ソフトバンク・孫正義

『ソフトバンク・孫正義』

 

私は、この人物を全く信用していません。

好き嫌い以前に、彼の人間性を疑っています。

 

もちろん、今日彼が実業家として成功を収めていることは、一定の評価をしなければなりません。しかし、彼の経営手法が、私の価値観と相容れないこともさることながら、あるテレビ番組で、彼の立場から鑑みてあるまじき発言をしたことが、私に不信感を抱かせました。

 

時間的な齟齬が有った場合は陳謝します。

 

たしか、2000年の1月の末頃だったと記憶しています。

テレビ朝日の報道ステーションの前身である『ニュースステーション』に彼は出演しました。

 

前年の12月だったか、『ヤフー』の日本法人が、日本市場で史上初の1株1億円の値を付け話題となっていました。時は、ITバブルの真っ只中で、関連企業の上場ラッシュが続いていました。

当然、番組内でヤフー株の話題にもなったのですが、そのとき彼は耳を疑う発言をしたのです。

 

『ヤフー株はまだまだ上がります。私なら、預金を下ろしてでも、金を掻き集めてでもヤフー株を買います』

 

『え?』

と思いました。これって、証券取引法かなんかに抵触しないのだろうか・・・・。

ご存知の通り、ヤフーの親会社は彼が社長を務めるソフトバンクです。ヤフーの内情を良く知る立場にある彼が、株が上がるから買えと言っているのです。

 

これって、もし彼もしくは彼の家族、関係者が保有しているヤフー株を高値で売り抜けようとしての発言ならば、立派なインサイダーになるのではないかと思います。(彼自身、もしくは家族、関係者がヤフー株を保有していたかどうかは知りませんし、そのような悪意があったとは思いませんが・・・・)

 

たとえ、法律には抵触しなくても、道義的には問題発言です。

 

ところが、当時司会者だった久米宏氏も、ただ頷くだけで、戒めようとしませんでした。

その後、番組内で不適切な発言があったとの謝罪があったかどうかはわかりません。

ですが、たとえあったとしても、非難は免れないと思います。

 

さて、肝心のヤフー株ですが、孫氏の発言を受けたかどうかは別として、その後やや値を上げたものの、2月に最高値を付けた後は値下がりを続け、4月には株式分割を補正した株価で約1/2に、さらにITバブルの崩壊により、一時ですが実に最高値の1/20にまで下落したのです。

 

彼の発言を真に受けてヤフー株を購入した人は、どうなったでしょうか?

むろん、その後一旦は値上がりしていますから、中には上手く立ち回って儲けた人もいるでしょうが、多くの人は大損をしたのではないでしょうか。

だとすれば、いったい彼は、それらの人々に何と言い訳するのでしょうか?

 

もっとも、根本的に、

『儲けたから良い、損したから申し訳ない』

という類の話ではありません。

彼の立場からすれば、決して口に出してはならない言葉だったのです。

 

彼は、ただ単に無邪気な軽口を叩いただけなのかもしれませんが、そうであったとしても、自分の立場を弁えず、無責任な発言をした彼の人間性を、私は信用する事が出来ないのです。

 

 

『ライバル』と『レベル』

『ライバル』と『レベル』

 

以前に言及した『エリート』や『セレブ』のように、この『ライバル』と『レベル』という言葉の認識もおかしいですね。

 

『ライバル』

先頃、バレーボール女子のロンドン五輪世界最終予選がありましたが、その中でも、韓国を『宿命のライバル』と言っていました。

日本のマスコミはバレーボールだけでなく、多くの競技で韓国を『宿命のライバル』だとか『永遠のライバル』だとか言っていますね。

 

韓国が隣国である事、また過去の不幸な経緯から、どうしてもそのように冠を付けてしまうのですが、女子バレーボールに関して、はたして韓国は本当にライバルなのか?と思ってしまいます。

ライバルを単に『競争者』と訳せば、韓国だけでなく、大会に参加した全ての国がライバルなのであり、『好敵手』と訳すならば、『力量の釣り合った相手』となるはずですから、韓国は日本のライバルになり得ません。

 

今回、たまたま日本が韓国に敗れてしまったため、紛らわしくなりますが、過去の対戦成績をみれば、一目瞭然です。

むしろ、対戦成績や、過去の五輪、世界大会での成績を加味すれば、日本のライバルは中国というのが妥当でしょう。

 

しかし、テレビ局は視聴率を取りたいがために、韓国を『ライバル』として連呼し、視聴者に対決ムードを煽る。実に姑息で狡猾です。

 

誤解をされたくないので、付記しますが、男女ハンドボールや男女バスケットボールなどは、逆に日本が韓国のライバルだなんておこがましい実力差です。

 

 

『レベル』

これもマスコミやテレビの解説者には、いい加減というか何というか、不見識な発言が目に付きます。

このレベルについては、『代表レベル』と『国内レベル(国内リーグレベル)』に分かれます。当然のことながら、代表戦が互角だからといって、国内リーグが同レベレということにはなりません。

ところが、日本の解説者はそのあたりを混同してしまい、代表戦が好勝負だったりすると、相手国のレベレが高いということをすぐに口にします。

呆れてものが言えないとはこのことです。

 

まず、野球です。

例を挙げますと、どうしても韓国になってしまうのですが、

野球のWBCは日本が2連覇していますが、こと韓国に限り対戦成績はほぼ互角です。

これに関しても、試合内容を詳細に見れば日本の優位は揺るがないのですが、それはさておき、これをもって野球解説者たちは、挙って、

『韓国のプロ野球のレベレは、日本のそれに近い』と言います。

心からそう思っているのなら、単に阿呆でしょう。

 

日本と韓国のレベルの差は歴然としています。それは、むしろ韓国の当事者の方が良くわかっていて、前回のWBC後、監督だったか、団長だったかがこうコメントしていました。

 

『今回の成績をもって、韓国が日本に追い付いたなどと誤解してはならない。韓日の間にはまだまだ大きな差がある。たとえば、我が国は今回の代表の他に、同じレベルのチームは1つも作れないが、日本はあと2チームも作れるのだ』

 

この発言こそが、まさしく『レベル』を言い当てています。

そうです。選手層の厚さこそが、そのリーグのレベレを決定し得るのです。

韓国の一流選手が、日本のプロ野球で、韓国時代ほどの成績が出せないのはそれが理由です。

たとえば、先発ローテンション投手を6人とすると、

日本の場合は各チーム、

Aクラス:3名

Bクラス:2名

Cクラス:1名

ですが、

 

韓国の場合は

Aクラス:1名

Bクラス:2名

Cクラス:3名

となります。

 

