日本サッカーの未来・その8:ダイヤモンド世代

本来、『く○マスコミ』がネーミングしたこの『○○世代』という呼称が、大嫌いな私なのですが、それを批判するためにも、また便宜上も使用することにしました。

最初に、○○世代と呼称されたのが、1999年のU-20Wユースで、小野、稲本、高原、小笠原、中田浩ら擁して準優勝したチームで、『黄金世代』と名付けられました。年代別とはいえ、日本がFIFAの主催する大会で2位という最高位の結果を出した大会でした。

『く○マスコミ』によると、その後日本は長~い長~い低迷期にあったそうで、次にネーミングされたのが、以前紹介しましたAFC・U-17選手権で優勝した柿谷らのチームで、『プラチナ世代』です。
『プラチナ』>『金』ということでしょうか。
ただ、その後この『プラチナ世代』という呼称は、すぐ下の宇佐美らの世代にも使用しています。この辺りがよく分からないところなのですが、一世代に限らないということなのでしょう。
ちなみに、『黄金世代』と『プラチナ世代』の間の低迷期を、彼らは『谷間の世代』と揶揄し、貶めて来ました。

そして、昨年U-17W杯でベスト8の成績を残したチームを『ダイヤモンド世代』と呼んでいるのです。
『ダイヤモンド』>『プラチナ』>『黄金』という評価ということのようです。
しかし、この『く○マスコミ』は、後に『ダイヤモンド世代』と呼称することになるチームを大会前には、どのように評価していたかと言いますと、『プラチナ世代』の柿谷や宇佐美のような絶対的エース、突出したタレントのいない『こじんまり』したチームというものでした。

私は、様々なサイトに、このチームは柿谷や宇佐美のような傑出したタレントがいないのではなく、皆が柿谷や宇佐美のレベルと同等かそれに近い、非常にレベルの高いチームである、とコメント入れていましたが、私の主張と、いかにマスコミが『く○』であるかが証明されたのが、U-17W杯でした。

この大会、準々決勝でブラジルと対戦し、2-3で敗れましたが、『~たら、~れば』を言っても詮無いことながら、試合会場のピッチが日本のストロング・ポイントである『パス回し』を封じ込めてしまう状態だったことが、敗戦の理由だと私は考えています。
実力的には、決勝まで進んでもおかしくないチームでしたし、FIFAからも称賛されたチームでした。

何と言っても、Gリーグはフランスとアルゼンチンが同組だったのですが、両国はこの世代の最強国であり、とくにフランスとはこれまでに2度対戦し、2度とも0-4とか1-5とか、ともかく大人と子供の試合のように圧倒されていました。体格自体が大人と子供の差があったので、試合内容もそうなったのです。

ところが、試合が始まってびっくり仰天です。なんと、あのフランスが日本相手に引いて守ったのです。私は目を疑いました。これまで子ども扱いをしていたフランスが日本チームをリスペクトし、引いて守り、カウンター狙いという、明らかに格下の戦法に出たのです。
結果は引き分けでした。

そしてアルゼンチン戦です。日本が3-1で完勝しました。この世代の日本が、公式戦でアルゼンチンに勝つことなど、前代未聞の快挙でした。負けたアルゼンチンの選手の多くが人目憚らず大泣きしていたのが印象的でした。
決勝Tの一回戦では、ニュージーランドを6-0と『ボコボコ』し、続く準々決勝・ブラジル戦で惜敗したのです。

さて、このチーム数多くのタレントを擁していましたが、これまでのチームと決定的に違ったのが、岩波と植田の2人のCBです。
これまでのチームは、日本人の身体の成長が、白人のそれに比べて2、3年遅いというハンディがもろに出てしまい、ハイボールで責められると全く勝てず、セカンドボールを拾われて押し込まれるという試合内容がほとんどでした。

