『ライバル』と『レベル』

『ライバル』と『レベル』

 

以前に言及した『エリート』や『セレブ』のように、この『ライバル』と『レベル』という言葉の認識もおかしいですね。

 

『ライバル』

先頃、バレーボール女子のロンドン五輪世界最終予選がありましたが、その中でも、韓国を『宿命のライバル』と言っていました。

日本のマスコミはバレーボールだけでなく、多くの競技で韓国を『宿命のライバル』だとか『永遠のライバル』だとか言っていますね。

 

韓国が隣国である事、また過去の不幸な経緯から、どうしてもそのように冠を付けてしまうのですが、女子バレーボールに関して、はたして韓国は本当にライバルなのか?と思ってしまいます。

ライバルを単に『競争者』と訳せば、韓国だけでなく、大会に参加した全ての国がライバルなのであり、『好敵手』と訳すならば、『力量の釣り合った相手』となるはずですから、韓国は日本のライバルになり得ません。

 

今回、たまたま日本が韓国に敗れてしまったため、紛らわしくなりますが、過去の対戦成績をみれば、一目瞭然です。

むしろ、対戦成績や、過去の五輪、世界大会での成績を加味すれば、日本のライバルは中国というのが妥当でしょう。

 

しかし、テレビ局は視聴率を取りたいがために、韓国を『ライバル』として連呼し、視聴者に対決ムードを煽る。実に姑息で狡猾です。

 

誤解をされたくないので、付記しますが、男女ハンドボールや男女バスケットボールなどは、逆に日本が韓国のライバルだなんておこがましい実力差です。

 

 

『レベル』

これもマスコミやテレビの解説者には、いい加減というか何というか、不見識な発言が目に付きます。

このレベルについては、『代表レベル』と『国内レベル(国内リーグレベル)』に分かれます。当然のことながら、代表戦が互角だからといって、国内リーグが同レベレということにはなりません。

ところが、日本の解説者はそのあたりを混同してしまい、代表戦が好勝負だったりすると、相手国のレベレが高いということをすぐに口にします。

呆れてものが言えないとはこのことです。

 

まず、野球です。

例を挙げますと、どうしても韓国になってしまうのですが、

野球のWBCは日本が2連覇していますが、こと韓国に限り対戦成績はほぼ互角です。

これに関しても、試合内容を詳細に見れば日本の優位は揺るがないのですが、それはさておき、これをもって野球解説者たちは、挙って、

『韓国のプロ野球のレベレは、日本のそれに近い』と言います。

心からそう思っているのなら、単に阿呆でしょう。

 

日本と韓国のレベルの差は歴然としています。それは、むしろ韓国の当事者の方が良くわかっていて、前回のWBC後、監督だったか、団長だったかがこうコメントしていました。

 

『今回の成績をもって、韓国が日本に追い付いたなどと誤解してはならない。韓日の間にはまだまだ大きな差がある。たとえば、我が国は今回の代表の他に、同じレベルのチームは1つも作れないが、日本はあと2チームも作れるのだ』

 

この発言こそが、まさしく『レベル』を言い当てています。

そうです。選手層の厚さこそが、そのリーグのレベレを決定し得るのです。

韓国の一流選手が、日本のプロ野球で、韓国時代ほどの成績が出せないのはそれが理由です。

たとえば、先発ローテンション投手を6人とすると、

日本の場合は各チーム、

Aクラス:3名

Bクラス:2名

Cクラス:1名

ですが、

 

韓国の場合は

Aクラス:1名

Bクラス:2名

Cクラス:3名

となります。

 

つまり、韓国の打者は自国にいたとき、Aは打てなくても、Bはそこそこに、Cは滅多打ちできたため、成績が良かったのですが、日本だとカモに出来る投手が少ないため、成績が残せないのです。

 

しかし韓国の場合、Aクラスの選手が各球団に1名いるということは、合計で8名になりますから、代表戦を戦う上ではな戦力が整う、というになります。

野手の場合も同様で、各ポジションに優秀なのが1名ずついれば、代表戦は戦えるのです。

ただ、その代表戦も、もし日韓において100試合すれば、日本の65勝35敗ぐらいの差はあると思っています。

 

