サッカーブラジルW杯・ギリシャ戦・戦評

『サッカーブラジルW杯・ギリシャ戦・戦評』

「実は悪くない引き分けと、岐路に立たされた日本サッカー・まやかしの攻撃力」

前回、大量得点差での勝利が必要と書いたが、残念ながらGリーグ第2戦は0-0のスコアレスドローに終わり、事実上敗退が決定した。日本が決勝Tに進出するためには第3戦のコロンビア戦に勝利が大前提で、コートジボワールがギリシャに敗れれば問題なく進出できるが、引き分けだと、得失点、総得点の関係が複雑に絡んでくる。そうなると、日本はたとえば1-0で勝利しても敗退となる。2-1でも難しい。3-2でも、コートジボワールVSギリシャが1-1で同スコアとなる。この場合は直接対決で勝っているコートジボワールの勝ち抜けとなる。つまり、コートジボワールがギリシャと引き分けならば、日本はコロンビアに2点以上の差をつけての勝利が必要なのである。

言うまでもなくコートジボワールがギリシャに勝てば、日本は敗退である。事実上と言ったのはこのことである。1-0での勝利でも難しいのに、引き分けに終わり、さらに追い込まれた形となった。

安岡久遠のブログ
 

と、おそらくマスコミやTV解説者、素人ゲストは言うと思われるが、私は大量得失点差での勝利でないのなら、なまじ1-0で勝つくらいであれば、引き分けの方が良かったと思っている。勝ち点3より勝ち点1の方が良い?頭がおかしくなったのか、あるいは負け惜しみを言っていると思われるかもしれない。だが、本当にその方が決勝Tへ進む確率は高くなったと思っている。

A:現実
勝ち点 得失点 総得点
コロンビア      6  +4   5
コートジボワール   3   0   3
日本         1  -1   1
ギリシャ       1  -3   0

B:日本が1-0で勝利していた場合

勝ち点 得失点 総得点
コロンビア      6  +4   5
コートジボワール   3   0   3
日本         3   0   2
ギリシャ       0  -4   0

日本が1-0で勝っていても、次戦はコートジボワールより上の結果を残さなければならない。日本が負けるかコートジボワールが勝てば無条件敗退だが、コートジボワールが負ければ日本は引き分け以上、コートジボワールが引き分ければ、日本は勝利が必須となる。

現実は、コートジボワールが負けても日本は勝利が義務付けられるし、コートジボワールが引き分ければ、日本は2点差以上の差をつけての勝利が必須である。こちらの方が数字的にも条件が厳しく、どこが決勝Tへ進む確率は高くなったというのか、と思われるだろう。

だが、何事も表に出ている数字、事実だけを追っていると真実が見えないというのは良くある話である。数字の裏に、ある見えない条件が整っているのだ。と大袈裟に言ったが、たいしたことではない。誰にでもわかることである。

それは選手のモチベーションである。もし日本が1-0で勝っていれば、コロンビアの決勝T進出は確定しておらず、引き分け以上が必須となる。負けても得失点の問題は残るが、まずは勝利を目指して全力で来るだろう。

現実は日本が引き分けたことによってコロンビアが勝ち抜けが決定した。つまり、日本戦に負けても問題はないのである。よって、日本戦は決勝Tに備えて、メンバーを大きく変えてくる可能性が大である。もちろん、控えのメンバーもレベルが高いだろうし、アピールしようとそれなりに必死に臨むだろうが、それは個々のレベルであって、チームとしてはどうしてもモチベーションは下がる。むろん、無様な大敗は避けたいだろうが、1-3での敗戦であれば許容範囲ではないだろうか。ちなみに、1位抜け、2位抜けの問題も、ウルグアイが2位抜けの可能性が強まり、D組の結果を睨めばどちらが有利かは言えない。

一方で、ギリシャのモチベーションも保たれた。日本に0-1で敗れていても、日本がコロンビアに0-2以下で敗れるという前提で、コートジボワール戦次第では可能性があるが、この場合3点差以上で勝たなければならない。これはかなり高いハードルである。これが現実は日本が引き分け以下という条件で、コートジボワールに2点差以上での勝利にハードルが下がった。これはモチベーションを保つには十分な条件である。

数字で言えば、1-0で勝利していた場合の確率。

日本がコロンビアに、     勝利:10%、引き分け:30%、敗戦:60%
ギリシャがコートジボワールに、勝利:10%、引き分け:30%、敗戦:60%

これが引き分けによって、

日本がコロンビアに、       2点差以上勝利:5%、勝利:15%、
引き分け:50%、敗戦:30%
ギリシャがコートジボワールに、  勝利:20%、引き分け:40%、敗戦:40%

ぐらいには持ち直したのではないかと思っている。

簡単に言えば、

1.日本が本気モードのコロンビアに勝利&よりモチベーションの低いギリシャがコートジボワールに引き分け以上の確率と、
2.日本がメンバー落ち、モチベーションの下がったコロンビアに勝利&モチベーションが保たれたギリシャがコートジボワールに勝利する確率、

のどちらが高いかということである。

たとえば具体的に、日本3-1で勝利&ギリシャ引き分けというのは十分あり得る可ケースだと思うのだが・・・・・。まあ、10%が20%になった程度で苦しい状態には変わりがないが、とにかく日本は勝つ以外にないのだ。まずは2点を目指し、1点取られれば3点、2点取られれば4点取るしかない。2-0でも問題ないが、それより打ち合いになり試合が荒れる4-2の方が可能性がある。

さてもう一つの副題だが、このギリシャ戦で日本の攻撃力の化けの皮が剥がれたように思う。ギリシャが10人になったのに攻めきれなかったことを言っているのではない。同スコア時点で、相手が一人少なくなるというのは、負けない可能性が高くなるだけで、勝てる可能性はそう高くなるわけではないからだ。というのは、0-0だったので、ギリシャはこのまま引き分けでも良いという考えになった。であれば、これまで1人を前線に残し、カウンター攻撃を狙っていたものを、その一人を外し、守りに徹すれば10人でも11人でも大差はないのである。日本が1-0でリードしていれば、ギリシャはリスクを冒してでも点を取りに来るので、2-0,3-0と差が広がるのだが、同点ではこうなる場合もままあることである。

