香川真司

日本最注目列伝

さて、前々回にマスコミを批判したばかりですが、相変わらずく○ですなあ、日本のマスコミは・・・・。と、思わず下品なことを言いたくなりました。

 

何のことかと言いますと、今回はいま最も注目する人物に焦点を当てたいと思ったのですが、彼のニュースの扱いがあまりに小さいので憤慨しているわけです。

 

いま最も注目している人物。彼には、驚愕、あっぱれ、期待というのも当てはまっているのですが、あえて注目というテーマで取り上げました。

 

今年の注目人物ということで言えば、政界に目をやると、おそらく衆議院選挙があるでしょうから、大阪維新の会と橋本大阪市長が浮かびますし、夏にはロンドン五輪もありますので、すでに取り上げたなでしこJAPANや、水泳の北島の三大会連続二冠達成成るかというのも注目です。もし達成すれば、彼には国民栄誉賞が送られることでしょう。また、絶対王者の体操内村、女子レスリングの吉田、伊調、ハンマー投げの室伏らも注目ですが、今年一年という観点からすると、野球・MLBテキサスレンジャーズのダルビッシュ・有とサッカー・ブンデスリーグ・ドルトムントの香川真司の二人ということになります。

 

 

日本では、ダルビッシュ・有の扱いが大きいわけですが、世界的な知名度となれば、香川真司ということになります。

 

野球ファンには申し訳ありませんが、野球は米国を中心とした北中アメリカ大陸と南米の一部、そして日本、韓国、台湾といったアジアの一部でしか人気スポーツではありません。対して、もう言うまでもなくサッカーは世界NO1スポーツであり、その市場規模は五輪をも上回ると言われています。単独スポーツが五輪を上回っているのですから、野球とは比較のしようもありません。

 

ダルビッシュに関しては、今年は一年目ですし、実績を残したときに取り上げたいと思います。ということで、今回は香川真司選手を取り上げたいと思います。

 

題して、『日本最注目列伝』です。

 

冒頭に、マスコミに悪態を付いたのは、彼が成し遂げた偉業に対して、ニュースとしての扱いが小さかったからです。むろん、一般ニュースのトップで報道しろなどとは言いません。しかし、スポーツニュースの中では何を置いても、一番に報道するべきでしょう。

それが、局によってはプロ野球だったり、ゴルフだったり、フィギュアだったり・・・・。

特集はテレビ朝日だけでしたね。なんなんだ、いったい?と目を疑いたくなりますね。

スポンサーとの兼ね合いや、権利取得した競技を優先しているのでしょうが、あまりの認識の低さに情けない思いになります。日本におけるサッカーの位置付けの低さが再認識された思いで残念です。

 

サッカーに携わった人々、またサッカーファンであれば、香川が成し遂げたことがいかにエポックメイキングな出来事かがわかるはずです。

日本人選手が、欧州四大リーグで2連覇を成し遂げたクラブの中心であることなど、誰が予想できたでしょう。香川も、フィジカルの強いドイツで通用するはずがないというのが専らの評価でした。それを覆してのMVP級の活躍なのです。

 

過去に中田英寿がイタリアセリエAのローマでリーグ優勝したことがありますが、残念ながら彼は控えの選手に過ぎませんでし、中村俊輔がセルティックでMVPの活躍をして優勝しましたが、これも残念ながら、スコットランド・リーグは欧州リーグランキングで10位以内にも入っていません。二人とも、評価という点では香川とは比べようもありません。

 

香川がいかに貢献したかという事実があります。

ドイツでも屈指の名将と評価の高いユルゲン・クロップは、2008-09シーズンよりドルトムントを指揮していますが、香川が入団するまでは6位、5位に終わっていました。つまり香川が入団してから2連覇を達成することができたのです。

まあ、これは監督になって3年目となり、チームに戦術が浸透したこと、他の選手の成長や補強が上手くいったこともありますので、香川だけの力ではないでしょう。

 