つまり、韓国の打者は自国にいたとき、Aは打てなくても、Bはそこそこに、Cは滅多打ちできたため、成績が良かったのですが、日本だとカモに出来る投手が少ないため、成績が残せないのです。

 

しかし韓国の場合、Aクラスの選手が各球団に1名いるということは、合計で8名になりますから、代表戦を戦う上ではな戦力が整う、というになります。

野手の場合も同様で、各ポジションに優秀なのが1名ずついれば、代表戦は戦えるのです。

ただ、その代表戦も、もし日韓において100試合すれば、日本の65勝35敗ぐらいの差はあると思っています。

 

野球は特殊な競技で、投手の力量が試合の70%を左右すると言われています。

日本と中国の力量差はかなりありますが、もしダルビッシュが中国人であれば、一気に互角の戦いに持ち込めるでしょう。

そういうことから、野球は短期決戦では真の実力が量れない競技であり、したがってあらゆる競技のなかで、もっとも数多く試合を行い、王者を決めるのです。

 

日本のプロ野球は144試合、MLBは実に162試合も戦うことが何よりの証拠です。

 

 

次に、サッカーですが、

サッカー解説者やサッカージャーナリストは、その多くが、

『JリーグとKリーグのレベルは同等か、Kリーグ方が高い』

と言います。

その根拠は、ACLでの成績です。

これに対しても、私は、

『正気か?』

と、神経を疑います。

ただの勉強不足なのか?

サッカー馬鹿の元Jリーガー解説者であれば、ありえなくもありませんが、何十年も現場を取材してきたジャーナリストの言葉とも思えません。

 

確かに昨年までの成績はKリーグの方が上でした。

しかし、その背景を探れば、Kリーグの健闘は当然のことであり、むしろJリーグのレベルの高さを再認識するはずですが、誰もそこに言及しません。

 

そもそもが、JリーグとKリーグではACLに臨む背景は、大きく異なります。

良いか悪いかは別として、Jリーグの各チームは観客も少なく、賞金も少ないACLに重きを置いてはいません。スケジュールもタイトなので、Jリーグチームのモチベーションは低いのです。

 

方や、Kリーグは観客も少なく、少額とはいえ予算の少ないチームにとっては賞金も魅力な上に、いまだに国威発揚というか、アジア及び世界に自国をアピールしたいという狙いもあり、Kリーグのチームは異常に高いモチベーションを保っています。

また、リーグ戦のスケジュールを調整し、休養十分、準備万端で臨んできました。

 

両者に、これだけの条件の差があれば、さすがに日本が劣勢になるのは仕方が無いと言えるでしょう。

ところが、今年Kリーグには異変が起こりました。

今シーズンからKリーグがスケジュールの配慮を止めたのです。その影響なのか、韓国チームは途端に苦戦を強いられました。

 

以上のことから、ALCがもう少し充実し、日本チームのモチベーションが上がれば、さらに日本チームの成績は向上するでしょう。

 

もう一つ、ACLに出場するチームには韓国代表が集中しているので、言い換えれば、Kリーグの上位と下位のチームの実力差は大きいので、たとえばJリーグとKリーグが国内リーグ終了直後に、それぞれ1位同士から16位同士が戦えば(日本は40チームあるので、本来ならそこまで戦えばもっとはっきりする)、上位5チームまでは互角でしょうが、下位になればなるほどJリーグ優勢が歴然となるでしょう。

 

とはいえ、これらは言い訳ですし、推測に過ぎませんので、もっと明確な差を指摘します。

それは欧州における日本人選手と韓国人選手の数と活躍度の差です。

 

これはもう論ずるに及ばないでしょう。

私は、

『KリーグがJリーグよりレベルが高い』

と言う輩に対して、こう質問したい。

『レベルの低いリーグ(J)が、より高いリーグ(K)より、数多く欧州移籍選手を輩出し、且つ活躍する理由は如何に?』

と。

さて、どのように答えるのでしょうか?

 

韓国の唯一の砦であったパク・チソンは、近年劣化が進み、ベンチに追いやられることが多くなりました。

香川がマンーUに移籍し、彼の成績を超えれば、名実共に、

Jリーグ>Kリーグが証明されることになります。

 

最後に、もっともリーグというのは、自国選手だけではなく、外国人選手もいますが、これはもう質量共にJリーグの方が明らかに上です。

日本代表レベルの選手は、Kリーグには家長一人ですが、Jリーグには各カテゴリーの韓国代表クラスの選手が数多く在籍しています。

 

 

 

 

 

 

日本サッカーの未来・その3

『中国は脅威だ。眠れる獅子がついに目を覚ます』

などど、中国脅威論は相変わらずです。


中国脅威論が出始めたのは、1998年のダイナスティ・カップで、日本が0-2で中国に完敗したことからだと思います。少なくとも私の記憶ではそうです。

根拠は、14億人の人口と経済発展です。

 


経済が発展し、裕福になれば競技人口も増大し、巨額の資金をサッカー界に投じることができるというものです。

まさしく正論だと思います。

 

 

私はサッカーに限らず、スポーツ全般にわたり、その国のレベルを決する要件として、

1.競技人口

2.  経済力

3.  民族性・社会性

だと思っていますので、そのうちの2つの要件を満たしている中国は、日本にとって脅威となる可能性が大だと映ります。

 

 

しかし、私は様々なブログサイトに、

 

『中国は脅威にはならない』

 

と断言し続けてきました。

 

そして、その予見通り日本にとって脅威どころか、日中の差は広がるばかりです。

典型的な例が、2010年のアジア大会でのサッカー日中戦です。


この大会、レギュレーションは23歳以下+オバーエージ3名でしたが、日本は今年のロンドン五輪を睨んで、当時の

U
―21代表で臨みました。しかも、香川はむろんのこと、Jリーグを優先した人選だったため、大学生中心のメンバー構成でした。いわば、2軍です。

方や中国は開催国の面子もあり、U-23+オーバーエイジ枠3名を使ったベストメンバーでした。

ところが、結果は日本の3-0で、内容も圧勝でした。

 

2004年、同じく中国で開催されたサッカーアジア杯の決勝の日中戦は、内容はともかくスコア的には3-2の接戦だったこともあり、試合後興奮した中国サポーターの暴動騒ぎがありましたが、この試合ばかりはあまりの完敗に、ぐうの音も出ないとはこのことで、シーンと静まり返っていました。

 

最近のニュースによると、中国は謙虚に日本の成功体験に学ぼうと、日本サッカー界の分析をしているということですが、その中国に私は敢えて言いたい。

 

 

『いかに日本を分析し、参考にしようと、今の中国では無駄である』

 

と。

 


五輪での金メダルの獲得数を見ても、おそらく中国のスポーツ界での躍進は続くでしょうが、ことサッカ-に関しては無理でしょうね。

 

なぜか?