したがって、ギリシャが10人になったことを云々言っているわけではなく、結局のところ、一言で言えば、日本の攻撃力はまだ世界レベルに達していないということがわかった試合だったということである。たしかにアジアでは通用する。親善試合であれば、強豪国にも通用する。だが、W杯本番ではギリシャにも通用しない。その程度だということだ。

象徴的な部分で言えば、後半22分の内田のクロスを大久保が外したシーンだろう。たしかに技術的に難しいシュートとなるが、彼がザンビア戦で決めたゴールに比べれば易しいと思う。また、岡崎がゴール前にフリーでいたので、切り返せばヘッドで決めれたかもしれない。(シュートが間違いというのではない)

ともかく日本はギリシャから得点できなかった。コロンビアは3点取っている。コロンビアは現在世界のトップレベルのチームだと思うが、日本も攻撃力だけに関しては匹敵するとまではいわないまでも、かなり接近していると思っていた。でも、それは間違いであり、幻想から覚めた試合となった。

岐路に立ったというのは、今後の日本の方向性が見えなくなったからである。幻想とは言ったが、とはいえ香川、本田、岡崎らを擁する今の日本代表の攻撃力は史上最強であり、両SBのレベルを加えると、今後彼ら以上の力を持った選手が揃って出現するとは考え難いのだ。

何と言っても香川は今シーズンは不調に終わったとはいえ、その多くはモイーズ監督の戦術よるもので、仮にファーガソンがそのまま続けていたら、輝いていた可能性が高いのだ。そのような繰り言を言わなくても、ドルトムントでの実績は異彩を放っている。ACミランではもう一つの本田も日本代表では、かつてない大黒柱の役目を熟している。岡崎はブンデスリーガで15得点という活躍、長友は低迷しているとはいえ、インテルの不動のレギュラー、内田も名門シャルケでレギュラーを確保し、CLの常連となっている。

4年後を考えると、香川は29歳だが、他の4人は30歳を超えてしまう。経験値は上がるが、体力的な衰えは否めないのではないか。差し引きすれば、現状維持というのが妥当だろう。となれば、他のポジションのレベルアップが必須となる。しかし、強力なFWと屈強なCBが出現する可能性は低い(身体能力の高いGKも)。といって、南ア大会のように守備的に戦うというのも、賛同しかねる。

私の中では、今日の試合は決勝Tに進出する可能性を残す試合ではなく、ギリシャに何点取れるかが焦点だった。同じ引き分けでも3-3の方が遥かに将来性があったのだ。(もっとも、ギリシャが10人になったので展開が変わってしまったが)
最後のコロンビア戦は、ともかく得点を挙げることに徹底して欲しい。皆とは違うと思うが、3点取れれば5失点でも構わない。その方が同じ敗退でも光が射すと思う。

その結果、日本3-1で勝利し、ギリシャ引き分けてくれればこの上ない喜びではある。

最後に、相変わらず知ったかぶりのMCなどが、「予選」と言っている。予選? アジア予選は終わったが? 正確にはGリーグまたは1次リーグですから。

 

 
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サッカーブラジルW杯・コートジボワール戦・戦評

『サッカーブラジルW杯・コートジボワール戦・戦評』

 

「現日本代表最低試合」・・・・・昨日の試合を一言で言い現わすとすればこうなる。

むろん、敗れたからではない。たしかに、失点の仕方は酷い。1度ならまだしも2度同じパターンで失点した。しかも、2分間に、である。こんな失点の仕方をするのは、32代表チームのなかでは、日本だけかもしれない。

 

しかし、これは事前にわかっていたことであり、日本代表の欠点でありながら、修正してこなかった部分であり(これについては、日本人の特性であり、永久に修正できないかもしれない)、それよりも攻撃に重点を置いてきたはずである。

 

試合前にテレビ番組で、日本戦のスコアを数多く予想していたが、そのスコアを見れば、

解説者であれば「無能」、芸能人であれば「にわかファン」であると容易に分かった。

「1-0」での日本勝利などありえないことなのだ。もっと言えば「2-1」でも半分は疑わしい。

 

日本の守備の脆さとコートジボワールの攻撃力から言えば、2失点は覚悟のはずである。

つまり、日本は3点を取らなければ勝てなかったということだ。現に、昨年秋の欧州遠征

以来、

 

オランダ:2-2、

ベルギー:3-2、

ニュージーランド:4-2、

キプロス:1-0、

コスタリカ:3-1、

ザンビア:4-3

というスコアを残して来ているのだ。

 

キプロス戦は合宿後のハードトレーニングでコンディションが最悪の状況下なので例外ということができる。

また、格下のニュージーランドに2失点はいただけないが、コートジボワールと同等か少し力が上のチームには2失点以上喫しているのである。

つまり日本が勝つとすれば3-2以上というスコアしかないのだ。その点では3-2と予想した都並氏だけがまともだった。

 

私が最低と言ったのは、これまでのチームカラーだった「攻撃的スタイル」を貫かなかったからである。このスタイルを貫き通し、たとえば3-5で負けたのであれば、いや、0-2で敗れていたとしても文句は言わなかった。期待が大きかっただけに失望も大きく、頭の整理と落胆からの回復に丸1日も掛かってしまったほどだ。

 

日本は前回の南ア大会で、阿部を起用し守備的に1枚増やして戦い、ベスト16という結果を残した。釜本氏のように今回も守備的に戦うべきだと主張する者もいるが、私はそれに賛同しないし、ザッケローニ監督も攻撃的に戦うと言っていたはずである。なぜなら、守備的スタイルでは、未来永劫日本はW杯で優勝できないからである。なるほど、かつてイタリアは「カテナチオ」と呼ばれた強固な守りで4度優勝したが、身体能力で劣る日本人では守備に徹しても、90間0失点に抑えるのは不可能といえる。

 

そうであれば「攻撃は最大の防御」とばかり、攻撃に磨きを掛けることにより、守備機会を減らし、できるだけ失点を抑え、失点以上の得点をする。これが日本の目指すサッカーだったはずである。ザッケローニ監督は、記者会見で残る1人をボランチとFWで迷ったが、FWにしたと言い、細貝を外した。これは宣言に等しかったはずである。

 

今大会は、それがどこまで通用するか、日本代表の試金石だったのである。この方向が正しいのか正しくないのか見極める大会なのである。中田英寿氏が言っていた「日本のサッカースタイルの確立」の第一歩のはずだった。ところが、蓋を開けてみれば、なんと引いて守っているではないか。

 

もしや先制点を取ったことが仇になったのか?

