藤、南野、工藤、田中らはあくまでも2列目の選手と考える。彼らの誰かが、トップに入るようでは、心もとないと言わざるを得ない。まずは、大迫がドイツでどれだけ成長できるか。とりあえず岡崎を超えることが最低の目標となる。そして20ゴールぐらい得点できるようにならなければ、W杯では通用しない。ハーフナの足元が上手くなれば、ポストプレイヤーとして使えることになるが・・・・・。前にも書いたが、ブラジル代表のフッキのような選手を帰化させるのも妙手である。

 

CBは光がないでもない。まずは、吉田が成長することが一番手っ取り早い。189cmの高さは申し分ないので、あとはスピードを磨いて欲しい。50メートルの速さは必要ない。15メートルから20メートルの速さを身につけて欲しい。これは瞬発力と判断の速さと、位置取りで対処できる。おそらく、森重(183cm)と塩谷(182cm)あたりがレギュラー候補になるだろうが、私的にはU-17W杯で8強に入ったメンバーの岩波と植田の二人に期待したい。

 

岩波は身長186cm。欧州では低い方だが、日本人からすれば合格である。足元が上手く、後方から決定的なパスを出すことができる。植田も185cmあり、こちらは身体能力が高く、スピードもある。ただ、経験が物を言うDFだけに共に20歳という若さがどうだろうか。8年後であれば、ハーフナー・ニッキを加えた三人のCBは盤石となるが。

少々未熟でも新監督が目を瞑って使い続けてくれれば、4年後でも物になるような気がしないでもない。

 

GKは日本人では無理である。起死回生としては、FWと同じで帰化しかない。

ボランチは山口が期待通りに成長する可能性が高い。そうなれば、長谷部の上を行くことになるだろう。ゲームメーカーという意味で、遠藤の代わりは今のところ柴崎しかいないと思う。他には扇原、長谷川・アーリア(ボランチで)、茨田あたりが候補となるが、彼らに成長が無ければ、細貝ということになる。

 

 

さて、これでも世界のトップレベルにはなれない。チームとしての強化が未熟だからである。今回の代表メンバーを見れば、Gリーグを最下位で敗退するようなチームではない。だが、現実は敗退してしまった。なぜか? チームとしての経験値が圧倒的に足りないのである。これもまた前回にも書いたが、アジアでは無双できる。親善試合であれば、強豪国にも通用する。だが、W杯本番は全く違う次元の試合なのだ。

 

チームでの真剣勝負の経験値を積むことは非常に難しい。大きなプレッシャーの圧し掛かる試合となれば、厳密に言えば、W杯アジア最終予選の8試合だけである。2次予選とアジア杯は、日本はそこまで精神的に追い詰められることはない。4年間でたった8試合しかないのである。どうやって経験値を積めというのか。

 

そこで、私が具体的な強化方法を献策したい。10年前から、度々他のブログサイトに投稿し、このブログサイトでもかつて取り上げた案を再度提案する。それは、

 

『アジア連盟から脱退し、南米連盟に加入を目指す』

である。

本心を言えば、欧州連盟の方が良いが、いくらなんでもこれには理がない。南米連盟加入でも荒唐無稽に思われるかもしれないが、日本代表の強化策としてはこれしかないと思っている。(あくまでも日本代表がW杯で優勝したいのであれば、という前提である)これが実現すれば、真剣勝負の試合が、W杯予選で20試合、南米選手権で最低3試合の、合計23試合に、一気に約3倍に増える。これ以上ない強化策だろう。

 

私は、10年前から、

『日本は遠からずアジア1強になる。それも頭2つ,3つは抜け出る。だが、それ以上は伸びない』と言い続けて来た。そして、今まさに日本はアジア1強になったが、今回のW杯では散々な結果に終わった。アジアは、他の大陸に比べてかなりレベルが低い。その小山の頂点に立っても、どうしようもないのである。つまり、アジアのレベルが上がらないと、これ以上日本のレベルも上がらないのだが、では今後アジアのレベルが飛躍的に上がる可能性があるかと言えば、断固NOである。

 

ちなみに、日本はアジアでも苦杯を舐めているではないか、という人もいるかもしれないが、それは的外れである。日本が苦杯を舐めているのは実力ではない。他の要因、アジア特有の気候、偏った笛、劣悪なピッチ、環境など、W杯本番とは無関係の要因(そういう条件も含めて実力なのだという意見には同意しない)に苦しんでいるだけである。これらを経験しても選手及びチーム強化は最小である。たとえば、中立国の整った環境下で戦ったときの実力はどうかと言えば、日本が抜きんでているのは明白だろう。