まず、キッシンジャー元米国国務長官の言葉を引用します。


彼は、第二次世界大戦時にナチスの迫害から逃れるために、渡米しその後帰化したドイツ系ユダヤ人ですが、その彼がこんな事を言っています。(意訳していますので、一言一句同じではありません)

 

『私は、サッカーほど深遠な競技を知らない。なぜなら、サッカーほど二つの「ソウゾウセイ」が必要な競技は他に無いからだ。すなわち、「創造性」と「想像性」である。


しかも、選手には90分間走り続けながら、それが求められているのだ』

そうなのです。サッカーは単に技術が高いとか、フィジカルが強いだけでは勝てないのです。最も重要なのは、この『創造性』と『想像性』、別の言葉に言い換えれば、高度な『サッカー脳』、『インテリジェンス』が必要だということです。

 

 

では、この二つの『ソウゾウセイ』は、どのようにしたら身に付くのか?

 

その確固たる答えは、私にも分かりません。日本サッカー界も、答えを求めて試行錯誤の毎日だと思います。


ただ、一つだけ間違いなく言えることは、中国のように一党独裁で、言論の自由、信教の自由もなく、画一的な思想を植え付けられる社会では、『ソウゾウセイ』は、決して身に付かないという事です。

前記した3番目の社会性に該当します。

 

サッカーは『その国の民族性を表わす』とよく言われます。

だとすれば、自由奔放な発想を必要とするサッカーに今の中国社会は向いていないと言うことになるでしょう。

 

現状を見て下さい。中国発の目新しい何かが一つでも有りますか?


昨今の?いや以前からでしょうか、各種製品、アニメ、音楽等々・・・・いわゆる『パクリ』が横行している間は、彼らの中から独創的な『技術』や『文化』や『製品』などは生み出されないでしょう。


いわんや、サッカーにおいて日本人選手を越える『ソウゾウセイ』豊かな中国選手が現れるはずが無いのです。


これが、私が中国サッカー脅威論を一蹴する理由です。


サッカージャーナリストの中には、いまだに中国脅威論を説いている輩がいてうんざりしますが、彼らはただの無知蒙昧か、受けを狙うだけの低俗な連中なので、無視したら良いでしょう。

 

そういうことで言えば、最近世界中のトップレベルの選手や監督が高額のサラリーで、中国・


C
リーグに移籍しています。


またぞろ、これを持って中国サッカーが発展するという人もいますが、確かに
Jリーグ発足時、ジーコ、リネカー、ストイコビッチ、リトバルスキーら、数多くの一流選手が日本のクラブに入団し、少なからずJリーグのレベル向上に寄与し、併せて日本人選手の技術やプロ意識の向上にも好影響を与えました。

したがって、中国サッカー界にも一定の好影響は与えるでしょうが、はたして日本サッカー界及び日本人選手が吸収したように、中国サッカー界及び中国選手にそれができるでしょうか?

 

 

私は甚だ懐疑的に見ています。日本人と中国人では資質が違います。


明治維新後もしかり、敗戦後もしかり、日本人は未知なもの、目新しいもの、あるいは自分より上位者に対して、素直に『学ぶ』姿勢があり、そこから『自分のものにする』という学習意欲が旺盛ですが、中国人はプライドが高く(これは自体は良いこともあり、今の日本人に欠けている部分でもある)、素直に何かを吸収しようという姿勢に乏しいと私は見ています。


また、移籍した世界のトップ選手らが、どの程度真剣に、中国サッカー界の向上にために尽力しようと思うのかも疑問です。

つまり、ジーコのように心から鹿島を愛し、日本を愛してくれる選手がいるかということです。

私の目には、ただ単に金を稼ぎに移籍しただけのように映っています。

むしろ、ACLなどを通じて、日本人選手の良い体験になるような気がします。

最後に、近年の中国、あるいは中東の金に任せた強化策については、いずれ意見を書きたいと思っています。

 

昭和天皇と安岡先生と師と王貞治氏

昭和天皇と安岡先生と師と王貞治氏。

 

この四者の間を介在した品物があります。

それは『墨』です。

むろん、どこにでもあるような品ではありません。

 

まず、昭和天皇は事ある毎に安岡先生に教示を受けておられました。陛下の大先生に対する信頼の深さは、このブログの第一回に書いた経緯によります。

 

たとえば、前の公務が長引いて、陛下の食事中に大先生が皇居を訪れられたとします。

陛下は必ず、

『安岡を待たせるわけにいかない』

と、食事を中断されてお会いになったそうです。

人徳に優れた陛下のことですから、それは安岡先生に限ったことではなかったかもしれませんが、これはどうでしょうか?

御二人の会談は対面ではなく、ソファーに横に並んで座った状態で行われたそうです。よく、皇室の映像で両陛下が横並びに座られているように、です。

 

おそらく陛下がそのように親密且つ厚遇された民間人は、安岡先生だけだったのではないでしょうか。

 

 

一方、王貞治氏は私の師に師事していました。

現在では、阪神タイガースの金本選手や新井選手の護摩木修行が有名ですが、精神修養もさることながら、スポーツ選手は少なからず神仏に頼るところが多いようで、王氏が師に師事した理由も、

『どうしても三冠王を取りたい』

という一心からでした。

 

それまで、数々の打撃タイトルを獲得していた王氏でしたが、三冠王には縁が無かったので、三冠王獲得は氏の悲願となっていたのです。

誰に紹介されたかはわかりませんが、師の許を訪れた王氏は、

『三冠王達成』の祈願を依頼しました。

 

その甲斐あってか、王氏は1973年、74年と史上初の2年連続三冠王に輝きます。

感謝感激に堪えない王氏は、師に、

『何かお礼を・・・・』

と申し出たのですが、師は、

『祈祷料は十分に頂いています』

と、丁重に断ったそうです。

しかし、どうしても感謝の気持ちを形に表わしたい王氏は、行き下がらなかったそうで、

やむなく師は、

『墨』を所望したということでした。

当時、日本では高級な墨が入手し難くなっており、師は王氏が台湾人であることも考慮に入れた上での要望でした。

王氏は、とにかく親兄弟だけでなく、台湾の知人らにも依頼して高級な墨を捜し求めたということです。

 

さて、その後何かの席で、安岡先生から、

『陛下が良い墨が無くて困っておられるようだ』

と漏れ聞いた師は、王氏から贈呈された墨を陛下に献上されたということです。

 

その墨ですが、私の記憶が正しければ、

縦:約10cm、横:約3cm、厚み:約1cmの大きさで、1枚300万円だったそうです。今から40年前の相場です。

師は、この墨を3枚献上され、陛下から感謝のお言葉を頂いたと言うことです。

 

