どこか変だよ日本・日本人:松井よ国民栄誉賞を辞退せよ

『どこか変だよ日本・日本人:松井よ国民栄誉賞を辞退せよ』

昨日も少し触れましたが、長嶋と松井の2人に国民栄誉賞が授与されると知って唖然としています。長嶋はともかく、どうして松井が? というのが正直な感想です。

断って置きますが、過去のブログに書いていますように、私は個人的には松井のファンでした。これもまた何度も書いていますが、私は大のトラキチでアンチ巨人でしたが、松井だけは例外でした。なぜなら、彼自身は熱狂的な阪神ファンで、阪神入団を切望していたからです。

ですから、巨人時代は別として、彼がメジャーリーグへ挑戦したときには、やっと心から彼を応援できると思ったものでした。ですが、糞巨人を盲目的に応援する輩とは違い、『個人的な感情と客観的評価』は別というのが私の哲学ですから、それを踏まえると松井への国民栄誉賞授与は賛同できません。

彼がどれほどの成績を挙げたというのでしょうか。日本での成績もMLBでのそれも、とてもではないですが、受賞に値するほどのものではありません。特にMLBでは、ワールドシリーズでMVPを一度獲得しただけで、そのほかは極々平凡なものです。彼の成績で授与されるのであれば、多くの人が授与されなければならなくなります。

たとえば、過去のブログに書きました自転車の世界選手権を10連覇した中野浩一、国民人気が高く、成績も優秀な柔道の谷亮子、同じく五輪3連覇の金字塔を打ち立てた柔道の野村忠宏、五輪2大会2種目金の北島康介などです。そうですね、古くなりますが五輪3大会に出場し、個人史上最多の8個の金メダルを含む12個のメダルを獲得し、個人総合で2連覇の偉業を達成した体操の加藤沢男も該当するでしょう。言うまでもなく、自転車も柔道も水泳も、そして体操も世界的に見れば野球などより数段メジャーな競技です。

同じメジャーリーガーということで言えば、それこそまず野茂に授与するのが先でしょう。MLBのパイオニアであり、今日のMLB人気定着に対する貢献は大なのですから・・・・。暴論かもしれませんが、WBCの開催に至った経緯の一つに、彼のMLBでの成功があったからとも言えるのです。

国内に目をやっても、選手としても監督としても長嶋以上の成績を残した野村や、衣笠の関連で言えば、金本も該当するでしょうし、三冠王を3回達成した落合はどうなるのでしょうか。

彼らが受賞していないのに、どうして松井なのでしょうか?あまりにもハードルを下げ過ぎで、私にはとうてい理解できません。広く国民の福祉に貢献したというのであれば、ファンが多いとされる巨人の選手が有利となります。そのファンの数というのも、読売新聞や日本テレビを中心としたマスメディアを利用しての長年の宣伝、洗脳の結果に過ぎず、現在のJリーグのそれと違い、とても公平公正の下でのファンの獲得ではありません。このような状況下での松井への授与は国民栄誉賞の価値を著しく損ない、併せて過去の受賞者への冒涜とも言えるでしょう。

私の失望を増幅させているのは、謙虚で人格者であるはずの松井自身が辞退する気配を見せないことです。もっとも、長嶋とのダブル受賞を持ち出され、辞退するという外堀を埋められてしまったのかもしれませんね。そうだとすると、彼は心中穏やかでない日々を過ごすことになりますね。

私は安倍政権に好意的な立場ですし、これからもそうありたいと思いますが、今回はいただけません。理由が曖昧ですし、妥当な選考ではありません。松井は成績、国民人気、福祉への貢献と、何を取っても中途半端です。これではただの政権の人気取りの謗りを受けます。日本国民の優秀で、だからこそ恐ろしいのは、こういった手法を徹底的に嫌うことです。感覚のズレに敏感なことです。

報道では、安倍首相自身がまず松井への授与を思いつき、大鵬との関連から長嶋も、ということになったようですが、これまた本末転倒ですね。長嶋の方がついでにような扱いなのです。どこか感覚がおかしいと思います。 衆議院選挙の相次ぐ違憲判断への対応が微妙な現在、こういう愚行は墓穴を掘ることに繋がりかねません。

