日本サッカーの未来・その5

2014ブラジルW杯・アジア最終予選の6月3連戦。
2勝1分の勝ち点7、は上出来であり予想通りでした。ザッケローニ監督や選手はともかく、サポーターの中には、勝ち点9が取れなくて残念がる向きもありますが、それは欲張りと言うものです。
確かにオーストラリア戦は勝てる試合でしたが、W杯の最終予選とはこういうものでしょう。まあ、あの主審のレフェリングは如何なものかとは思いますが・・・・。

私が『脱アジア連盟』を主張する一つの理由として、同じ誤審でもオマーン戦の前田のゴールのようにオフサイドを見逃したものとは違い、オーストラリア戦の主審は明らかに意図のある誤審だったことを挙げることができます。

それは、ミリガンのイエロー2枚の退場が発端でした。
主審はファールを犯したのがミリガンだとは思わなかった、あるいはミリガンは2枚目のイエロー、つまり退場だということを失念していたため、不覚にもホームであるオーストラリアの方に退場者を出してしまった。

しかも、日本が先取点を奪ったため、このまま日本が勝てば、ホームのオーストラリアに顔向けができなくなる。そこで、日本に『勝たせない』ために、5分後無理やり内田のプレーをファールとしPKを与えたのです。
それでも、日本が優勢だったため、もし終盤で日本が劇的なゴールでも挙げれば、ミリガンの退場が再び浮き彫りになってしまうことを恐れた主審は、栗原の退場と本田のFK剥奪という暴挙に出たのです。

もちろん、私の想像、妄想ですが、あながち間違っていないと思いますよ。
これが、日本が2連勝後の第3戦だったので、怒りも収まりますが、もしW杯本戦を掛けた大一番で、『日本が勝てなければ予選敗退』という条件下の試合であったなら、『ドーハの悲劇』どころの騒ぎではありません。
さすがの日本でも暴動が起こるレベルの誤審(レフェアリング)でした。こういう悪意とも取れる暴挙が罷り通るアジアだからこそ、私は脱アジア連盟を唱えるのです。

さて、勝ち点7は予想通りでしたが、内容は私の予想を上回る、良い意味での誤算続きでした。
本物の力が付いた日本代表、しかもホームとはいえ、オマーンは最終予選の初戦ですし、ホームの応援が却ってプレッシャーとなる懸念もあり、またヨルダンとはこれまで2戦2分と、相性が悪いので、勝つには勝っても、ともに2-0というスコアを予想していました。

ところが、実際には3-0,6-0の圧勝でした。オマーン戦の3-0は2-0と、スコア的には大差がありませんが、内容は相手のシュートがわずか1本という完璧なものでした。ヨルダン戦は早い時間に退場者が出ましたが、それまでに2-0でしたから、退場者出なくても4-0ぐらいで勝っていたでしょう。

そしてオーストラリアですが、オーストラリアはホームですし、初戦を引き分けたため、どうしても勝ちたかったはずです。
その意気込みが開始から20分頃までに現れていました。おそらく先取点を取って、守りに入り、カウンター狙いだったのでしょう。しかし、そこを無失点で乗り切った日本が徐々に反撃に出て、20分過ぎから終了までは、ほぼ日本ペースでした。

本来、パスワークを身上とする日本にとって、ラグビーの試合が行われた後の凸凹のグランドは不利だったはずですが、それにも拘らず、高い技術で、高度なパスサッカーをしていました。思った以上に、日本代表は成長しているようです。

本田の発言でもあったように、この日本の技術の高さ、強さは対戦したオーストラリアが一番感じているでしょう。
昨年の1月のアジア杯決勝では、延長戦の末に日本が勝ちましたが、内容的には45-55でオーストラリアの方が優勢でした。
しかし、今回はオーストラリアに退場者が出るまでを評価すると、ほぼ互角でした。そこから推測するに、中立地であれば日本のやや優勢、日本ホームなら60-40ぐらいで日本の優勢と言えるでしょう。

来年の6月の再戦のとき、日本はすでに勝ち抜けているでしょうから、ガチンコ勝負にはならないかもしれませんが、おそらく日本がベストメンバーを組めば、余裕で勝つと思います。そう思わせるぐらい、日本の実力が証明された3連戦でした。

しかしながら、日本も万全という訳ではありません。
オーストラリアのハイボールの放り込み戦術には苦労させられました。元来、フィジカルで劣る日本に対して、良く用いられる戦術で、これまでアジアでは韓国が良く用いました。韓国よりフィジカルで勝るオーストラリアが、同じ戦術を取るのですから、その脅威はさらに増すというわけです。

2010W杯南ア大会では、その放り込みに対して、中澤と闘莉王が完璧に対応したので、ベスト16に進出することができたのですが、今回は189cmの吉田が欠場し、CBが栗原(184cm)、今野(178cm)の二人だったため、危うい場面が何度もあったのです。

ここで疑問に残るのが、アジア杯決勝では、ハイボール対策としてヘディングの強い岩政(187cm)を投入したほどなのに、なぜ今回もう一人身長の高い選手を入れなかったのだろうかということです。今野に対する信頼はそれとして、やはり放り込みサッカーに、今野は危う過ぎます。

そうでなくても、今の日本を世界レベルで評価すると、10段階評価で、

FW  5
OMF 9(本田、香川は世界トップレベル)
DMF 7
SB  9(長友は世界レベル、他に内田、両酒井と層は厚い)
CB  5
GK  7

と、私は見ています。
つまり、センターフォワードとセンターバックに人材がいないのです。この二つが7か8になれば、ブラジルW杯でベスト8以上が狙えるでしょう。
以前にも書きましたが、もし現ブラジル代表のフッキが帰化していたら、FWも9になり、懸案はCBだけとなったのですが、これは言っても仕方がありません。

南ア大会のように本田が1TOPに上がれば、FWは8にレベルアップしますが、代償として、いかに人材豊富とはいえ、OMFは8に落ちるでしょう。
どちらにしても、今後の懸念材料、急務は強力なCBの発掘、養成となります。若い吉田の急成長と、尚且つもう一人強力なCBの出現し、今野が控えに回る形が理想的です。

そこで、もう一つの疑問が、なぜ名古屋の闘莉王を召集しないかということです。彼は今年31歳、ブラジル本大会では33歳になりますが、運動量が要求されるMFやSBに比べれば、まだまだ十分できる年齢です。
闘莉王がCBに入れば、現状でも6にアップします。吉田の成長期待を加味すれば、7にもなるでしょう。
レギュラーではなく、オールトラリアや欧州の高さに任せたサッカー対応限定でも、代表に召集する価値はあると思うのですが、ザッケローニ監督は頑なに彼を招集しません。
ザッケローニ監督が闘莉王の性格を嫌っているとか、戦術に合わないとか、色々噂が飛んでいますが、私は闘莉王の実力は分かっているため、アジア予選は肉体的、精神的な休養の期間に充てているのだと思っています。
はたして、ザッケローニ監督の心中や如何に・・・・?



Copyright © All Rights Reserved · Green Hope Theme by Sivan & schiy · Proudly powered by WordPress