 

日本再生論・その2

さて、日本に残された時間が後10年だとすると、いったい何をどうすれば良いのか。何から手を付ければよいのか。

 

基本的に、今の民主党政権では何一つ解決しません。

今の民主党は似非政党、あるいは亡国政党と言っても言い過ぎではありません。といって、いまさら自民党でもないでしょう。

 

本来、自民党が自己改革できる政党であったなら、今よりはましな状態だったのですが、長期政権の歪みと、政権維持に汲々としたため、国民の信を失ったのです。いくらなんでも、イデオロギーの対極にあった社会党と連立を組むなどという蛮行は言語道断でした。

 

この時点で、自民党の命運は尽きていたとも言えます。

 

政治家の不祥事、政官財の癒着、二大政党制への期待、止め処ない官僚の天下り等々・・・・。

閉塞感に嫌気した国民は、民主党の甘美な口車に乗ってしまい、民主党政権を生み出してしまいました。

 

ところがこの政権、平気で公約を破るわ、尖閣列島での漁船衝突事件では、主権を侵されるわ、普天間問題で国益を損ねるわ、東日本大震災では、すばやい救援どころか、情報を隠匿し、国民に余計な被害を与えるわ、復興は後手に回るは・・・・全く政権の体を成していません。

 

それどころか、安全確認もしないままで、大飯原発を始め、出来得る限りの原発を再開させる腹積もりです。閣僚の二転三転する発言がその証拠です。

また、国会議員や官僚の経費をカットは不十分なまま、消費税をアップさせようともしています。

 

もう一度言います。民主党は亡国政党です。

日本を滅亡に追い込み、日本国民を苦しめるだけの政党です。このような政党は潰れた方が日本のためです。次回の総選挙では、民主党だけには投票しないようにしましょう。

まあ、日本人は賢いですから分かっているとは思いますが・・・・。

 

もっとも、全ての民主党の国会議員がそうだと言うわけではありませんので、日本及び国民に奉仕しようという志のある議員は、民主党を離党していただきたい。

 

さて、次の総選挙の後、どのような政権ができるかわかりませんが、いずれにせよ今の民主党政権よりましでしょうから、その政権が成すべき政策を提言します。

といっても、簡単な事ばかりで、要は日本自身にやる気があるかどうか、国民が政治家にやらせる気があるかどうかだけの問題です。

 

今の日本は、その持てる力をフルに使って今の状態にあるわけではありません。もし、そうであれば、ギリシャのように深刻なものとなりますが、そうですね、

 

将棋で言えば、飛車角金銀抜きで戦っているような状態、
でしょう。

 

つまり、相当なハンディキャップを負っているという事です。これは、外交においても経済においてもそうです。しかし、このような不利な状態にありながら、何とか健闘しているのが日本です。

しかも、飛車角金銀は抜いているものの、手にしているのであり、使えばよいものを使おうともしないでいる。だから、日本はその持てる能力を半分も使っていない。

私が、あらためて日本及び日本人に感動していると言ったのはそういうことです。

 

一つだけ例を挙げておきます。

軍事無き外交は無力と言われます。背景に巨大な軍事力を持つほど、外交交渉は有利に進められるということです。全くその通りだと思います。

日本は憲法第九条で戦争放棄をしていますから、自衛隊は外交交渉において無力となります。

これを評論家は、外交カードを一つ失っているとよく言います。

『馬鹿か?』と私は思います。
全く逆です。日本は、強力な外交カードを保有しているのです。ただ、それを使おうとしないだけです。

『日本は憲法九条を改正して、自衛隊を国軍とする』と臭わせただけで、中国や北朝鮮だけでなく、アメリカにとっても大きな脅威となります。後は、交渉能力次第です。

この例は、外交部門における飛車角金銀の内の一つです。

 

さて、方や米国は70%、ロシアは85%、中国や韓国は100%持てる力をフル稼働している状態です。

詳しい事は追々言いますが、

中国は国内問題が相当深刻な状態であり、綱渡りの統治下にあります。何か不測の事態が起これば、経済成長どころか国内動乱の危機もあるでしょう。

これは外交の有力な持ちカードになります。

 

韓国は、異常なウォン安の下での経済成長ですから、日本が本気で円安政策を取れば、相対的にウォン高になり、たちまち経済危機となります。

そのことを予見した外貨準備金が少ない韓国は、過日日本との5兆円にも上るスワップ協定を日本に申し入れたのです。

このスワップ協定、豊富な外貨為準備金を持つ日本が恩恵を受けることはありませんから、事実上韓国支援と言う事になります。

韓国支援という点では、安住財務大臣の韓国国債の購入検討という発言もそうです。

これはむろん、大きな経済カードです。しかし今は、日本はこれを有効に活用していません。

 

さように、日本は余裕綽々?の状態にあるとも言えるのです。

 

まず、新政権がなすべき経済政策は、むろん円安政策です。

これは簡単な事で、真っ先に日本銀行に対して、紙幣を増刷するよう圧力を掛けるべきです。額は、インフレ懸念との兼ね合いですから、明確に言えませんが、100兆円も増刷すれば、円高から円安になり、デフレから脱却し、早急な消費税アップは見送る事ができ、併せて震災復興の資金も調達できます。そうですね、東北の復興には30兆円ぐらい割り当てたら良いと思います。

1ドル=100円程度の円安になりますから、家電や自動車といった輸出産業は恩恵を受けることになり、経済成長に寄与することになります。

 

リーマンショック以降、各国はこぞって自国の通貨の供給量を増やしました。アメリカは2.5倍、イギリスと韓国は3倍です。それに対して、日本はわずか1.2倍程度です。

 

つまり、他国に対して圧倒的に供給量が少ないのです。異常な円高のなるのは当然です。しかるに、日銀は頑なに円の増量をしません。先頃、10兆円?でしたか、他にもありましたでしょうか?