ただ、昨シーズンの前半戦の17試合、香川は8ゴール、1アシストの活躍でMVPを獲りました。チームも14連勝でトップを独走しました。

アジア杯で香川が骨折し、戦線離脱すると、チームも下降に入り、前半の貯金でどうにか優勝できたという感じでした。

今シーズンの開幕当初は、香川が骨折の影響で不調の間、チームも低迷していましたが、彼の復調とともに、チームも浮上し、26戦無敗というブンデス記録を更新継続中のまま優勝したのです。つまり、香川の出来がチームの成績に直結しているということになります。過去にこのようにチームに影響力のある日本人選手はいませんでした。

 

たかがサッカーに、何をそんなに熱くなっているのだと思われる人もいるかもしれませんが、私はサッカーの持つ力は大きいと思っています。W杯のために、戦争中ですら一時休戦するほどのスポーツなのですから・・・・。

 

野球はWBCで2連覇しましたが、その結果何か目に見える国益がありましたか?

もし、サッカーW杯で優勝でもしようものなら、日本という国そのもの価値が今以上に跳ね上がり、外交や経済活動で大きな有益をもたらすでしょう。

 

経済大国である日本は、あまりそういうことを考えませんが、実際スポーツを国家のイメージ向上戦略に利用している国だって有るほどです。例えば、アニメや漫画などソフトパワーが世界を席巻し、日本のイメージを向上するのに寄与していますが、W杯で躍進すれば、それらが十年掛かって挙げた成果を、たった一ヶ月で達成することが出来るでしょう。

 

実は、私は物心が付いた頃から、ずっとプロ野球ファンでした。しかも、大の阪神ファン、トラキチでした。祖父が阪神ファンというか、大のアンチ巨人だったので、その影響を受けたのです。

ただ、サッカーも好きで、週刊誌を買っては情報を仕入れていたのですが、それが役に立つときが来るとは思っていませんでした。中学のとき、サッカー部が無かったので野球部に入ったのですが、三年生の夏に大会が終了すると、ふと私はサッカーチームを作りたいと思い立ったのです。
サッカーの大会は秋でしたので、参加しようと思ったのです。学校側を説得し、急遽メンバーを募って、即席チームを作りました。

私がキャプテンとなり、レギュラー選考やポジション決定も独断し、練習メニューから戦術まで取り仕切りました。そして、なんと地区大会で優勝してしまったのです。

さすがに、引け目がありましたので、県大会への出場は辞退し、準優勝チームに権利を譲りましたが、そのときのチームを一からマネージメントする面白さは格別なものがありました。

 

さて、話を元に戻しますと、中田英寿が作った道を中村、小野、稲本、高原、松井大らが通りましたが、ドイツ大会の惨敗で、日本人の評価が急落し、通行止めになってしまいました。

それを、本田と長友が再び開通させ、香川が二車線に拡げました。

 

私は、今後香川がどこまで上り詰めるかによって、それが二車線のままなのか、三車線にも四車線にも拡がるのかが決まると思っています。そして、ブラジルW杯で日本がベスト8以上に進出できるかどうか、また向こう十年の日本サッカー界の辿りつく地点がどこになるかも決まると思っています。

彼が、選手として頂点に近付けば近付くほど、日本サッカー界も上へ上へと引き上げられるということです。

 

そういう意味で、香川がチームに残留するのか移籍するのか、移籍するのであれば、噂に上っているマンーUかチェルシーか、それともACミランか?ということは大変重要なことなのです。

香川選手のドルトムントでの成功で、ドイツでの日本人選手ブームが巻き起こっているのは承知のとおりです。今夏も清武(C大阪)、酒井宏(柏)あたりの移籍が確実視され、他にも原口(浦和)や金崎、永井(共に名古屋)あたりも注目されています。これが、二車線という意味です。

もし、香川がマンーUで活躍するようなことがあれば、日本人選手の価値がさらに上がり、欧州クラブへの移籍は加速し、日本サッカー界の未来は明るいものになる。つまり、三車線にも四車線にも拡張されるということです。

 

香川の移籍問題は、ただの一選手のそれでは収まらないのです。ダルビッシュ選手のお別れ会見での、日本プロ野球を背負う・・・・発言に通ずる意味合いがあるのです。

 

もうすぐ香川の去就が定まります。彼の決断は要注目です。

 

 

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