 

さて、肝心のアジアのレベルについてだが、今後三十年に限って見れば、

まず韓国。相変わらずの縦ポンサッカーで、偶然に期待するサッカーではどうしようもない。加えて、国内スポーツには八百長が蔓延り、競技レベルの向上は期待できない。

次に中国。これも十五年前ぐらいから、中国脅威論なるものが吹聴されたが、私は一貫して中国は強くならないと反論してきた。そして、現実に中国は強くなっていない。むしろ、日本との差は広がっている。クラブレベルでは広州恒大がアジアCLを制するなどしているが、ほとんど外国人選手の能力の高さによるもので、中国人選手のレベルが上がっているわけではない。また、中国も八百長が蔓延していて、選手のモチベーションも低い。さらに言えば、バブル崩壊、共産党一党独裁の崩壊という政治経済リスクも高い。

 

中東諸国の、オイルマネーによる強化を言う者もいるが、私はこれにも賛同しない。ある一定程度のレベルまでには強化されるだろうが、継続性という意味では、競技人国を増やすという草の根的な運動の上になっていなければ脆弱である。また、中東諸国は「民主化の流れ」という大きな爆弾を抱えている。民主化自体は良いことだが、国内が一時混乱に陥るのは、エジプトを見れば一目瞭然である。イラン、イラク、サウジ、クウェート、UAE、オマーン、ヨルダン等々に過度の期待はできない。

 

豪州はどうだろうか。一時はプレミアリーグに優秀な選手が多く輩出したが、世代交代に失敗し、低迷期に入っている。そもそも、この国はラグビーとクリケットが人気の国で、サッカーがメインプレイヤーになるとは思えない。その点は、野球のある日本も同じだが、両国を比すれば人口と経済力が決定的に違う。ウズベキスタンなどの台頭国に過度の期待をするのも禁物である。

 

結局のところ、アジアの未来は限りなく暗いのである。日本はそのようなアジアの枠の中に居続けるつもりなのか。なぜ、アジアに拘らなければならないのか、私にはそれが理解できないのだ。足を引っ張られるだけなのに、お荷物だらけなのに、日本は人が良すぎるのではないか。

 

私は、日本が本気で交渉すれば、南米連盟に加入できると思っている。豪州がアジアに編入されたのだ。同じく海を隔てただけの南米連盟加入に問題はないだろう。南米連盟もまた条件次第で受け入れると思う。元々、親日国が多いし、11年と15年の南米選手権に招待されるなど(二回とも辞退)、日本サッカーに対する一定の評価もある。ただ、予選時のアウェー試合が日本までの長距離移動となるので難色を示すことも考えられるが、それは日本サッカー協会が南米連盟に寄付するなり、日本企業のスポンサーを紹介するなりすればよい。チャーター機の費用を入れても1か国あたり1億円もあれば十分だ。4年間で10億である。たいした額ではない。クラブ選手権の方も同様で対処すればよい。しかも、そう遠からず技術革新により、フライト時間は大幅に短縮されるだろう。

 

ただ、アジアにおける日本はレベル維持、商業マーケットの点で最重要国である。日本の抜けたアジアなど、蝉の抜け殻のようなものであろう。豪州も連れて南米連盟に加盟すれば、ますますそれが加速する。今後三十年間、日本以外にアジアのサッカーをリードできる国はないのである。したがって、FIFAもAFCも日本がアジアから抜けるのは認めないかもしれないが、そこを粘り強く交渉してもらいたい。また、日本がアジア連盟から脱退するかもしれないというニュースは、アジア各国に衝撃を与え、これまでのように日本を蔑ろにはできなくなるはずである。それだけでも効果は大きい。

 

また、女子の方は少なからず問題があるかもしれない。日本が前回のW杯で優勝できたのは、アジアのレベルが高かったお蔭である。アジアは中国と北朝鮮のお蔭で、他大陸よりレベルが高かった。そのアジアで切磋琢磨できたことにより、日本は強くなったのである。それが、南米となればブラジル以外はややレベルが下がる。といっても、やがて南米もレベルアップするだろうから、問題は一時の事だと思われる。