いずれにせよ、その程度です。

現在の日銀券発行残高は、昨年の9月の段階で約79兆円ですから、同じ経済規模の中国の約400兆円の5分の1です。100兆円増量してもまだ中国の半分です。問題は無いと思います。

 

では、なぜ日銀が渋るのかというと、金利の上昇を懸念とか、あのバブルのトラウマがあるのだといわれていますが、はたしてそれだけでしょうか。

 

私は、アメリカの圧力が掛かっているのではないかと考えています。米国の不況を救済するため、日本に円高を強要し、欧州も円高を支持している。

日銀が当てにならないのなら、政府が紙幣を発行して日銀で日本銀行券と交換すれば良いのですが、それもしない裏には、そういう事情があるからなのではないでかと睨んでいます。

 

 

続きは、次回とさせていただきますが、

 

昨日、お笑い芸人の河本準一の生活保護費の不正受給の謝罪会見がありましたが、

これはもう、悪質な詐欺的行為ですね。
認識が甘い?
あほか、と言いたくなります。私は週刊誌を読んでいませんので詳しい経緯は、ニュース報道でか知りませんが、その印象は、

『貰えるものは、貰っておけ』

という感じじゃないでしょうか。

これは私だけでなく、彼あるいは生活保護とは全く関係の無い立場の者の、共通した率直な感想だと思います。

この生活保護政策は、本来の意図とは掛け離れたものになっています。もともと、この政策は性善説にたって施策されていますが、不正受給している連中は明らかに性悪説の輩です。

残念ながら、日本も情けない社会になりました。改定が急がれます。

 

最後に、相変わらず、TVマスコミがく○ですね。

とくに、読売系の『ミヤネ屋』は片山さつき議員を非難するばかりか、河本の擁護までしていました。呆れてものが言えません。

片山議員の手法が問題というのなら、それはそれで糾弾すれば良いでしょうが、だからといって河本は免罪なのでしょうか?

実にばかばかしい。私には、彼らも同じ穴の狢に見えていました。

 

なんにせよ。この不正受給問題は、パンドラの箱ですから、開かれた以上今後の成り行きをしっかりと見守りましょう。

 

 

 

マドンナ・その3

私は、2年前の夏、目の前の女生徒と夏の一夜を過ごしていました。

ただし、残念ながら?二人きりではありません。当然ですが・・・・。

 

2年前の中学校3年生のとき、生徒会長だった親友・Aと議長だった私は、いわば学校行事を仕切っていました。

小学校のときから憧れていたAと親しくなった理由は、私のある蛮行からでした。

1年生のとき、私はある不良少年と同じクラスになりました。彼の行状は、界隈に知れ渡っており、同級生の間には少なからず不安が漂っていました。小学生の悪行などは高が知れていたでしょうが、地方の片田舎の長閑な村社会では、際立って異彩を放っていたのです。

 

彼はさっそく私にちょっかいを出しました。

入学式後の記念撮影のとき、私の真後ろに立った彼は、私のお尻を蹴ったり、頭を小突いたりしたのです。

ですが、その場の雰囲気を壊したくなかった私は、じっと耐えていました。

そのことで、おそらく彼は私が大人しい人間だと誤解したのでしょうね。

翌日だったか、その次の日だったか、理科の授業のとき、顕微鏡を覗いていた私の後頭部、ドンと押し付けたのです。当然、強かに目を打ち付けました。

自分で言うのも何ですが、こうなると私は手が付けられなくなります。

 

『こら!何するんじゃ!』

と大声で喚きました。

『・・・・』

私が弱虫だと思っていた彼は、ただ唖然としていました。

私の声に気付いた先生が注意しましたが、私は構うことなく、彼の胸倉を掴んで、窓際へ押し込むと、一発殴りました。そして、倒れた彼の太腿の辺りに蹴りを入れました。興奮していましたが、さすがにお腹や頭を蹴ったら拙いだろうという冷静な判断は働きました。

 

ここで、先生が間に入り終わりましたが、この一件は学校側を震撼させました。今であれば、いまや同時代であっても、都会の学校であれば、ごく日常茶飯事のことで、もっと酷い事件もあったでしょうが、舞台は40年以上も昔の、地方の片田舎の中学校です。これまでにはなかった事態だったのでしょう。

 

授業後職員室に呼ばれ、教頭と担任も含めて説教されましたが、私は自分に非はないと思っていましたので、なんら反省する事は有りませんでした。

むしろ、

『では、先生たちは私に泣き寝入りをしろとでも?また、先生に密告しろとでも言うのですか?』

と問い質しました。

彼らは何か言っていましたが、私は一切聞く耳を持ちませんでした。

 

この一件で、私は良い意味でも悪い意味でも、要注意人物となりました。それは、教員の間だけでなく、生徒の間でも同様でした。

同級生は、私に一目置くようになり、上級生も接触を避けるようになりました。成長期である中学校1年生と3年生では、体格面で雲泥の差がありますから、3年生と喧嘩して勝てるはずもありませんが、授業中の暴力行為に、上級生の間にも、何を仕出かすかわからないという不気味な印象を与えたのでしょう。

 

実は、この事件をきっかけにして、その不良少年に閉口していたAが、私に接近してきたのです。

 

前置きが長くなりましたが、私とAはせっかく生徒会を仕切っているのだから、何か新しいことをやろうと考え、近隣の中学校との合同会議の開催を学校側に提案しました。そして、参加希望のあった3校と、我が校の4校で開催する運びとなったのです。

 

会場は発案者の我が校となり、開催日は夏休みということになりました。

当然、合同会議の司会は私が務めることになりました。

参加人数は一校あたり10名前後でしたが、その参加校の中のある中学校の生徒会長が目の前の彼女だったのです。

 

1泊2日の予定で、

1日目の午後に会議、夜はバーベキューにキャンプファイヤー、花火。そして定番の肝試し。
就寝は23時。

2日目は、午前中に会議、昼食後近くの海で海水浴、夕方解散。

というスケジュールでした。

 

男子は体育館で、女子は教室で雑魚寝でした。

参加校は、いずれも男性教諭が付き添いでしたが、我が校は男性教諭の他に女性教諭も参加して、女子生徒と一緒に雑魚寝しました。

 

中学校の校庭の横に更地があり、そのさらに奥に小さな自然の池がありました。その更地を、バーベキューとキャンプファイヤーと花火の場所としました。

肝試しは、校舎の中だったり、裏山だったり・・・・まあ、私の本意は合同会議を表向きにした夏休みの思い出作りでしたので、渋い顔の担当教諭を説得して様々なイベントを企画したのです。

 

最初の会議のときは、初顔合わせですから、皆馴染まなかったのですが、バーベキューのときあたりから、しだいに打ち解けていきました。

微かな記憶を辿った私は、生徒会長である彼女と、何かに付けて段取りの話をしていたことを思い出しましたが、しかし目の前の彼女がそのときの彼女だったとは・・・・

 

まるで、伊勢正三の『なごり雪』の一節、

 

『時がゆけば、幼い君も大人になると気付かないまま

今春が来て、君は綺麗になった

去年よりずっと綺麗になった』

 

ではありませんが、言葉は悪いですが、あの小便臭かった彼女が、2年経つとこんなに可愛くなるものなのか・・・・。

 

