サッカー日本代表の現在地

『サッカー日本代表の現在地』

W杯最終予選の最終試合を勝利で終え、いよいよコンフェデレーションズカップを迎えることになります。そこで、最終予選の総括と日本代表の現在地を探ってみようと思います。

まず、最終予選の前、マスコミや評論家諸氏は、皆異口同音に、
『アジアのレベルは上がった』
『アジアの戦いは厳しい』
『W杯の予選に楽な戦いはない』
などと言っていました。

結果は、日本は1試合を残してW杯の出場切符を手にし、最終成績は5勝2分1敗の勝ち点17というものでした。ぶっちぎりとは言えませんが、順当に勝ち進んだと言えます。ところが、評論家諸氏の発言を聞いていると、
『もっと、圧倒して欲しかった』だの、
『点が取れない』
だのと、予選前とは真逆のことを言っています。開いた口が塞がらないとはこのことです。

さて、そもそもアジアのレベルは上がったのでしょうか? 私は否だと思っています。
この場合の『レベル』ですが、アジアの選手の競技レベル、スキル自体は上がっています。
10年、20年前と比べれば、スポーツ医学、トレーニング、栄養管理、チーム戦術とスポーツを取り巻く環境が発達しているわけですから、後退するはずがありません。

しかし私の考える『レベル』というのは、アジアのレベルが他の大陸、特に欧州に近づいたかどうか、という観点で量るものです。アジアのレベルが上がっても、欧州のレベルがそれ以上に上がっていれば、相対的にアジアのレベルは下がったことになるからです。そういう点で言えば、アジアのレベルはむしろ下がったと言わざるを得ません。

では、なぜ評論家諸氏は『アジアのレベルは上がった』と言うのでしょうか。
それは、サッカー後進国だった国々が新たに台頭してきたからです。これまでのアジアは日本、韓国、サウジアラビア、イランが4強を形成していました。これにオーストラリアが加わり5強になったのですが、そのうち日本以外の4カ国は明らかにレベルが下がっています。

サウジアラビアは最終予選にも残れない凋落ぶりですし、イランは最終戦の結果次第でプレイオフに回る可能性を残しています。韓国はパク・チソンの代表引退以来、低迷を続けていますし、オーストラリアは、最終予選の平均年齢が30歳を超すというように世代交代に失敗しています。唯一、日本だけが順当にレベルアップしているのです。今やアジアは日本の1強時代に突入したと言っても過言ではありません。

世界のトップクラブであるマンチェスターUの香川、インテルの長友をはじめ、欧州CLに出場できるシャルケの内田、CSKAの本田、ELに出場するシュツットガルトの岡崎、酒井高など、欧州のトップレベルのクラブでレギュラー張る選手を多数輩出しています。過去、アジアの国で今の日本ほど質量ともに欧州のクラブで活躍する選手を抱えた国はありません。

それこそ、オーストラリアはキューエル、ビドュカ、ケーヒルなどがプレミアで活躍していましたし、韓国はパク・チソン、イランはダエイ、マハタビキアがそれぞれプレミア、ドイツで活躍していました。しかし、今ではこの3カ国は日本に質量とも大きく劣っています。日本の1強時代と断ずるのは、このような現状を踏まえるからです。

日本を除く4カ国が後退したのに反して、これまで弱小国だったウズベキスタン、オマーン、カタール、ヨルダンなどがレベルアップしてきました。これらの国々は凋落したサウジアラビアと互角以上に戦えるようになったため、アジアのレベルが上がったと錯覚しているのです。

おそらく、W杯には日本、オーストラリア、韓国、イランの4カ国が出場するでしょうが、Gリーグを突破するのは日本だけでしょう。後の3カ国は、恵まれたグループに振り分けられ、尚且つよほどの幸運がなければGリーグ敗退と見ます。

では、なぜ日本は最終予選の後半、苦戦を強いられたのでしょうか。その理由はただ一つ、
その欧州で活躍する選手が多いからです。周知の通り、欧州と日本、アジアでは少なからず時差があります。また、コンスタントに試合に出ている選手と控えが多い選手とではコンデションに差が出ます。そのため、チーム全体のパーフォマンスは下がってしまうのです。つまり、レベルアップを図るに絶好の欧州移籍が、アジア予選にはマイナスとなっているのです。ですから、逆に言えばW杯本番は問題ありません。本来の力を発揮できるでしょう。

その日本ですが、コンフェデレーション杯で現在地が量れます。とくに、ブラジル戦は見ものです。昨年の秋には0-4で完敗していますが、その時よりブラジルは本気でしょう。日本はイラク戦を終えての慌ただしい参加ですので、コンデションが不安ですが、たとえ敗れたとしても、その内容次第で、イタリア、メキシコとは十分戦えるでしょう。

私の独断評価ですが、現世界王者のスペインを100とすると、
ドイツ :100
ブラジル:95(ブラジルは予選を戦っていないので不明ですが)
イタリア:90
メキシコ:85
日本  :80
と見ます。
差が10で1点と考えると、
対ブラジル戦は2点差以内負け
対イタリア戦は1点差負け
対メキシコ戦は引き分け
となります。
ただ、誤差を±1とすると、
対ブラジル戦は引き分け
対イタリア戦、対メキシコ戦は勝利の可能性もあります。
結果、ブラジル●、イタリア△、メキシコ△だと予想します。はたしていかなることになりますやら・・・・楽しみです。



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