 

結局のところ、問題は日本サッカー協会の意志だけだと私は思う。日本が南米連盟に加盟すれば、W杯に出場できないこともあるだろうが、それこそが最大の強化に繋がるのである。南ア大会ベスト8のパラグアイが、今回は南米予選敗退である。4大会ぶりに本大会出場のコロンビアがこの強さである。つまり、南米予選を勝ち抜けさえすれば、かなりの高確率でベスト16以上が望めるのである。これほど、モチベーションを高く保てる事実もないであろう。しかも、4年間で必ず、ブラジル、アルゼンチン、ウルグアイ、チリ、パラグアイ、コロンビアと真剣勝負が2試合以上(南米選手権を含む)観られるのである。サッカーファンにとっては無上の喜びではないだろうか。

 

外交でもそうだが(この場合は東アジア)、日本はそろそろアジアという呪縛から解放されても良いのではないか。あれほどグローバル化、グローバル化と声高に言っているのだ。サッカー協会が先陣を切って、脱アジアを目指しても文句は言えないと思うのだが、如何に?

 

 

 
安岡久遠の「どうする日本、どうなる世界」

サッカーブラジルW杯・ギリシャ戦・戦評

『サッカーブラジルW杯・ギリシャ戦・戦評』

「実は悪くない引き分けと、岐路に立たされた日本サッカー・まやかしの攻撃力」

前回、大量得点差での勝利が必要と書いたが、残念ながらGリーグ第2戦は0-0のスコアレスドローに終わり、事実上敗退が決定した。日本が決勝Tに進出するためには第3戦のコロンビア戦に勝利が大前提で、コートジボワールがギリシャに敗れれば問題なく進出できるが、引き分けだと、得失点、総得点の関係が複雑に絡んでくる。そうなると、日本はたとえば1-0で勝利しても敗退となる。2-1でも難しい。3-2でも、コートジボワールVSギリシャが1-1で同スコアとなる。この場合は直接対決で勝っているコートジボワールの勝ち抜けとなる。つまり、コートジボワールがギリシャと引き分けならば、日本はコロンビアに2点以上の差をつけての勝利が必要なのである。

言うまでもなくコートジボワールがギリシャに勝てば、日本は敗退である。事実上と言ったのはこのことである。1-0での勝利でも難しいのに、引き分けに終わり、さらに追い込まれた形となった。

安岡久遠のブログ
 

と、おそらくマスコミやTV解説者、素人ゲストは言うと思われるが、私は大量得失点差での勝利でないのなら、なまじ1-0で勝つくらいであれば、引き分けの方が良かったと思っている。勝ち点3より勝ち点1の方が良い?頭がおかしくなったのか、あるいは負け惜しみを言っていると思われるかもしれない。だが、本当にその方が決勝Tへ進む確率は高くなったと思っている。

A:現実
勝ち点 得失点 総得点
コロンビア      6  +4   5
コートジボワール   3   0   3
日本         1  -1   1
ギリシャ       1  -3   0

B:日本が1-0で勝利していた場合

勝ち点 得失点 総得点
コロンビア      6  +4   5
コートジボワール   3   0   3
日本         3   0   2
ギリシャ       0  -4   0

日本が1-0で勝っていても、次戦はコートジボワールより上の結果を残さなければならない。日本が負けるかコートジボワールが勝てば無条件敗退だが、コートジボワールが負ければ日本は引き分け以上、コートジボワールが引き分ければ、日本は勝利が必須となる。

現実は、コートジボワールが負けても日本は勝利が義務付けられるし、コートジボワールが引き分ければ、日本は2点差以上の差をつけての勝利が必須である。こちらの方が数字的にも条件が厳しく、どこが決勝Tへ進む確率は高くなったというのか、と思われるだろう。

だが、何事も表に出ている数字、事実だけを追っていると真実が見えないというのは良くある話である。数字の裏に、ある見えない条件が整っているのだ。と大袈裟に言ったが、たいしたことではない。誰にでもわかることである。

それは選手のモチベーションである。もし日本が1-0で勝っていれば、コロンビアの決勝T進出は確定しておらず、引き分け以上が必須となる。負けても得失点の問題は残るが、まずは勝利を目指して全力で来るだろう。