しかも、私が戸惑っていると、何と彼女の方から、

『私と付き合ってくれませんか・・・・』

と告白をしたのです。
彼女はその合同会議のときから好意を持っていたというのです。高校は別でしたが、私を呼び出した同級生は中学校時代の友人ということでした。

こんな可愛い女性から告白されて、私は即座に、

『はい』

と、言いそうになりましたが、そのとき閃光のようにある女の子の顔が脳裏を過ぎった私は、

『ごめん』

と、交際を断りました。

そうなのです。私には、10年以上も私の心を捉えて離さない女の子がいたのです。

 

私は、

『君の勇気で、僕は本当に好きな人がいることに気付いた。その気持ちを隠して君と付き合うことは出来ない。僕は君のように勇気を出して彼女に告白しようと思う。もし振られてもそれは仕方が無いと諦める』

と、なんとも残酷な事を言ってしまいました。

 

しかし、彼女とはこれで縁が切れたわけではありませんでした。

 

 

 

日本再生論

『日本再生論』

とうとう、この難題に挑む事にしました。

 

誤解のないように言っておきますと、今の日本を再生することが難題なのではありません。私は、この点に関しては楽観視しています。

 

私は、石原東京都知事や橋本大阪市長のように、制度設計のやり直しという、ただ単にテクニカルな指摘に留まらず、日本の歴史、伝統、文化、思想、哲学、宗教観と広範囲に言及しようと思っていますので、自分の主張を上手くまとめられるか、伝えられるかが難題だと思っているのです。

 

もう一つ、前もって断っておきますが、私は小説以外の政治、経済に関する書物を一切読みません。

したがって、これから私が主張する事は全て私、あるいは私の大師匠である安岡先生、そして師の考えです。

ただし、テレビの討論番組などを良く見ますので、誰かの発言やその人が書いた書物のなかに同様の一文があったとしても、不思議ではありません。

その場合は、前もって謝罪しておきますが、同時に決して盗作ではないことを表明しておきます。

 

 

さて日本の現状ですが、バブル崩壊後の二十年、無策に次ぐ無策により不況から脱することが出来ず、さらに近年の円高も加わり、デフレは加速するばかり。

加えて、昨年の東日本大震災と福島原子力発電所問題が暗い影を落とし、1000兆円にも上る国と地方の借金は手付かずのまま、不当にも消費税率がアップされようとしています。

 

一方、国家主権に関しては、北方領土はロシアの不法占拠が続き、竹島は韓国に実効支配され、尖閣列島は中国から虎視眈々と狙われている現状。北朝鮮には同胞が拉致されたままです。

 

こうして問題点を並べてみると、日本は八方塞で前途多難なように見えますが、実は私は政治家や官僚、評論家たちが発言しているほど、悲観はしていません。誤解を恐れずに言いますと、むしろ楽観というか感心というか、日本という国、民族の能力の高さに感動すらしています。

 

よく考えてみて下さい。

上記のような状況下にありながら、

日本は世界に大きな懸念を抱かせていますか?

日本は世界から特別な支援を受けていますか?

日本は世界の御荷物になっていますか?

 

それどころか、ギリシャに端を発した欧州の通貨危機に際して、日本はいち早くIMFに5兆円?という巨額資金を供与し、またアフリカ諸国の発展のために数千億円の資金を提供することを決めて、相変わらず世界に貢献しています。

もし、日本が真に苦境に立っているのであれば、そのようなことができますか?

 

借金と言っても、90%以上は日本人が請け負っているのであって、極論ですが徳政令を発布すれば、一気に借金は0円になります。まあ、ありえませんが・・・・。

ともかく、ギリシャのような経済的に小さな国でさえ、破綻すれば欧州全土に、あるいは全世界にそれなりの悪影響を及ぼすことになるのです。

まして、日本のような経済大国が破綻すれば、その悪影響は甚大で、世界恐慌になるのは必定です。

したがって、アメリカを始め、世界各国から日本に対する深刻な懸念が表明されるはずですが、先日のG8でそのような発言はありません。まあ、注文はあったでしょうが・・・・。

 

また、日本経済に深刻な懸念があるのなら、日本の国債の金利が高騰するはずですが、その兆しもありません。

これらは、日本の経済の根強さを証明するものであり、日本への信頼は揺るぎないものだと言えます。

ああ、アメリカの民間会社による国債の格付けなどは、自国や自社の利益を図った意図的な操作ですから、全く懸念には及びません。

 

しかしながら、このまま放って置いても良い、というわけにもいきません。

いくら日本経済が根強いといっても、今の状態が後10年も続けば、さすがに深刻な状態へ突入することになるでしょう。

 

したがって、日本に残された時間は10年と言っても過言ではないと思います。

この10年の間に、日本は何をなすべきか?

 

次回はそこから始めたいと思います。

 

 

 

日本サッカーの未来・その2

なぜ、私がただ一人、後藤氏だけを信用しているのか。

 

それは、2002年の日韓共催W杯に遡ります。

当時、スカパーCS放送では、一日中W杯関連の放送をしていたのですが、後藤氏はよくゲストとして番組に出演していました。

さて、この大会において、韓国はベスト4進出という成果を得ました。

W杯及び韓国の成績については、言いたい事が山ほどありますが、また話が逸れますのでまたの機会とします。

例の如く、日本のメディアは韓国称賛の嵐だったのですが、ただ一人後藤健生氏のみが、こう発言したのです。

 

『韓国はやはり韓国だった。私は安心した』

 

彼は、韓国のベスト4を貶したのではありません。

『Jリーグが出来て10年。ようやく、日本は韓国に追い付いたと思ったら、また韓国に突き放されたのかと心配だった。ベスト4に進出したのだから、どのような進化したサッカーをしたのかと、この目で確認したが、大したことはなく、韓国はこれまでのサッカーをしていた』

 

これまでの韓国サッカーというのは、フィジカルに任せた放り込みサッカーです。

CFに背が高くフィジカルの強い選手を置いて、ロングボールを放り込み、周りの選手が零れ玉を狙う。従来からの韓国サッカーです。この戦法はアジアでは功を奏してきましたが、W杯では全く通用せず、韓国はこれまで一勝も出来ずにいたのです。

韓国選手が、いかにフィジカルが強いと言っても、白人や黒人に勝てないのは自明の理だからです。

 

しかし、この大会で韓国はベスト4まで進んだ。

ですから、後藤氏は韓国が全く新しい戦術でも用いたのかと思ったのです。ところが、実際に試合を見たら、従来どおりのサッカーだった。つまり、レベル的に韓国に水を開けられたのではないということが分かり、安心したと言うことなのです。

 

他のサッカージャーナリストやサッカー関係者、番組出演者の誰もが、ただ盲目的に結果を称賛する中で、その内容を分析し、その場の雰囲気を壊しかねない危惧がありながらも敢えて持論を発した彼だからこそ、私は信用するのです。