これまでの数試合、とくに強豪チームには日本は悉く先制点を取られてきた。だが、持ち前の攻撃スタイルで逆転または同点としてきた。その感覚が身に浸み付いてしまっていたというのか。それが思わぬ先制点で調子が狂った、これを守ろうとする気が湧いてしまったというだろうかのか。

 

いくらなんでもそれはない。後半の16分であれば考えられなくはないが、前半の16分の先制点である。では、どうして日本は守備的になったのか。守備的とはいわないまでも、これまでのように前線からプレスを掛け、数的有利を作ってボールを奪うということをしなかったのか。

 

もしかしたらできなかったのかもしれない。理由は2つ考えられる。

一つは、コートジボワールのパス回しが思っていたよりも速かったこと。当然のことながら、たとえばブラジルやスペインのように技術が高ければ、ボールを奪いに行っても簡単に回されてしまう。そうなれば日本の囲い込みも無駄に疲れるだけとなる。

 

だが、コートジボワールはそこまで技術は高くない。となれば、もう一つの理由に行き付く。それは『雨』である。私は試合前の天候が雨と聞いて嫌な予感がしていた。少々の雨であればパスサッカーの日本には有利となる。芝がスリッピーな状態になり、ボールが奔るからである。

 

しかしそれ以上、たとえば水が浮く状態になれば、逆にボールスピードが減速するため、日本には不利になる。今一つ、グランドの状態が悪くなれば体力を消耗する。とくに脹脛の消耗は否めなくなる。こうなると、運動量を要するサッカーの日本は不利となる。加えて、雨による想像以上の『湿気』も敵だったかもしれない。

 

もしかしたら、日本選手は、いつものように走れば、終盤になって足が止まる、と懸念したのかもしれない。そこで前半戦からセーブした。こう考えると、納得できないこともないが、しかしこれは間違っている。日本の足は止まらないかもしれないが、コートジボワールの足も止まらないのだ。

 

これまで、相手チームの足が終盤に止まっていたのは、それまで日本がパス回しで相手を走らせていたからである。守備の走力は攻撃のそれより疲れるのは道理である。日本はそれを忘れていたのではないか。雨と湿気に、体力消耗を懸念していたところに、思わぬ時間に先制点を挙げてしまった。そこでついつい体力温存、つまり前線からのプレスを緩めてしまった、ということなのかもしれない。

 

いずれにしても、日本は窮地に立たされた。残る2戦の勝利が義務付けられただけでなく、

ギリシャ戦は大量得失点差での勝利が必要となった。この先をシミュレーションすれば、

日本がギリシャに勝利という前提で、コロンビアがコートジボワールと引き分ければ、日本-コロンビアが決戦となり、日本は勝てば無条件で決勝Tに進むことになる。引き分ければコートジボワールがギリシャに負けたときのみ、得失点差となるが、期待は薄い。

 

コロンビアがコートジボワールに負けていれば、日本がコロンビアに勝ては文句ないが、引き分ければ得失点差ということになり、ギリシャに3-0で勝利しているコロンビアが有利である。

 

コロンビアがコートジボワールに勝てば、もっと複雑になる。コートジボワールは最後のギリシャに勝つと思わなければなならいので、日本がコロンビアに勝ったとしても、日本、コロンビア、コートジボワールが2勝1敗の勝ち点6で並ぶことになり、得失点差または総得点差ということになる。

 

こうなると、日本がコロンビアに大量得失点差で勝てるはずもなく、コートジボワールがコロンビアに大量得失点差で敗れることも期待しない方が良いだろう。となると、結局対ギリシャ戦のスコアが鍵となるのである。コロンビアはすでに3-0で勝っている。コートジボワールは敗退が決まった後のギリシャと戦うことになり、有利である。

 

したがって日本はただギリシャに勝てば良いというわけにはいかなくなった。最低でもコロンビアと同じ3-0か、失点を計算すれば4-1で勝たなければならないということになるのだ。むろん、ギリシャが意地を見せてコートジボワールに引き分け以上も有り得るが、期待薄と見ければならない。まずは自力でギリシャに大勝することしか道は開けないのである。

 

残り2戦2勝、しかもどちらかに(ギリシャだが)大勝という結果を義務付けられた日本代表。困難なミッションを与えられたわけだが、ここからの奇跡の奮起を期待するしかないが、ともかく次戦は攻撃的スタイルを貫いて欲しい。もし、それで通用しなかったのであれば、また方向転換し、日本人に合うサッカースタイルを模索すれば良いのだ。

 

挑戦すらしなかった昨日のような試合は、勘弁願いたい。もし次戦も守備的な戦い方をすれば結果が出たとしても、4年前と同じ立ち位置ということになる。そうであれば、この4年間は全くとは言わないまでも、その大部分が無駄となる。次大会へ向けての収穫が無いまま大会を終えるというのか。追い込まれた日本代表は強いと信じたい。超攻撃的なサッカーを期待する。4-1で勝ってくれ!