現実は日本が引き分けたことによってコロンビアが勝ち抜けが決定した。つまり、日本戦に負けても問題はないのである。よって、日本戦は決勝Tに備えて、メンバーを大きく変えてくる可能性が大である。もちろん、控えのメンバーもレベルが高いだろうし、アピールしようとそれなりに必死に臨むだろうが、それは個々のレベルであって、チームとしてはどうしてもモチベーションは下がる。むろん、無様な大敗は避けたいだろうが、1-3での敗戦であれば許容範囲ではないだろうか。ちなみに、1位抜け、2位抜けの問題も、ウルグアイが2位抜けの可能性が強まり、D組の結果を睨めばどちらが有利かは言えない。

一方で、ギリシャのモチベーションも保たれた。日本に0-1で敗れていても、日本がコロンビアに0-2以下で敗れるという前提で、コートジボワール戦次第では可能性があるが、この場合3点差以上で勝たなければならない。これはかなり高いハードルである。これが現実は日本が引き分け以下という条件で、コートジボワールに2点差以上での勝利にハードルが下がった。これはモチベーションを保つには十分な条件である。

数字で言えば、1-0で勝利していた場合の確率。

日本がコロンビアに、     勝利:10%、引き分け:30%、敗戦:60%
ギリシャがコートジボワールに、勝利:10%、引き分け:30%、敗戦:60%

これが引き分けによって、

日本がコロンビアに、       2点差以上勝利:5%、勝利:15%、
引き分け:50%、敗戦:30%
ギリシャがコートジボワールに、  勝利:20%、引き分け:40%、敗戦:40%

ぐらいには持ち直したのではないかと思っている。

簡単に言えば、

1.日本が本気モードのコロンビアに勝利&よりモチベーションの低いギリシャがコートジボワールに引き分け以上の確率と、
2.日本がメンバー落ち、モチベーションの下がったコロンビアに勝利&モチベーションが保たれたギリシャがコートジボワールに勝利する確率、

のどちらが高いかということである。

たとえば具体的に、日本3-1で勝利&ギリシャ引き分けというのは十分あり得る可ケースだと思うのだが・・・・・。まあ、10%が20%になった程度で苦しい状態には変わりがないが、とにかく日本は勝つ以外にないのだ。まずは2点を目指し、1点取られれば3点、2点取られれば4点取るしかない。2-0でも問題ないが、それより打ち合いになり試合が荒れる4-2の方が可能性がある。

さてもう一つの副題だが、このギリシャ戦で日本の攻撃力の化けの皮が剥がれたように思う。ギリシャが10人になったのに攻めきれなかったことを言っているのではない。同スコア時点で、相手が一人少なくなるというのは、負けない可能性が高くなるだけで、勝てる可能性はそう高くなるわけではないからだ。というのは、0-0だったので、ギリシャはこのまま引き分けでも良いという考えになった。であれば、これまで1人を前線に残し、カウンター攻撃を狙っていたものを、その一人を外し、守りに徹すれば10人でも11人でも大差はないのである。日本が1-0でリードしていれば、ギリシャはリスクを冒してでも点を取りに来るので、2-0,3-0と差が広がるのだが、同点ではこうなる場合もままあることである。

したがって、ギリシャが10人になったことを云々言っているわけではなく、結局のところ、一言で言えば、日本の攻撃力はまだ世界レベルに達していないということがわかった試合だったということである。たしかにアジアでは通用する。親善試合であれば、強豪国にも通用する。だが、W杯本番ではギリシャにも通用しない。その程度だということだ。

象徴的な部分で言えば、後半22分の内田のクロスを大久保が外したシーンだろう。たしかに技術的に難しいシュートとなるが、彼がザンビア戦で決めたゴールに比べれば易しいと思う。また、岡崎がゴール前にフリーでいたので、切り返せばヘッドで決めれたかもしれない。(シュートが間違いというのではない)

ともかく日本はギリシャから得点できなかった。コロンビアは3点取っている。コロンビアは現在世界のトップレベルのチームだと思うが、日本も攻撃力だけに関しては匹敵するとまではいわないまでも、かなり接近していると思っていた。でも、それは間違いであり、幻想から覚めた試合となった。

岐路に立ったというのは、今後の日本の方向性が見えなくなったからである。幻想とは言ったが、とはいえ香川、本田、岡崎らを擁する今の日本代表の攻撃力は史上最強であり、両SBのレベルを加えると、今後彼ら以上の力を持った選手が揃って出現するとは考え難いのだ。