事実、MCや他の出演者は苦虫を噛み潰したような、あるいは唖然とした表情になり、白けた雰囲気が漂いました。

 

では、これまで全く通用しなかったサッカーなのに、なぜこの大会ではベスト4まで進めたのか?いずれ書きますが、皆さんも想像してみて下さい。

 

ところで、私は昨年1月のアジア杯・準決勝の日韓戦終了後、ある人気サッカーブログに、

『おそらく、日本と韓国の試合で内容が互角なのは、これが最後となるでしょう。この先、日韓の実力差は開く一方になるでしょう』

と、コメントを入れました。

もちろん、日本が優位に立つという意味です。そのときは、ずいぶんと反論がありましたが、昨年8月の3-0で日本が勝った試合内容を見れば、私の目が正しかったことが証明されてたようで安堵しました。

 

なぜ、日本と韓国の間に差が出来てしまったのか。

それは、第一に日本人選手の身体能力が韓国のそれに追い付いてきたことが挙げられます。

それまでの日韓は、大雑把に言って、

 

技術の日本VSフィジカル、スタミナ、精神力の韓国

という構図でした。

 

Jリーグが発足するまでは、技術面においてもそう差が無かったため、日本は韓国に全く歯が立ちませんでした。通算成績で圧倒的に負け越しているのはそのせいです。

Jリーグ発足の効果で、技術面が急速に進歩し、フィジカル等の劣勢を補うことができるようになり、良い勝負が挑めるようになったのです。

そのうち、日本人のフィジカル自体も向上してきたため、次第に技術面の優位性が生かせるようになり、ほとんど互角の力量になりました。

その代表が本田選手です。彼ほどのフィジカルを持つ選手は、韓国人選手にもいないでしょう。

第二に、パスサッカーの志向です。
日本が韓国を追い越すきっかけとなったのがこのパスサッカーです。現在、世界の潮流となっているスペインのバルセロナのように、パス回しによって、ポゼッションを高めるという戦術を採用したのです。

実は、私が日韓の差が開くと予言したのは、韓国もまたこのポゼッションサッカーを目指したのですが、アジア杯の内容を見て、日韓の差を確信したからです。

 

日本は、十数年も前からこのポゼッションサッカーを目指し、(もっとも、日本は古くからパスサッカーを目指していましたが、技術が追い付かず出来なかった)下部組織でも一貫した育成をしてきました。そしてようやく、目指すサッカーの緒に付く事ができました。

それに比べ、韓国は数年目から始めたばかりでした。しかも、このパスサッカーは高度な技術を要します。そこまでの技術に達していない韓国は、パスサッカーの習得に日本以上に時間を要する、というのが私の見解でした。

 

はたして昨年の8月の試合、3-0で圧勝した訳ですが、この敗戦の責任を取る形で監督が交代しました。そして、新しく就任した監督は、どうやらパスサッカーを止め、フィジカルサッカーに戻すような話も洩れ伝わってきます。

これが本当なら、ますます韓国は日本に苦戦するでしょう。

 

加えて、韓国Kリーグは八百長も発覚し、観客動員も激減しています。韓国サッカー界の迷走は深まるばかりです。

最終予選を勝ち抜き、W杯出場を勝ち取れば復活の芽も出るでしょうが、もし敗退となれば・・・・いかなることになるでしょうか。

 

次回は、中国について書きたいと思います。

 

余談ですが、今回の天皇皇后両陛下の英国御訪問に際して、アナウンサーの言葉遣いが気になりました。

『行った』、『来た』、『した』、『言った』という言葉遣いは無礼でしょう。それぞれ、

『行かれた』、『来られた』、『された』、『おっしゃったか、最低限言われた』が常識です。

これは天皇制云々と言う問題ではありません。

たとえ、個人的に天皇制反対の立場であっても、仮にも立派な社会人であれば、今現在国家元首の立場におられる事実に鑑みて、敬語を使うのが当然です。

 

不遜な言葉遣いをしたのは、安藤優子と滝川クリステルです。いずれもフジテレビですが、他局でも同様のことがあったかもしれません。

これらは、彼女らの失言なのか、それとも番組制作サイドの作為的なものなのか?たとえ、

いずれにせよ、不快感極まりない出来事でした。

 

 

日本サッカーの未来・その1

早朝、UEFA・CLの決勝戦がありました。

結果は、1-1の同点で延長でも決着がつかず、PK戦の末に、イングランド・プレミアリーグのチェルシーが、ドイツ・ブンデスリーガのバイエルン・Mを破り、初優勝しました。

内容では、バイエルン・Mが押していましたが、再三の決定機をものにできず、終盤に追い付かれて延長戦へ入り、挙句にPKをロッベンが外すという痛恨事もあって、PK戦になりました。

PK戦も、チェルシーの一人目が失敗し、バイエルン・Mは優位に進めながら、4人目と5人目が連続で外し、いわば逆転負けの形となりました。

ロッベンはドイツのリーグ戦、ドルトムントとの天王山でもPKを失敗しており、トラウマがあったのでしょうか。

 

決勝の地は、バイエルン・Mの本拠地で行われました。毎年、決勝の地は変わっていきますが、今年『本拠地での優勝』という滅多にない機会に恵まれたのに、それをものにできなかったことは、余計に悔いが残ったことでしょう。

 

さて、試合内容はバイエルン・Mが押していたのですが、そのバイエルン・Mは先週ドイツ杯決勝でドルトムントに2-5で惨敗しています。

その試合で、先制ゴール、2点目のPKを得たヒールパス、3点目のアシスト、4点目の起点(アシストの一つ前のパス)と、4点に絡む大活躍をしたのが香川です。

負けた(記録上は引き分け)とはいえ、バイエルン・Mが押していたわけですから、そのバイエルン・Mを『チンチン(ぐうの音も出ないほど圧倒すること)』にした、ドルトムントの中心だった香川の価値は、一段と上がったことと思います。

噂どおりマンチェスター・Uに移籍が決まり、ドルトムントのときと同じような活躍をしてくれれば・・・・・と思うと今からわくわくします。

 

さて、私は政治家、官僚、財界人、文化人、芸能人、アスリート・・・・全ての人間の評価は、唯一国士であるかどうか、そして具体的には、中傷や脅迫を恐れずに真実を語る人物であるかによって決めています。

 

今の日本、この国士・・・・国や社会のために命を棄てることができる人物がめっきり少なくなりました。

政治家は党利党略、私利私欲、官僚は省益私欲、財界人は金儲けのみを考え、個人も私利私欲に奔る人間ばかりです。

これは、ひとえに教育の劣化に起因しています。明治時代、開国による未曾有の国難を乗り切ることができたのは、指導層に国士が多かったからです。まあ、当時の指導層は元武士ですから、国に対する忠誠心が高かったのも当然ですが・・・・。