 

 

 
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『阪神・和田監督は凡将-3』

『阪神・和田監督は凡将-3』

また無能監督がやらかした。3日の対楽天戦である。

この試合、メッセンジャーが8回まで1安打無失点に抑え、3-0でリードしていた。ここまでの投球数は100球ちょっと。(108?球)メージャーとは違うので今シーズン4試合目の完封試合を目指すのは当然であろう。

結果はヒットと三塁打を打たれたところで呉昇桓に交代したが、呉も打たれて大逆転サヨナラ負けとなった。

私は、この結果そのものを問題視はしない。だが、メッセンジャーに続投させるのであれば、それなりの準備というか対処が必要だったと言いたいのである。というのも、9回打席に立ったメッセンジャーが四球を選んで塁に出てしまったのである。続く上本も四球、大和の内野ゴロで三塁まで走りもした。6,7回であれば、別に文句を言うつもりはないが、8回まで100球以上投げた投手をなぜ塁に出させてしまったのか。

私はテレビを見ていなかったので、スポーツナビの一球速報で確認したのだが、メッセンジャーはストレートの四球だった。だとしても三回バットを振れば三振なのだからそうするべきだろう。厳格に言えば無気力プレイだと叱られるかもしれないが、プロ野球の世界では暗黙に許された行為でもあるのだ。

外国人選手は闘争心が旺盛なので、もしかしたらメッセンジャーはファンのためにもそれを良しと思っていなかったのかもしれないが、そこを説得するのが首脳陣、監督の仕事だろう。本当に和田監督は無能だと言わざるを得ない。

もう一つ、9回の守備でレフトのマートンをそのままにしていた。結果、微妙なあたりを三塁打にしてしまった。マートンは守備が下手である。当然守備固めをするべきだった。上手い選手であれば、好捕していたかもしれない。和田監督はそのことを聞かれ『流れを変えたくなかった』と弁解した。

私はこの弁解にも愕然とした。彼の言う『流れ』とはどういう流れを言うのだろうか?

ひょっとして、今3-0で勝っているし、このまま変化を付けないことが流れを変えないことだと思ったのではないか。そうだとしたら、もう馬鹿というしかない。この場合の流れを変えないというのは、なにもしないということではなく、勝利のために最善を尽くすこと、出来るだけの手を打つということだろう。そのためには『奇手』を使わず、いつも通りの勝ちパターンの采配を振るうことだ。

これまで、和田監督は勝利が確定的なときは、7,8回でもマートンを交代させていた。この試合は3-0と、スコア的には勝利が確定的とは言えないが、残るイニングは9回のみで、これまで1安打ピッチングのメッセンジャーである。守備固めをするべきだった。

私は結果論で批判しているのではない。守備固めをしていても捕れなかったかもしれないし、メッセンジャーがあっさり三振してベンチで休んでいても逆転負けしたかもしれない。

しかし、することはしろと言いたいのだ。最善を尽くしての結果であれば諦めもつくが、昨夜のような無能ぶりを見せつけられての敗戦では、怒りをぶつけるところがないではないか。

昨夜のような試合を見てしまったら、おそらく私は怒りのあまり仕事は手に付かなくなり、

眠れもせず、いらいらしながら一夜を過ごすことになったであろう。それでは身が持たないので、必然的に試合を見ないということになるのだ。私が阪神戦を見なくなったのはこれが原因である。もっとも、何があっても阪神を愛し、試合を観戦する虎党からすれば、私は本当の阪神ファンではないとお叱りを受けるかもしれないが・・・・・。

 

 

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『恐るべしSMAP』

『恐るべしSMAP』

SMAP、ここ二十年近く日本のトップアイドルグループですが、私はこれまでなぜこの五人がこれほど人気が持続できるのかわからなかった。というより関心もあまりなかった。

メンバーを一人一人見てみると、木村拓哉はずっとドラマの高視聴率男の異名を取っているし(最近はそうでもないし、時代劇は駄目という評価もある)、香取、稲垣、草彅もそれぞれドラマや映画で活躍し、中居はさらにMCとしても才能を発揮している。

だが、本業?ともいうべき、音楽の世界で言えば、はっきり言って歌は下手である。木村がまあまあという程度で他の四人は日本の歌手の平均レベル以下だと思う。ヒット曲にしろ『世界で一つだけの花』など数曲あるが、同じジャニーズ事務所所属の『嵐』に比べれば少ないのではないかと思う。

ではなぜこれほど人気を持続できるのか?
その答えがわかったシーンがあった。昨日放送の『SMAP×SMAP』の放送で、ゲストにベストセラー作家の百田尚樹を迎えてショートショートのストーリーを書くというコーナーあった。最初の場面設定を百田が書いて、後を五人と百田自身が続けて書くという設定だったのだが、SMAPの五人が書いた文章が皆素晴らしいものだったのだ。

私は趣味で小説を書いているので、文章の評価はできると思っている。というより、自分の文章力と比較して評価ができる。百田も評価していたが、稲垣の文章が秀逸で百田より上だったと思う。他の四人は草彅がやや劣るものの、木村、中居、香取の作品も優れたものだった。

時間をどれだけ費やしたのか、また途中で百田の添削やアドバイスはなかったのか、など
不明な点はあるが、それぞれが自力で作品を仕上げたのであれば、優れた才能の持ち主たちということになり、そこから類推すれば、文章力だけでなく、表現者としての才能も豊かであると見て取れるのだ。

さすがにSMAP、恐るべしSMAPを再認識した夜だった。

『日本プロ野球を斬る・日本代表監督は小久保で大丈夫か』

『日本プロ野球を斬る・日本代表監督は小久保で大丈夫か』

 

サッカーW杯開催まで1ヶ月を切った今、なぜプロ野球の話題なのかと思われるかもしれませんが、気になることがあったので敢えてプロ野球の話題にしました。

というのも、日本代表監督の小久保裕紀がとんでもない解説をしたのです。

 

今日の交流戦、オリックスVS広島の解説を務めた小久保は、4回の裏オリックスの攻撃のときに信じられない発言をしました。

この回、オリックスは1点を追加し、2-0とリード、なおも2アウト1-3塁のチャンスで打席には8番バッターが入っていました。本来であれば、交流戦はパリーグの主催試合はDH制を採用していたのですが、今年はソフトバンクの内川の発案とかで、セリーグ主催の試合にDH制を使うという逆転の発想を試みているのです。つまり、次打席の9番打者はピッチャーになるのです。