ところが、この二人は16歳の時点で、共に身長が185cmもあり、加えて足元の技術も高く、1対1にも強いという、日本サッカー界が長らく待ち望んでいた理想のCBなのです。
加えて、岩波はロングフィードに長けており、これまでボランチを経由して、ゲームを組み立てることしかできなかったのが、彼の正確なロングパス一発で、一気に相手自陣の深い地点にボールを運ぶ選択肢を増やしました。
また、植田は中学時代、テコンドーの日本王者になるほど身体能力が高く、おまけに50mを6秒2で走るスピードもあるのです。本格的にサッカーを始めたのが高校1年ということですから、それこそあっという間に、年代別の日本代表にまで上り詰めたのです。
この先、どのような成長を見せるか楽しみです。
順調に成長すれば、中澤、闘莉王を上回るコンビになるのは必定でしょう。現に、破談となりましたが、岩波は今夏、オランダの強豪・PSVからオファーが有ったほどです。

この二人、今年18歳ですので、2014年のW杯には間に合いませんが、2018年のW杯のときには主力となっているでしょう。
2018年といえば、香川は29歳、柿谷、清武、酒井宏は28歳、酒井高は27歳、宇佐美、宮市は26歳です。
本田、長友は32歳になっていますが、十分戦力として見込めます。残るは、強力なFWの出現ですが、最悪の場合、本田を1トップにしても良いでしょう。
つまりは、2018年W杯大会こそ、日本サッカー史上最強の布陣で臨み、ベスト4以上が期待できると思うのです。

話は変わりますが、実は五輪代表が注目されている裏で、この世代の最強ぶりが発揮されていました。
U-22アジアカップ予選を、日本は5戦全勝で突破したのです。
今のところ、3年後の本大会は五輪出場を掛けた大会となる予定です。これまでの、グループ分け、ホーム&アウェー方式から、一ヶ所、短期集中の大会とし、ベスト4以上が五輪参加資格を得るという方式に変えたのです。(アジア枠が4であれば・・・・)

日本は、4年後の五輪、3年後の本大会に向けて、現時点でのU-19代表で臨みました。
東ティモール、マカオ、インドネシア、シンガポール、オーストラリアと同組だったのですが、U-22代表で参加した他国はともかく、豪代表にも5-0で『チンチン』にしたのです。豪もU-19代表が中心でしたが、何人かは上の世代の選手もいたのです。

豪といえば、日本にとってA代表はいまやアジア最大のライバルであり、アジア杯決勝やアジア最終予選での死闘も記憶に新しいところです。その豪をまるで子供扱いしたのです。
いかに、この世代が強いかがわかるというものです。

U-19代表ということは、昨年のU-17W杯に出場した選手は、1歳年下になるのですが、19歳の年代にも、香川がいたドイツのドルトムントが獲得の噂があった京都の久保や、中田二世の呼び声もある廣島の野津田らもいて、ひょっとしたら来年のU-20W杯に出場できれば、久々にベスト4以上が期待できる好チームだと思っています。

久保、野津田、熊谷アンドリュー(不参加)、田鍋(離脱)、石毛(早くも世界が注目、今回は不参加)、鈴木武蔵(怪我で豪戦は欠場)、南野、高木(横浜・高木豊コーチの三男)、秋野、望月、川口、岩波、植田と逸材揃いで、彼らのほとんどが、早晩海を渡ることになるでしょう。

最後に、『く○マスコミ』が『プラチナ世代』と称賛した、柿谷と宇佐美の2世代ですが、彼らは年下の年代とはいえ、皮肉にも2大会続けてU-20W杯出場を逃しています。進出を掛けた準々決勝で共に韓国に敗れ、出場権を失ったのです。
この2試合、ともに原因があるのですが、『く○マスコミ』は、内容や実態を分析せず、掌を返したように、結果のみを連呼するというく○ぶりです。

また、史上最強とも言われる現日本代表のスタメンを列挙すれば、前田、本田、香川、岡崎、長谷部、長友、内田、今野、吉田、川島と、遠藤一人を除いて、すべて『く○マスコミ』が『谷間の世代』と貶めた世代の選手という皮肉ぶりです。
いかに、日本のスポーツマスコミが、低レベルであるかの証左でしょう。



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