ソフトバンク・孫正義

『ソフトバンク・孫正義』

 

私は、この人物を全く信用していません。

好き嫌い以前に、彼の人間性を疑っています。

 

もちろん、今日彼が実業家として成功を収めていることは、一定の評価をしなければなりません。しかし、彼の経営手法が、私の価値観と相容れないこともさることながら、あるテレビ番組で、彼の立場から鑑みてあるまじき発言をしたことが、私に不信感を抱かせました。

 

時間的な齟齬が有った場合は陳謝します。

 

たしか、2000年の1月の末頃だったと記憶しています。

テレビ朝日の報道ステーションの前身である『ニュースステーション』に彼は出演しました。

 

前年の12月だったか、『ヤフー』の日本法人が、日本市場で史上初の1株1億円の値を付け話題となっていました。時は、ITバブルの真っ只中で、関連企業の上場ラッシュが続いていました。

当然、番組内でヤフー株の話題にもなったのですが、そのとき彼は耳を疑う発言をしたのです。

 

『ヤフー株はまだまだ上がります。私なら、預金を下ろしてでも、金を掻き集めてでもヤフー株を買います』

 

『え?』

と思いました。これって、証券取引法かなんかに抵触しないのだろうか・・・・。

ご存知の通り、ヤフーの親会社は彼が社長を務めるソフトバンクです。ヤフーの内情を良く知る立場にある彼が、株が上がるから買えと言っているのです。

 

これって、もし彼もしくは彼の家族、関係者が保有しているヤフー株を高値で売り抜けようとしての発言ならば、立派なインサイダーになるのではないかと思います。(彼自身、もしくは家族、関係者がヤフー株を保有していたかどうかは知りませんし、そのような悪意があったとは思いませんが・・・・)

 

たとえ、法律には抵触しなくても、道義的には問題発言です。

 

ところが、当時司会者だった久米宏氏も、ただ頷くだけで、戒めようとしませんでした。

その後、番組内で不適切な発言があったとの謝罪があったかどうかはわかりません。

ですが、たとえあったとしても、非難は免れないと思います。

 

さて、肝心のヤフー株ですが、孫氏の発言を受けたかどうかは別として、その後やや値を上げたものの、2月に最高値を付けた後は値下がりを続け、4月には株式分割を補正した株価で約1/2に、さらにITバブルの崩壊により、一時ですが実に最高値の1/20にまで下落したのです。

 

彼の発言を真に受けてヤフー株を購入した人は、どうなったでしょうか?

むろん、その後一旦は値上がりしていますから、中には上手く立ち回って儲けた人もいるでしょうが、多くの人は大損をしたのではないでしょうか。

だとすれば、いったい彼は、それらの人々に何と言い訳するのでしょうか?

 

もっとも、根本的に、

『儲けたから良い、損したから申し訳ない』

という類の話ではありません。

彼の立場からすれば、決して口に出してはならない言葉だったのです。

 

彼は、ただ単に無邪気な軽口を叩いただけなのかもしれませんが、そうであったとしても、自分の立場を弁えず、無責任な発言をした彼の人間性を、私は信用する事が出来ないのです。

 

 

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