 

ところが小久保は、事もあろうに、

『ここはもう1点を狙ってダブルスチールを試みるかもしれませんね』

と発言したのです。

私は思わず、

『はあ?』

と突っ込んでしまいました。常識的に有り得ない作戦です。失敗すれば、チェンジですし、成功すれば、1塁が空きますので、敬遠してピッチャーと勝負でしょう。1点を捥ぎ取る最善の作戦は、何もせずバッターの打撃に賭けることです。仮にダブルスチールをするとすれば、成功して敬遠させ、9番打者まで回し、次の回を1番から攻撃できるようにすることぐらいですが、この作戦にしても確率は低いでしょう。

 

私が呆れていると、小久保はさらに、

『ダブルスチールはギャンブルです。1塁ランナーが走ったら、捕手が2塁に送球すると決めつけ、3塁ランナーはスタートする』

と固執していました。何か言い訳のようにも聞こえました。馬鹿でしょう。こんな無謀な作戦採るはずがない。12球団の監督で言えば、横浜の中畑監督ぐらいで(彼でも可能性は極めて低い)、智将と言われる森脇監督がこんな馬鹿げた作戦を採るはずがありません。次打者が9番打者でなければ、意表を突くこともあり得なくはないですが、この場面では絶対有り得ません。

 

これが、普通の解説者であれば、馬鹿なことを・・・・・と聞き捨てるのですが、日本代表監督の発言となればそうはいきません。こんな無能無知な者が日本代表監督で大丈夫か?ということなのです。彼をおみこしに担いで、作戦はコーチが立てるというのであれば問題はありませんが、小久保はこれほど馬鹿だったのは・・・・・。

 

この打順について、ついでにもう一つ。

江川卓が巨人戦の解説で間抜けぶりを発揮しました。もう10日ほどまでしょうか、巨人戦の解説で、巨人の8番打者が2アウトから出塁し、9番の大竹まで回したときのことです。大竹は投手です。

江川は、

『これは大きいですね。万が一、大竹が凡退しても次は1番からの攻撃ですから』

と発言したのです。上記のことからもこれ自体は正論です。ところが、言葉の引用が間違っています。

『万が一』とは有り得ないことが起こることです。彼の発言からすると、投手の大竹が凡退することが『万が一、つまり有り得ないこと』になるのです。馬鹿でしょう。無知でしょう。この言葉が使える打者は、イチローか糸井か内川か・・・・・いずれにしてもごく少数の優れた打者にしか用いられません。

百歩譲って打者であれば、目を瞑りましょう。しかし、いくらなんでも投手に使う言葉ではありません。

 

これが、アイドルとかまだ若い解説者であればまだしも、江川は60歳近いはずです。現役を退いてから20年以上経ち、一般社会で生計を立ています。無知無学にも程があるというものでしょう。

 
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『サッカー日本代表:ブラジルW杯、代表メンバー決定』

『サッカー日本代表:ブラジルW杯、代表メンバー決定』

 

ついに、日本代表のメンバーが発表されました。

 

日本代表23選手は以下の通りです。

【GK】川島永嗣(スタンダール)、

西川周作(浦和)、

権田修一(FC東京)

【DF】長友佑都(インテル・ミラノ)、

今野泰幸(G大阪)、

吉田麻也(サウサンプトン)、

内田篤人(シャルケ)、

酒井高徳(シュツットガルト)、

伊野波雅彦(磐田)、

森重真人)FC東京、

酒井宏樹(ハノーバー)

【MF】遠藤保仁(G大阪)、

長谷部誠(ニュルンベルク)、

青山敏弘(広島)、

山口蛍(C大阪)、

香川真司(マンチェスター・ユナイテッド)、

本田圭佑(ACミラン)、

岡崎慎司(マインツ)、

清武弘嗣(ニュルンベルク)、

大久保嘉人(川崎)

【FW】大迫勇也(1860ミュンヘン)、

柿谷曜一朗(C大阪)、

斎藤学(横浜M)

 

ザッケローニ監督が選んだ選手に文句を言うつもりは毛頭ないのですが、少しバランスが悪いのと、高さに不安が残ります。これまで何度も書いてきたように、相手国は必ずハイボールで攻めてきます。コロンビアはそうでもないかもしれませんが、残りの2か国、特にギリシャは徹底的にDFの背後を突く、ロングボールを入れ、零れ球を狙う戦術と採るでしょう。ただでさえ、日本はセットプレーでの失点が多いのに、ギリシャはこれまでの対戦相手より、さらに高さがあります。

また日本にとって、3か国の中でギリシャは何としても勝ち点3を取りたい相手です。セットプレーで失点し、引き分け以下だと目も当てられなくなるでしょう。私は闘莉王を推薦してきましたが、彼が駄目ならば、せめて栗原あたりを入れておくべきではなかったでしょうか。

 

もう一人、斎藤学の選考にも疑問が残ります。私は大久保と斎藤のどちらか一人を選択すると思っていました。確かに斎藤のドリブルは試合の終盤になって疲労で動けなくなったDFにとっては脅威でしょうが、大久保であれば、ある程度のことはカバーできますし、決定力と調子の良さは大久保が断然上です。

大久保を選んだのであれば(当然と言えば当然ですか)、同じく高さという意味で豊田を選んで欲しかった気がします。そうすれば、ずいぶんバランスの取れた選考となったはずです。

 

結果、ザッケローニ監督は、1点を守り切る試合はしないということでしょうね。セットプレーなどで失点しても、それ以上の点を取る試合運びをするという意思の表れだと思います。むろん、。それはそれで楽しみではありますがね。

まあ、日本代表が決まった以上、後は無条件で応援するだけですね。

 

韓国フェリー転覆事故

『韓国フェリー転覆事故』

 

他サイトに経過記事があったので、転載しました。

まず、今回の事故でお亡くなりになった方々の冥福を祈り、併せてご遺族にお悔やみ申します。

 