一方、予想通りマスコミは糞ですから、賛辞、祝福の嵐です。特に読売、日テレ系は挙って賛同の渦を拡げる運動に終始しています。徳光、テリー伊藤などの発言は聞くに絶えません。まあ、コメンテータら諸氏は、松井と何らかの関係、親交があるので、否定的なコメントはできないのでしょうが、私利私欲、保身を図り、本音と違う発言に終始する奴ら、または感情のままに正当、正常な判断を欠く発言をする奴らは軽蔑します。お祝い事だから、多少違和感があっても祝福しようという風潮は、単なる馴れ合いでしかなく、国民に真摯な態度ではありません。

昨今のマスコミ及びTVに登場する連中は、そういった知識はあっても見識のない軽薄な輩ばかりで、吐き気すら覚えます。本当に、誰か一人くらいは真言、金言を吐いてくれないものですかね。野村克也氏はどう思っているのでしょうか。復活したやしきたかじんの発言に期待したいものです。

TVの報道に辟易していましたが、さすがに日本国民は素晴らしいですね。ネットの世論調査では、以下のような途中経過です。

Yahooニュースのクリックリサーチ(2日、19時時点)

長嶋氏、松井氏への国民栄誉賞は妥当?

両氏とも妥当     24%
長嶋氏は妥当     58%
松井氏は妥当      2%
両氏とも妥当ではない 18%
(サイトをそのまま記載)

現時点で17万票以上の投票結果ですが、優れて正当な判断だと思います。松井は愛される人柄ですから人情的にもっと妥当票が多いと思っていましたが、両氏とも妥当と松井氏は妥当を合わせても26%に過ぎず、四人に三人は妥当ではないと考えているようです。さすがは日本人ですな、正常な思考回路が働いているようで安心しました。

比べて長嶋の妥当票が半分ちょっとというのも意外な結果です。それだけ、彼を知らない時代になったということか、成績だけをみれば、選手、監督としても野村の方が断然上ですから、そういう比較行動も働いたのかもしれませんね。

もちろん、この調査が全てではありませんが、いずれにせよ、糞マスコミ報道と国民の意識に少なからず乖離しているのは事実でしょう。まあ、この愚行をあえて好意的に捉えれば、この調査結果を踏まえ、『マスコミは糞であり、コメンテーターの多くは偽善者である』との国民意識を醸成したことぐらいですかね。

さて、調査結果を元にするのではありませんが、松井には是非とも受賞を辞退するよう勧告したいですね。いまからでも遅くはありません。これまで何度も打診され、断り続けているイチローが選手引退後、受賞を決断するかどうかは不明ですが、もし彼が受賞したら、松井はどのツラ下げて彼と会うのでしょうか。

両者は、まさに月とすっぽんほどの差がある成績です。所属球団での個人成績だけでなく、イチローはWBCでの貢献もあります。松井はWBCには一度も参加していません。それで、国民の福祉に貢献したと言えるのでしょうか。もし、松井がWBCの2連覇に大きく貢献していたのなら、特例として認めても良いかもしれませんが、そういう特典もないのです。ただ、ファンが多い?巨人の中心選手だったということだけです。

それでも、イチローがいなければ、比較対象の選手は、王、長嶋、衣笠と皆時代の違う人たちですから、単純な比較評価からは免れます。しかし、同世代のイチローとはこれまでもそうだったように、将来に亘って比較され続けることになるでしょう。しかも、国民栄誉賞に関しては圧倒的に不利な状況で、です。

国民的な人気は松井が凌駕していても、国民栄誉賞の授与に関しては、圧倒的にイチローに軍配が上がるでしょう。それこそ、松井の成績で受賞できるのであれば、イチローは5回ぐらい受賞しないと見合わないくらいに・・・・・。

だから、言うのです。『松井よ、受賞を辞退せよ』と。逆転の発想で、ここで彼が受賞できる成績ではない、と辞退すれば、それこそ彼の人徳は極まり、トータルな人間力としてやがて受賞するであろうイチローと同等程度になります。

しかし、ここで受賞してしまえば、国民の意識のなかに、ずっとわだかまりを残すことになるでしょう。それは国民栄誉賞では贖うことのできない大きな痛みだと思いますがね。

 

 
どうする日本、どうなる世界 安岡久遠


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