何と言っても香川は今シーズンは不調に終わったとはいえ、その多くはモイーズ監督の戦術よるもので、仮にファーガソンがそのまま続けていたら、輝いていた可能性が高いのだ。そのような繰り言を言わなくても、ドルトムントでの実績は異彩を放っている。ACミランではもう一つの本田も日本代表では、かつてない大黒柱の役目を熟している。岡崎はブンデスリーガで15得点という活躍、長友は低迷しているとはいえ、インテルの不動のレギュラー、内田も名門シャルケでレギュラーを確保し、CLの常連となっている。

4年後を考えると、香川は29歳だが、他の4人は30歳を超えてしまう。経験値は上がるが、体力的な衰えは否めないのではないか。差し引きすれば、現状維持というのが妥当だろう。となれば、他のポジションのレベルアップが必須となる。しかし、強力なFWと屈強なCBが出現する可能性は低い(身体能力の高いGKも)。といって、南ア大会のように守備的に戦うというのも、賛同しかねる。

私の中では、今日の試合は決勝Tに進出する可能性を残す試合ではなく、ギリシャに何点取れるかが焦点だった。同じ引き分けでも3-3の方が遥かに将来性があったのだ。(もっとも、ギリシャが10人になったので展開が変わってしまったが)
最後のコロンビア戦は、ともかく得点を挙げることに徹底して欲しい。皆とは違うと思うが、3点取れれば5失点でも構わない。その方が同じ敗退でも光が射すと思う。

その結果、日本3-1で勝利し、ギリシャ引き分けてくれればこの上ない喜びではある。

最後に、相変わらず知ったかぶりのMCなどが、「予選」と言っている。予選? アジア予選は終わったが? 正確にはGリーグまたは1次リーグですから。

 

 
安岡久遠のメッタ斬りブログ









サッカーブラジルW杯・コートジボワール戦・戦評

『サッカーブラジルW杯・コートジボワール戦・戦評』

 

「現日本代表最低試合」・・・・・昨日の試合を一言で言い現わすとすればこうなる。

むろん、敗れたからではない。たしかに、失点の仕方は酷い。1度ならまだしも2度同じパターンで失点した。しかも、2分間に、である。こんな失点の仕方をするのは、32代表チームのなかでは、日本だけかもしれない。

 

しかし、これは事前にわかっていたことであり、日本代表の欠点でありながら、修正してこなかった部分であり(これについては、日本人の特性であり、永久に修正できないかもしれない)、それよりも攻撃に重点を置いてきたはずである。

 

試合前にテレビ番組で、日本戦のスコアを数多く予想していたが、そのスコアを見れば、

解説者であれば「無能」、芸能人であれば「にわかファン」であると容易に分かった。

「1-0」での日本勝利などありえないことなのだ。もっと言えば「2-1」でも半分は疑わしい。

 

日本の守備の脆さとコートジボワールの攻撃力から言えば、2失点は覚悟のはずである。

つまり、日本は3点を取らなければ勝てなかったということだ。現に、昨年秋の欧州遠征

以来、

 

オランダ:2-2、

ベルギー:3-2、

ニュージーランド:4-2、

キプロス:1-0、

コスタリカ:3-1、

ザンビア:4-3

というスコアを残して来ているのだ。

 

キプロス戦は合宿後のハードトレーニングでコンディションが最悪の状況下なので例外ということができる。

また、格下のニュージーランドに2失点はいただけないが、コートジボワールと同等か少し力が上のチームには2失点以上喫しているのである。

つまり日本が勝つとすれば3-2以上というスコアしかないのだ。その点では3-2と予想した都並氏だけがまともだった。

 

私が最低と言ったのは、これまでのチームカラーだった「攻撃的スタイル」を貫かなかったからである。このスタイルを貫き通し、たとえば3-5で負けたのであれば、いや、0-2で敗れていたとしても文句は言わなかった。期待が大きかっただけに失望も大きく、頭の整理と落胆からの回復に丸1日も掛かってしまったほどだ。

 