【ここまでのまとめ】
・建造から20年の老朽艦を大規模改造して収容人数を拡大、トップヘビーに
・船内拡張工事、施工業者は実績ゼロ
・異常に過積載していたため不安定だった(「復元力」維持に必要な重量の約3.6倍)
〔申告〕 一般貨物  657t  車150台
〔実際〕 一般貨物 1157t  車180台
・大型トレーラーが何台も乗船。最後のトラックが乗った3分後に離岸したため
固定しないまま出航した疑い濃厚(港の監視カメラで発覚)
・大型トレーラーは、安定させるため重心に近い中央部へ配置しなければいけないのに不安定な場所へ分散
・燃料消費により最下部の燃料タンクが軽くなったため、より不安定になった
・操舵手が舵を切ったら予想外の動きをしたので、三等航海士とともにパニくる
・舵の故障を修理していなかった可能性あり
・救助ボートは自動で開く筈だったのに開いたのは一つだけ。しかし月一回の定期点検では問題なしだった
・船が傾いたら、船長以下ほぼ全ての乗員が乗客を置いて避難
・乗員全員が緊急時マニュアルを知らず、安全教育も受けていなかった
・船長は契約社員で、他の船員から見くびられていた
・逃げ出した船長は救助された当初「私は乗客」と主張していた
・治療を受けた病院で、海水でぬれた紙幣をオンドルで乾かす船長の姿が目撃された
・逮捕された船長は、合同捜査本部の取り調べに対し「お尻が痛かったから先に逃げた」と供述
・三人の操舵手は全員が1年~6ヶ月以内の契約社員で練度が低かった
・乗客からのメールは、大半が“成りすましメール”だった
・生存者の家族に、死亡した犠牲者の遺族が「謝罪しろ」とケンカ騒動
・「1億ウォン出したら遺体探し出す」という詐欺師が遺族のいる体育館にはびこる
・活発に活動する安否不明者家族の代表は、事故と無関係で家族が誰も乗船していない政治家だった
・収容された遺体が取り違えられ、別の遺族に引き渡されるケースが相次ぐ
・公務員を詐称した葬儀社従業員が、遺族の間を巡回して自社へ案内誘導
・犠牲者の両親が錯乱して身元確認に来られないため、13歳の妹と8歳の弟がテント村で寝泊まり、兄の水死体を見せられる(ソース確認厨)
・体育館では毎日遺族宛の支援物資が盗まれる
・事故から13時間が経過しても、安全行政部・海洋水産部・海洋警察などは、乗船者名簿の確定ができず
・名簿にない遺体が発見される
・指揮系統不在で海洋警察と民間ダイバー間が対立、海洋警察が暴言を吐いたため民間ダイバーらは撤収
・海洋警察は、救出にとって重要な海上クレーンの使用料負担を巡って船舶会社と対立し
出動が遅れるという不手際が発生した
・遠隔操作無人探査機(ROV)投入も、感電の恐れですぐ撤退
続いて、カニ型ロボット「クラブスター」を現場付近に運搬中
・海洋警察は、第1通報者の高校生から緯度と経度を聞き出そうとして時間を無駄にしていた
・潮流が最も遅くなる貴重な3日間の初日、民間ダイバー70人と海洋警察が喧嘩したため
救助活動中、最もダイバーの投入数が少ない日となる
・貼り出された死亡者名簿の前で「記念写真を撮ろう」と発言した安全行政省の局長が解任される
・徐南洙教育相が、集まった不明者家族に背を向けてカップラーメンを食べ、ひんしゅくを買った
・与野党の政治家が事故のさなかに酒盛りしていたことを暴露合戦
・民間のダイバーだと詐称して「政府が民間ダイバーの活動を妨害している」とTVインタビューで主張した
ホン・カヘ容疑者(26)=女性=が警察に緊急逮捕される
・TV局の記者、女子学生に「友達が死んだことは知ってる?」と聞き号泣させる
・行方不明になったJKや女教師を題材にしたポルノ記事を作成して掲示板にUPした男(28)、逮捕される

 

以上、これまでの経過です。なんという民度の低さに呆れてしまう。

 
どうする日本、どうなる世界

国際情勢:ロシア、クリミア編入

『国際情勢:ロシア、クリミア編入』

ウクライナのクリミア地方が住民投票を行い、ロシアへの編入を宣言し、ロシアがこれを承認しました。これに対して、米国や欧州を中心に非難をしていますが、国連も打つ手はなく、結局はなし崩しに現状追認という経過を辿りそうです。元々、国連などというものに期待を抱くのが間違いのもとで、特に常任理事国には拒否権がありますから、五か国の所業には手出しができないのです。

私は、誤解を招くことを承知で言わせてもらえれば、よくぞロシアよこの蛮行を断行してくれたと感謝しています。

その理由の一つは、ロシアの蛮行が認められれば、次は必ず中国が尖閣諸島に手出しをしてきます。このとき、国連も米国も当てにはなりません。そこで、日本は中国と係争中のベトナム、フィリピン、インド、モンゴルらと共同で対処することになります。つまり、集団的自衛権行使の容認が必須となるわけです。今回のロシアの蛮行は、この論議に消極的だった国民の目を覚ます効果があったといえます。集団的自衛権行使は意外とすんなり纏まる気がします。

次に、安倍首相が米国、欧州に追随し、ロシアを非難したことで、これまでの蜜月が崩壊し、北方領土返還交渉に支障をきたす、と言う馬鹿がいますが・・・・あえて馬鹿と言っておきましょう。朝日や毎日のように安倍首相の足元を掬いたい連中ですが・・・・実際は全く逆で、進行すると私は思っています。言い過ぎですが、プーチンは北方領土で日本に譲歩する布石としてクリミアを編入させたと思っているぐらいです。

ロシアは今経済が上手くいっていません。ソ連崩壊後、主な産業は衰退の一途で、かろうじて豊富な資源で持っているのです。天然ガスを欧州各国に供給し、エネルギ-安全保障で優位を保っていますが、さらにシベリアの天然ガスをどうにか日本に買ってもらいたいという事情があります。

