日本サッカーの未来・その3

『中国は脅威だ。眠れる獅子がついに目を覚ます』

などど、中国脅威論は相変わらずです。


中国脅威論が出始めたのは、1998年のダイナスティ・カップで、日本が0-2で中国に完敗したことからだと思います。少なくとも私の記憶ではそうです。

根拠は、14億人の人口と経済発展です。

 


経済が発展し、裕福になれば競技人口も増大し、巨額の資金をサッカー界に投じることができるというものです。

まさしく正論だと思います。

 

 

私はサッカーに限らず、スポーツ全般にわたり、その国のレベルを決する要件として、

1.競技人口

2.  経済力

3.  民族性・社会性

だと思っていますので、そのうちの2つの要件を満たしている中国は、日本にとって脅威となる可能性が大だと映ります。

 

 

しかし、私は様々なブログサイトに、

 

『中国は脅威にはならない』

 

と断言し続けてきました。

 

そして、その予見通り日本にとって脅威どころか、日中の差は広がるばかりです。

典型的な例が、2010年のアジア大会でのサッカー日中戦です。


この大会、レギュレーションは23歳以下+オバーエージ3名でしたが、日本は今年のロンドン五輪を睨んで、当時の

U
―21代表で臨みました。しかも、香川はむろんのこと、Jリーグを優先した人選だったため、大学生中心のメンバー構成でした。いわば、2軍です。

方や中国は開催国の面子もあり、U-23+オーバーエイジ枠3名を使ったベストメンバーでした。

ところが、結果は日本の3-0で、内容も圧勝でした。

 

2004年、同じく中国で開催されたサッカーアジア杯の決勝の日中戦は、内容はともかくスコア的には3-2の接戦だったこともあり、試合後興奮した中国サポーターの暴動騒ぎがありましたが、この試合ばかりはあまりの完敗に、ぐうの音も出ないとはこのことで、シーンと静まり返っていました。

 

最近のニュースによると、中国は謙虚に日本の成功体験に学ぼうと、日本サッカー界の分析をしているということですが、その中国に私は敢えて言いたい。

 

 

『いかに日本を分析し、参考にしようと、今の中国では無駄である』

 

と。

 


五輪での金メダルの獲得数を見ても、おそらく中国のスポーツ界での躍進は続くでしょうが、ことサッカ-に関しては無理でしょうね。

 

なぜか?

まず、キッシンジャー元米国国務長官の言葉を引用します。


彼は、第二次世界大戦時にナチスの迫害から逃れるために、渡米しその後帰化したドイツ系ユダヤ人ですが、その彼がこんな事を言っています。(意訳していますので、一言一句同じではありません)

 

『私は、サッカーほど深遠な競技を知らない。なぜなら、サッカーほど二つの「ソウゾウセイ」が必要な競技は他に無いからだ。すなわち、「創造性」と「想像性」である。


しかも、選手には90分間走り続けながら、それが求められているのだ』

そうなのです。サッカーは単に技術が高いとか、フィジカルが強いだけでは勝てないのです。最も重要なのは、この『創造性』と『想像性』、別の言葉に言い換えれば、高度な『サッカー脳』、『インテリジェンス』が必要だということです。

 

 

では、この二つの『ソウゾウセイ』は、どのようにしたら身に付くのか?

 

その確固たる答えは、私にも分かりません。日本サッカー界も、答えを求めて試行錯誤の毎日だと思います。


ただ、一つだけ間違いなく言えることは、中国のように一党独裁で、言論の自由、信教の自由もなく、画一的な思想を植え付けられる社会では、『ソウゾウセイ』は、決して身に付かないという事です。

前記した3番目の社会性に該当します。

 

サッカーは『その国の民族性を表わす』とよく言われます。

だとすれば、自由奔放な発想を必要とするサッカーに今の中国社会は向いていないと言うことになるでしょう。

 

現状を見て下さい。中国発の目新しい何かが一つでも有りますか?


昨今の?いや以前からでしょうか、各種製品、アニメ、音楽等々・・・・いわゆる『パクリ』が横行している間は、彼らの中から独創的な『技術』や『文化』や『製品』などは生み出されないでしょう。


いわんや、サッカーにおいて日本人選手を越える『ソウゾウセイ』豊かな中国選手が現れるはずが無いのです。


これが、私が中国サッカー脅威論を一蹴する理由です。


サッカージャーナリストの中には、いまだに中国脅威論を説いている輩がいてうんざりしますが、彼らはただの無知蒙昧か、受けを狙うだけの低俗な連中なので、無視したら良いでしょう。

 

そういうことで言えば、最近世界中のトップレベルの選手や監督が高額のサラリーで、中国・


C
リーグに移籍しています。


またぞろ、これを持って中国サッカーが発展するという人もいますが、確かに
Jリーグ発足時、ジーコ、リネカー、ストイコビッチ、リトバルスキーら、数多くの一流選手が日本のクラブに入団し、少なからずJリーグのレベル向上に寄与し、併せて日本人選手の技術やプロ意識の向上にも好影響を与えました。

したがって、中国サッカー界にも一定の好影響は与えるでしょうが、はたして日本サッカー界及び日本人選手が吸収したように、中国サッカー界及び中国選手にそれができるでしょうか?

 

 

私は甚だ懐疑的に見ています。日本人と中国人では資質が違います。


明治維新後もしかり、敗戦後もしかり、日本人は未知なもの、目新しいもの、あるいは自分より上位者に対して、素直に『学ぶ』姿勢があり、そこから『自分のものにする』という学習意欲が旺盛ですが、中国人はプライドが高く(これは自体は良いこともあり、今の日本人に欠けている部分でもある)、素直に何かを吸収しようという姿勢に乏しいと私は見ています。


また、移籍した世界のトップ選手らが、どの程度真剣に、中国サッカー界の向上にために尽力しようと思うのかも疑問です。

つまり、ジーコのように心から鹿島を愛し、日本を愛してくれる選手がいるかということです。

私の目には、ただ単に金を稼ぎに移籍しただけのように映っています。

むしろ、ACLなどを通じて、日本人選手の良い体験になるような気がします。

最後に、近年の中国、あるいは中東の金に任せた強化策については、いずれ意見を書きたいと思っています。

 

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