日本は前回の南ア大会で、阿部を起用し守備的に1枚増やして戦い、ベスト16という結果を残した。釜本氏のように今回も守備的に戦うべきだと主張する者もいるが、私はそれに賛同しないし、ザッケローニ監督も攻撃的に戦うと言っていたはずである。なぜなら、守備的スタイルでは、未来永劫日本はW杯で優勝できないからである。なるほど、かつてイタリアは「カテナチオ」と呼ばれた強固な守りで4度優勝したが、身体能力で劣る日本人では守備に徹しても、90間0失点に抑えるのは不可能といえる。

 

そうであれば「攻撃は最大の防御」とばかり、攻撃に磨きを掛けることにより、守備機会を減らし、できるだけ失点を抑え、失点以上の得点をする。これが日本の目指すサッカーだったはずである。ザッケローニ監督は、記者会見で残る1人をボランチとFWで迷ったが、FWにしたと言い、細貝を外した。これは宣言に等しかったはずである。

 

今大会は、それがどこまで通用するか、日本代表の試金石だったのである。この方向が正しいのか正しくないのか見極める大会なのである。中田英寿氏が言っていた「日本のサッカースタイルの確立」の第一歩のはずだった。ところが、蓋を開けてみれば、なんと引いて守っているではないか。

 

もしや先制点を取ったことが仇になったのか?

これまでの数試合、とくに強豪チームには日本は悉く先制点を取られてきた。だが、持ち前の攻撃スタイルで逆転または同点としてきた。その感覚が身に浸み付いてしまっていたというのか。それが思わぬ先制点で調子が狂った、これを守ろうとする気が湧いてしまったというだろうかのか。

 

いくらなんでもそれはない。後半の16分であれば考えられなくはないが、前半の16分の先制点である。では、どうして日本は守備的になったのか。守備的とはいわないまでも、これまでのように前線からプレスを掛け、数的有利を作ってボールを奪うということをしなかったのか。

 

もしかしたらできなかったのかもしれない。理由は2つ考えられる。

一つは、コートジボワールのパス回しが思っていたよりも速かったこと。当然のことながら、たとえばブラジルやスペインのように技術が高ければ、ボールを奪いに行っても簡単に回されてしまう。そうなれば日本の囲い込みも無駄に疲れるだけとなる。

 

だが、コートジボワールはそこまで技術は高くない。となれば、もう一つの理由に行き付く。それは『雨』である。私は試合前の天候が雨と聞いて嫌な予感がしていた。少々の雨であればパスサッカーの日本には有利となる。芝がスリッピーな状態になり、ボールが奔るからである。

 

しかしそれ以上、たとえば水が浮く状態になれば、逆にボールスピードが減速するため、日本には不利になる。今一つ、グランドの状態が悪くなれば体力を消耗する。とくに脹脛の消耗は否めなくなる。こうなると、運動量を要するサッカーの日本は不利となる。加えて、雨による想像以上の『湿気』も敵だったかもしれない。

 

もしかしたら、日本選手は、いつものように走れば、終盤になって足が止まる、と懸念したのかもしれない。そこで前半戦からセーブした。こう考えると、納得できないこともないが、しかしこれは間違っている。日本の足は止まらないかもしれないが、コートジボワールの足も止まらないのだ。

 

これまで、相手チームの足が終盤に止まっていたのは、それまで日本がパス回しで相手を走らせていたからである。守備の走力は攻撃のそれより疲れるのは道理である。日本はそれを忘れていたのではないか。雨と湿気に、体力消耗を懸念していたところに、思わぬ時間に先制点を挙げてしまった。そこでついつい体力温存、つまり前線からのプレスを緩めてしまった、ということなのかもしれない。

 

いずれにしても、日本は窮地に立たされた。残る2戦の勝利が義務付けられただけでなく、

ギリシャ戦は大量得失点差での勝利が必要となった。この先をシミュレーションすれば、

日本がギリシャに勝利という前提で、コロンビアがコートジボワールと引き分ければ、日本-コロンビアが決戦となり、日本は勝てば無条件で決勝Tに進むことになる。引き分ければコートジボワールがギリシャに負けたときのみ、得失点差となるが、期待は薄い。

 

コロンビアがコートジボワールに負けていれば、日本がコロンビアに勝ては文句ないが、引き分ければ得失点差ということになり、ギリシャに3-0で勝利しているコロンビアが有利である。

 

コロンビアがコートジボワールに勝てば、もっと複雑になる。コートジボワールは最後のギリシャに勝つと思わなければなならいので、日本がコロンビアに勝ったとしても、日本、コロンビア、コートジボワールが2勝1敗の勝ち点6で並ぶことになり、得失点差または総得点差ということになる。