米国で安価なシェールガスが採算化され、日本も一部購入に成功しました。時間が経てば、米国からの輸入が増えていくことは必定で、さらに日本自身がメタンハイドレートの採算化に成功すれば、ロシアからの天然ガスを購入する必要がなくなります。時間が無いのはロシアの方で、ロシアにすれば一刻も早く売り捌きたいという本音があるのです。

そこで、プーチンは北方領土返還交渉では、ある程度の譲歩を覚悟していると思います。しかしながら、領土交渉で譲歩すれば、いかにプーチンといえども国民からの支持が低下するの必須ですので、その布石としてクリミア編入、つまり領土を拡大したという実績を作っておきたかったと推察します。たぶん、間違いないでしょう。安倍首相は、米国や欧州と共同歩調を採りながらも、裏でしたたかに領土交渉すべきですし、すると思っています。という理由で、表向き『ロシアは無茶するなあ』とウクライナに同情しながらも、その実ほくそ笑んでいる私です。

宮廷の諍い女-3

『宮廷の諍い女-3』

宮廷の諍い女とは直接関係ないのですが、ドラマについて語ることなど滅多にないことですので、この際思い出に浸りながら書きたいと思います。

さて、私は何時ごろから日本のドラマがつまらないと思うようになったのか。

私の生家は地方の片田舎とはいえ、それなりでしたので、物心が付く頃からテレビはありました。したがって、前回の東京オリンピックも、日米初の衛星中継だった、ケネディ大統領暗殺も観ました。

その頃は番組自体が少ないですし、娯楽は映画とテレビしかありませんでしたので、何を見ても面白かったと言えるでしょう。ただ、時代は映画からテレビへの過渡期でしたから、テレビ業界の活気とそこで働く人たちの情熱が伝わるような番組が多かったように思います。

ところで、私は50歳を有に超えています。したがって、約50年間テレビと付き合ってきたわけですから、数多くのドラマを観てきたことになります。その中から、私が面白かったと思う番組を列挙してみます。若い人には知らない番組も多いと思いますが、お付き合いください。

時間が前後するかもしれませんが、まずNHK大河ドラマから、第一回の『花の生涯』、第二回の『赤穂浪士』、第三回の『太閤記』、第四回の『源義経』。

大河ドラマ第三回の『太閤記』で大抜擢デビューしたのが、緒形拳です。織田信長役の高橋幸治とのコンビネーションが絶妙で、本来本能寺の変で信長は討たれるわけですから、ドラマの中ほどで死ぬはずでしたが、視聴者からの助命嘆願が殺到したため、本能寺の変を数回分先延ばしにしたという逸話が残っています。また、豊臣秀吉役の緒形拳の演技が素晴らしく、本来なら2年連続で起用しないはずだったのに、翌年の源義経で、準主役の弁慶役が決まったということです。

続いて、TBS系列の東芝日曜劇場。東芝日曜劇場は、幾つかのシリーズ物がローテーションで放送されていて、題名は忘れましたが、森光子主演の『パンツ屋もの』と池内淳子主演の『芸者もの』が人情味溢れていて少年の私でも面白かったと記憶しています。NHKの『天下御免』や日本のドラマではありませんが、同NHKの『西部二人組』も楽しみにしていました。当時、フィルムは貴重品でしたから、使い回しをしたため、NHKには録画フィルム残っていないそうです。また、同NHKの朝の連続テレビドラマから、樫山文枝主演『おはなはん』。後の、大和和紀の漫画『はいからさんが通る』を読んだとき、この『おはなはん』のイメージが重なりました。ただここまでは、テレビ番組自体が少ない時代ですので、質のレベルとは関係なく心に残っているのかもしれません。

さらに、森繁久彌主演の『だいこんの花』、中山千夏主演の『お荷物小荷物』、浅丘ルリ子、石坂浩二主演の『二丁目三番地』ですか。主演の二人はこのドラマの共演がきっかけで結婚したと記憶しています。主題歌はビリーバンバンの『さよならをするために』だったでしょうか。

実は、その後人気のあった石原裕次郎主演『太陽にほえろ』、松田優作主演『探偵物語』、萩原健一主演『傷だらけの天使』といったアクションものにはあまり興味が湧きませんでした。過去のブログにも書きましたが、『太陽にほえろ』に感化されて刑事になり、今や県警の捜査を仕切る立場になっている幼馴染の友人とは対照的でしょう。また、80年代のいわゆるトレンディドラマというのもあまり興味がなかったですね。その中で、唯一明石家さんま主演の『男女七人夏物語』が例外でしたが、それはドラマの内容というより、さんまのファンだったので観ていたのです。

水谷豊主演の『熱中先生』、田宮二郎主演の『白い巨塔』、三船敏郎主演『大忠臣蔵』,

先代松本幸四郎、中村吉右衛門、丹波哲郎がそれぞれ主演の『鬼平犯科帳 』・・・・まだ他にあると思うのですが、何分50年間ですから忘れてしまった番組もあるでしょう。こう考えますと、90年代になってから、ドラマを観なくなったような気がします。その後の秀逸なドラマとしては、水谷豊主演の『相棒シリーズ』ですが、しだいにマンネリ化してきています。他は、内野聖陽主演の『臨場』。藤田まこと主演の『剣客商売』あたりでしょうかね。

さて、番組ではありませんが、私がこれまで観てきた俳優の中で一番の高評価は『渡辺謙』ですね。彼のメジャーデビューはNHK大河ドラマ『独眼竜政宗』だと思うのですが、このドラマは同大河ドラマ史上最高の平均視聴率を誇っています。題名からわかる通り、伊達政宗の生涯ですから、そこそこ有名でも、戦国時代の三傑、織田信長、豊臣秀吉、徳川家康はおろか、武田信玄、上杉謙信よりも知名度は低いでしょう。にもかかわらず、このドラマが最高視聴率を獲得したのは、まさに渡辺謙の存在感だったと思います。私も欠かさず観ましたが、ドラマの内容というより、渡辺謙に惹かれたと言った方が正しいでしょう。