 

戦後、我が国では真のエリート教育が行われてきませんでした。世間では、東大出身だとすべからく『エリート』と言っていますが、これはとんでもない認識違いで、高学歴で指導的な立場にあるというだけでは、真のエリートとは言えません。

 

天皇皇后両陛下が、英国のエリザベス女王の在位60周年のお祝いに出席されておられましたが、その英国のエリート養成校として有名なイートン校の生徒は、名家や上流階級の子息がほとんどなのですが、彼らの多くはオックスフォード大学やケンブリッジ大学へ進学し、各界の指導層に出世する事が約束されています。

しかし、日本の東大や京大出身者と大きく異なるところは、彼らは一朝事が起こったときには、国に命を捧げる覚悟を秘めているということです。

つまり、戦争が起こったとき、真っ先に前線へ志願する事を厭わないように教育されており、それが彼らのエリートとしての誇りとなっているのです。

これこそが、真のエリートと呼ばれる人々なのです。日本語では国士と言います。

その観点から言えば、今の日本にエリートはほとんどいません。マスコミが馬鹿の一つ覚えのように高学歴者をエリートと呼んでいるだけです。

 

その意味から言えば、もう一つ『セレブ』の用語も間違っています。

テレビ番組では、金持ちをセレブと呼んでいますが、おそらく『cerebrity』の略語でしょうから、本来は名士とか著名人という意味です。資産家であるかどうかは関係ありません。

そうですね、昨今の初めてテレビに出て来た金持ちをなどは、セレブでもなんでもなく、『成金』というのが正解でしょう。

 

ずいぶん話が逸れましたが、国士というほど大袈裟ではないものの、自分の意見を堂々と主張している点において、私が唯一信用できるサッカージャーナリストは後藤健生氏です。

彼はサッカーの経験はありませんが、数多くの試合を観戦し、独自の視点からサッカーを論じてきました。

他のサッカージャーナリストは、その発言や記事内容に真実味が感じられませんね。

大衆受けだったり、逆に挑発的な発言だったりを繰り返し、どちらにしても耳目を集めたいという下心が丸見えで、反吐が出ます。

 

たとえば、代表でもACLでも日本が負けたりすると、内容や背景を分析せず、ことさら日本チームを貶め、勝ったら勝ったで、日本チームを称賛する事はせず、対戦チームが弱かっただの、ベストメンバーではなかっただの、いちいちケチを付けます。

セルジオ越後氏のように、根底に日本サッカーに対する愛情があれば頷けますが、そういう気配も感じられず、ただただ日本を貶したいだけのように思えてなりません。

 

そういう私が、なぜただ一人後藤氏だけを信用しているのか。

続きは明日にしたいと思います。

 

 

 

香川真司 – その2

ドルトムントの香川真司が相変わらず凄い。

 

昨深夜に行われたドイツ杯で、香川は1G1Aの活躍をし、23シーズンの制覇に貢献しました。

相手は、リーグ優勝も争ったバイエルンミュンヘン。バイエルンは、次週CL決勝を控えたチーム、つまり今年の欧州TOP2のチームなわけです。

 

この試合は欧州全土の注目を浴び、移籍が噂されるイングランドプレミアリーグ・マンチェスターUのファーガソン監督も、今日リーグ優勝の懸かった大一番があるにも拘らず、観戦に訪れていました。

香川の視察が目的というのが大方の見解で、御前試合でのMOM級の活躍は、彼の移籍を決定付けたと見られます。

 

中学時代からのサッカー不毛の時代を知る私にしてみれば、中田のセリエAでの活躍もさることながら、昨年からの香川の急成長には、驚きを越えて恐怖さえ感じます。

少々大袈裟に言えば、神の意思、つまり日本サッカー界の明るい未来の啓示しているようにさえ感じます。

 

以前も書きましたが、日本人選手が欧州のトップリーグの優勝チームでエースとして活躍し、全世界チームランキングで第3位のチームに移籍しようとしているのです。

もしかしたら、NO1クラブであるFCバルセロナ移籍でさえ、夢物語でなくなってきたのです。

もし、香川がマンUに移籍し、ドルトムントと同じような活躍をすれば、申し訳ないですが、ダルビッシュがMLBでサイヤング賞を取ったとしても、味わえないだろう興奮を覚えることでしょう。イチローがメジャー年間最多安打の記録を達成した以上かもしれません。

 

しかし、残念ながら野球偏重の我が国では、この偉業がTOPニュースになることはありません。

相変わらずの、松井秀喜がデビルレイズとマイナー契約したとか、マイナーの試合でヒットを打ったとかホームランを打ったとか、こちらの方が重視されるというく○ぶりです。

 

私は、松井は嫌いではありません。彼は阪神ファンでしたから、巨人に入団したときも彼だけはアンチになりませんでした。

ですから、彼にメジャー復帰の道筋が見えたことは喜ばしく思っています。

しかし松井と香川、いったいどちらにニュースバリューがあるのか?

いくら野球の方が、人気があるからといって、・・・・・これも真偽はわからないが、マスメディアの世界では野球>サッカーということになっている・・・・ニュースの価値というものを全くわかっていない。

いや、わかっていながら、何かの意図があって、サッカーあるいは香川のニュースに触れまいとしているのでしょう。

間違いなく、香川の価値を一番わかっていない、いやわざと評価を低くしているのは日本のマスコミ自身で、これには怒りよりも虚しさを覚えます。

 

子供たちの人気は、すでにサッカー>野球ですが、時間の経過と共に、国民全体の人気も野球とサッカーは、その立場が逆転するでしょう。

そのとき、マスコミはどうするのか?

厚顔無恥な奴等は、掌を返したようにサッカー絶賛になるのでしょうね。

 

さて、これは私の願望、妄想ですが、

長友:インテルと長期の契約更新。主力。

香川:マンUへ移籍。(可能性高)主力。

内田:シャルケ。主力。

本田:ラツィオへ移籍。(今冬移籍目前だった)。主力。

酒井高:ACミランへ移籍。(ミラン、チェルシー、バイエルンから獲得検討との噂)主力。

宮市:アーセナル復帰 控えか、再レンタルだと思うけど・・・・。

細貝:レバークーゼン復帰。主力。

いわゆるビッグクラブに、日本人がこれだけ在籍し且つ活躍すれば、ブラジルW杯で、BEST8以上というのが現実味を増してきます。

 

今夏、来冬、来夏の移籍シーズンが楽しみでなりません。

まずは、今夏誰がどのチームに移籍するのか要注目です。

 

 

 

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