 

こうなると、日本がコロンビアに大量得失点差で勝てるはずもなく、コートジボワールがコロンビアに大量得失点差で敗れることも期待しない方が良いだろう。となると、結局対ギリシャ戦のスコアが鍵となるのである。コロンビアはすでに3-0で勝っている。コートジボワールは敗退が決まった後のギリシャと戦うことになり、有利である。

 

したがって日本はただギリシャに勝てば良いというわけにはいかなくなった。最低でもコロンビアと同じ3-0か、失点を計算すれば4-1で勝たなければならないということになるのだ。むろん、ギリシャが意地を見せてコートジボワールに引き分け以上も有り得るが、期待薄と見ければならない。まずは自力でギリシャに大勝することしか道は開けないのである。

 

残り2戦2勝、しかもどちらかに(ギリシャだが)大勝という結果を義務付けられた日本代表。困難なミッションを与えられたわけだが、ここからの奇跡の奮起を期待するしかないが、ともかく次戦は攻撃的スタイルを貫いて欲しい。もし、それで通用しなかったのであれば、また方向転換し、日本人に合うサッカースタイルを模索すれば良いのだ。

 

挑戦すらしなかった昨日のような試合は、勘弁願いたい。もし次戦も守備的な戦い方をすれば結果が出たとしても、4年前と同じ立ち位置ということになる。そうであれば、この4年間は全くとは言わないまでも、その大部分が無駄となる。次大会へ向けての収穫が無いまま大会を終えるというのか。追い込まれた日本代表は強いと信じたい。超攻撃的なサッカーを期待する。4-1で勝ってくれ!

 

 

 
安岡久遠メッタ斬りブログ

『サッカー日本代表:ブラジルW杯、代表メンバー決定』

『サッカー日本代表:ブラジルW杯、代表メンバー決定』

 

ついに、日本代表のメンバーが発表されました。

 

日本代表23選手は以下の通りです。

【GK】川島永嗣(スタンダール)、

西川周作(浦和)、

権田修一(FC東京)

【DF】長友佑都(インテル・ミラノ)、

今野泰幸(G大阪)、

吉田麻也(サウサンプトン)、

内田篤人(シャルケ)、

酒井高徳(シュツットガルト)、

伊野波雅彦(磐田)、

森重真人)FC東京、

酒井宏樹(ハノーバー)

【MF】遠藤保仁(G大阪)、

長谷部誠(ニュルンベルク)、

青山敏弘(広島)、

山口蛍(C大阪)、

香川真司(マンチェスター・ユナイテッド)、

本田圭佑(ACミラン)、

岡崎慎司(マインツ)、

清武弘嗣(ニュルンベルク)、

大久保嘉人(川崎)

【FW】大迫勇也(1860ミュンヘン)、

柿谷曜一朗(C大阪)、

斎藤学(横浜M)

 

ザッケローニ監督が選んだ選手に文句を言うつもりは毛頭ないのですが、少しバランスが悪いのと、高さに不安が残ります。これまで何度も書いてきたように、相手国は必ずハイボールで攻めてきます。コロンビアはそうでもないかもしれませんが、残りの2か国、特にギリシャは徹底的にDFの背後を突く、ロングボールを入れ、零れ球を狙う戦術と採るでしょう。ただでさえ、日本はセットプレーでの失点が多いのに、ギリシャはこれまでの対戦相手より、さらに高さがあります。

また日本にとって、3か国の中でギリシャは何としても勝ち点3を取りたい相手です。セットプレーで失点し、引き分け以下だと目も当てられなくなるでしょう。私は闘莉王を推薦してきましたが、彼が駄目ならば、せめて栗原あたりを入れておくべきではなかったでしょうか。

 

もう一人、斎藤学の選考にも疑問が残ります。私は大久保と斎藤のどちらか一人を選択すると思っていました。確かに斎藤のドリブルは試合の終盤になって疲労で動けなくなったDFにとっては脅威でしょうが、大久保であれば、ある程度のことはカバーできますし、決定力と調子の良さは大久保が断然上です。

大久保を選んだのであれば(当然と言えば当然ですか)、同じく高さという意味で豊田を選んで欲しかった気がします。そうすれば、ずいぶんバランスの取れた選考となったはずです。

 