私は、かつての有名俳優のデビュー当時の映画やドラマを観ていますが、20歳そこそこ時点での存在感、演技力で比較すれば渡辺謙が筆頭だと思います。それこそ、世界の三船敏郎や勝新太郎よりも上だと思います。彼と双璧なのが、前述した緒形拳といったところでしょうか。石原裕次郎は、ある意味作為的に作られたスターなので、比較ができません。もっとも晩年になってからの演技力という点において、渡辺謙が過去の名優に匹敵、凌駕するかは未知数ですがね。

この独眼竜政宗では、北大路欣也と父子として共演していましたが、私の目には渡辺謙の方が食っていましたね。さらに、このドラマには勝新太郎が秀吉役で出演していましたが、政宗と秀吉が絡むシーンは圧巻の迫力でした。勝新太郎の存在感、迫力が半端なかった。北条攻めに遅れて参陣した政宗と初対面のシーンで、秀吉(勝)が、政宗の首を鞭打つシーンはアドリブだったという話ですが、さすが勝新太郎の貫録は凄いものでした。ですが、いかに勝新太郎の貫録が凄くても、相手をする方が格落ちですと、映像そのものは陳腐になるものですが、渡辺謙は互角とはいかないまでも十分対抗していました。このシーンには徳川家康役で津川雅彦も共演し、脇を固めていましたので、いっそう印象的でした。

名優ということで言えば、総じて歌舞伎俳優は演技力があると思います。古くは、先に記述した中村吉右衛門、松本幸四郎、片岡仁左衛門、故中村勘三郎、中村橋之助・・・・・皆安心して観ていられます。市川海老蔵は演技以前にちょっとキャラクターが濃過ぎてなとも言えませんが、彼らは皆、基本的に発声ができている。滑舌が良い。目力がある。間の取り方が良い、と言えるでしょう。これらは、幼少の頃より徹底的に鍛えられた賜物だと思います。渡辺謙は歌舞伎俳優ではありませんが、そう言った歌舞伎俳優の持つ特徴をデビュー当時から備えていたと思います。

さて、私が宮廷の諍い女に嵌ったもう一つの理由がそのストーリーでしょうか。物語は単純ですが、なにせ76話という長編ですから、視聴者を飽きさせずに物語を繋いで行くには、相当な構成力が必要となります。原作が良いのか、脚本が優れているのかはわかりませんが、良くできています。辻褄の合わない点はいくつかあるものの、数多くの策謀、陰謀等、よく考えられています。初期の前振りが終盤になって生きてくることも多々あって、幾ばくかの小説を執筆している者としては、プロットの豊富さ、組立に感心させられているというのが本音なのです。
 


 

宮廷の諍い女:ドラマ

『宮廷の諍い女:ドラマ』

久しぶりの更新で、いきなり妙なタイトルですが、『宮廷の諍い女』というのは中国ドラマです。実は、今私はこのドラマともう一つ『後宮の涙』という同じく中国ドラマにはまっているのです。
このブログを読んだ方ならわかると思うのですが、中国嫌いの私がなぜ? と思われるでしょうが、私はあくまでも反日教育をしている現在の中国共産党政府が嫌いなだけであって、過去の中国の歴史はもちろんのこと、四書五経をかじったぐらいですから、思想哲学も好意的に捉えています。

もっとも、あくまでもドラマ、つまりフィクションの部分が多いわけで、歴史的史実は曖昧でしょうが、それでもなんとなく嵌ってしまいました。
『後宮の涙』は現在BSフジで放送中ですが、『宮廷の諍い女』は再放送です。昨年6月から放送されたのですが、事情があって途中で観れなくなってしまい、残念に思っていたところ、本年1月から再放送され、欠かさず視聴しています。

『後宮の涙』は6世紀の北斉時代の物語で、実在の人物や史実も瑞所に垣間見られるようですが、完全なフィクションです。内容は韓国ドラマ『宮廷女官チャングムの誓い』の中国版という触れ込みで、一介の?女官が宰相にまで上り詰める物語です。とにかく、何も考えず気楽に観れる面白いドラマです。

50歳を超えた私が言うのも気恥ずかしいですが、陸貞を演じる主演女優がとにかく可愛いですな。絶世の美女というのではありませんが、可憐という表現がぴったりの女優さんです。日本の女優で言えば、誰に該当するだろうかと考えてみますが、ちょっと見当たりません。佐々木希をさらに目鼻立ちをくっきり? はっきり? とさせた顔立ちです。

『宮廷の諍い女』は清の第五代・雍正帝の時代の物語なので、少し親近感というか、その後のアヘン戦争や日清戦争といった歴史の授業で習った史実が脳裏に残っているので、身近?に感じます。とはいえ、中国版『大奥』ですので、物語自体が近しいわけではありません。このドラマは、とにかく陰湿です。皇帝を巡る正室、側室の嫉妬に塗れた、罠の仕掛け合い、殺し合いですから、おそらく日本人の感覚では違和感があるかもしれません。このドラマを見ていると日本人と中国人の死生観の相違がわかるので、私はそこが面白くて見ているのです。

中国版『大奥』ですので、美女のオンパレードかと思いきや、それほどでもありません。主演女優は美形ですが、登場人数の割に美人は少ないですね。私としては主演女優の侍女の方が美形だと思います。まあ、個人の趣味ですが・・・・。主演女優を引き立たせる意図なのかもしれません。

もう一つ、宮廷の諍い女の方は吹き替えなので、字幕スーパーを読まなければならないのですが、私の、中国語の堪能な古くからの友人なら、翻訳ではなく原語で分かるのだろうなあと思いながら鑑賞しています。

ソチ五輪の羽生の金、レジェンド葛西の銀、あるいは東京都知事選の結果等々の話題を差し置いて、今回はくだけた話題にしました。これらの件はまた後日にします。

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