野球は特殊な競技で、投手の力量が試合の70%を左右すると言われています。

日本と中国の力量差はかなりありますが、もしダルビッシュが中国人であれば、一気に互角の戦いに持ち込めるでしょう。

そういうことから、野球は短期決戦では真の実力が量れない競技であり、したがってあらゆる競技のなかで、もっとも数多く試合を行い、王者を決めるのです。

 

日本のプロ野球は144試合、MLBは実に162試合も戦うことが何よりの証拠です。

 

 

次に、サッカーですが、

サッカー解説者やサッカージャーナリストは、その多くが、

『JリーグとKリーグのレベルは同等か、Kリーグ方が高い』

と言います。

その根拠は、ACLでの成績です。

これに対しても、私は、

『正気か?』

と、神経を疑います。

ただの勉強不足なのか?

サッカー馬鹿の元Jリーガー解説者であれば、ありえなくもありませんが、何十年も現場を取材してきたジャーナリストの言葉とも思えません。

 

確かに昨年までの成績はKリーグの方が上でした。

しかし、その背景を探れば、Kリーグの健闘は当然のことであり、むしろJリーグのレベルの高さを再認識するはずですが、誰もそこに言及しません。

 

そもそもが、JリーグとKリーグではACLに臨む背景は、大きく異なります。

良いか悪いかは別として、Jリーグの各チームは観客も少なく、賞金も少ないACLに重きを置いてはいません。スケジュールもタイトなので、Jリーグチームのモチベーションは低いのです。

 

方や、Kリーグは観客も少なく、少額とはいえ予算の少ないチームにとっては賞金も魅力な上に、いまだに国威発揚というか、アジア及び世界に自国をアピールしたいという狙いもあり、Kリーグのチームは異常に高いモチベーションを保っています。

また、リーグ戦のスケジュールを調整し、休養十分、準備万端で臨んできました。

 

両者に、これだけの条件の差があれば、さすがに日本が劣勢になるのは仕方が無いと言えるでしょう。

ところが、今年Kリーグには異変が起こりました。

今シーズンからKリーグがスケジュールの配慮を止めたのです。その影響なのか、韓国チームは途端に苦戦を強いられました。

 

以上のことから、ALCがもう少し充実し、日本チームのモチベーションが上がれば、さらに日本チームの成績は向上するでしょう。

 

もう一つ、ACLに出場するチームには韓国代表が集中しているので、言い換えれば、Kリーグの上位と下位のチームの実力差は大きいので、たとえばJリーグとKリーグが国内リーグ終了直後に、それぞれ1位同士から16位同士が戦えば(日本は40チームあるので、本来ならそこまで戦えばもっとはっきりする)、上位5チームまでは互角でしょうが、下位になればなるほどJリーグ優勢が歴然となるでしょう。

 

とはいえ、これらは言い訳ですし、推測に過ぎませんので、もっと明確な差を指摘します。

それは欧州における日本人選手と韓国人選手の数と活躍度の差です。

 

これはもう論ずるに及ばないでしょう。

私は、

『KリーグがJリーグよりレベルが高い』

と言う輩に対して、こう質問したい。

『レベルの低いリーグ(J)が、より高いリーグ(K)より、数多く欧州移籍選手を輩出し、且つ活躍する理由は如何に?』

と。

さて、どのように答えるのでしょうか?

 

韓国の唯一の砦であったパク・チソンは、近年劣化が進み、ベンチに追いやられることが多くなりました。

香川がマンーUに移籍し、彼の成績を超えれば、名実共に、

Jリーグ>Kリーグが証明されることになります。

 

最後に、もっともリーグというのは、自国選手だけではなく、外国人選手もいますが、これはもう質量共にJリーグの方が明らかに上です。

日本代表レベルの選手は、Kリーグには家長一人ですが、Jリーグには各カテゴリーの韓国代表クラスの選手が数多く在籍しています。

 

 

 

 

 

 

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