結果、ザッケローニ監督は、1点を守り切る試合はしないということでしょうね。セットプレーなどで失点しても、それ以上の点を取る試合運びをするという意思の表れだと思います。むろん、。それはそれで楽しみではありますがね。

まあ、日本代表が決まった以上、後は無条件で応援するだけですね。

 

サッカー日本代表:本田ミラン移籍・背番号10

『サッカー日本代表:本田ミラン移籍・背番号10』

本田のミラン移籍報道に、正直「やっと決まったか」という、昂奮というより、安堵というか何とも言えない気持ちになりましたね。言うまでもなく、ACミランは欧州カップの時代を含めると、欧州の覇権を握ること7回、レアルマドリードの9回に続いて2位の成績を収めている名門中の名門です。

近年は、八百長問題などで、リーグ自体がスペインやイングランド、ドイツに遅れを取っているため、バルセロナやマンチェスターUなどのクラブの名声の影に隠れていますが、
間違いなくイタリアを欧州を代表するビッグクラブです。

さて、少し昔話になります。もうお気づきでしょうが私は中年というより初老と言った方が当てはまる年齢で、サッカー不毛の時代を知る者です。生まれ育ったのは地方の田舎で、私が小学生の頃はテレビの民放チャンネルが、日本テレビ系列とTBS系列の2局しかありませんでした。

年末年始が近づいてきましたが、この時期の三大テレビ番組と言えば、師走のTBSの「レコード大賞」とNHKの「紅白歌合戦」、そして新年のフジテレビ系列の「かくし芸大会」でしたが、しばらくの間フジテレビ系列は映らなかったので、たまに都会から帰省する叔父や叔母の話を聞いて一度見てみたいと思ったものでした。

そのような片田舎だったのにも関わらず、なぜかテレ東系の「三菱ダイヤモンドサッカー」が放送開始になったのです。私が小学校の高学年の頃です。司会は別妙な語り口の金子勝彦氏、解説は元日本サッカー協会会長の岡野俊一郎氏。私はもう、昂奮で釘付けになりましたね。野球の阪神甲子園球場の熱気も凄いと思いますが、考えてみれば当時は観客動員数を水増ししていたわけで、イングランドのスタジアムの観客数とは絶対数が違うのですから、ブラウン管を通した雰囲気が違ったのも当然でした。

私は一気にサッカーの虜になりましたが、悲しいかな当時はクラブどころか中学校にもサッカー部すらありませんでした。そこで、即席のサッカー部を作ったと言うのは過去に書いた通りです。サッカー雑誌も読み漁りましたが、その過程で十数年前にサッカージャーナリストの後藤健生氏を知ることになるのです。

さて、その後藤氏が何かの記事で、
「その国の代表の実力は、欧州CLの決勝Tに進出可能なクラブに何人のレギュラー選手がいるかで、大よそ推し量ることができる」
と書いていました。
なるほど、と私は得心しました。特に日本の場合はその実力を推し量る手立てが乏しいと言えます。欧州や南米はそもそものレベルが高く、欧州選手権や南米選手権でその実力を知ることができます。

しかし、たとえアジアチャンピオンになっても、アジアそのもののレベルが、欧州や南米に対してどの程度のものなのかわかりません。そういうことからすれば、世界中からトップレベルの選手が集まる欧州であれば、特に例えば欧州4大、5大、10大リーグであれば、相当なレベルになるはずで、その中で日本人選手が活躍出来れば、すなわち代表レベルも上がったと推測できるという論法です。

その観点から、欧州CLの決勝Tに進出できるクラブということであれば、今年の場合はマン-Uの香川、シャルケの内田、そしてミランに移籍した本田の三人ということになります。本田は規約上、今シーズンのCLにはもう出場できませんが、それでも三人です。レギュラーではありませんが、アーセナルの宮市を入れると4人になりました。

また、ビッグクラブという視点からすれば、マン-Uの香川、インテルの長友、ミランの本田と三人と、これまた隔世の感があります。凄い時代になったものですが、おそらくこの先はもっと増えて行くことになるでしょう。それでも、南米や欧州の強豪国とは比較にならないかもしれませんが、ビッグクラブだけでなく、ドイツで7、8人のレギューラー選手を擁する日本代表は、少なくともアジアでは断トツにNO-1であることは間違いないでしょう。

安岡久遠の「どうする日本、どうなる世界」

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